月水食堂のお弁当

地産地消と昭和の香りをコンセプトにした安くておいしいお弁当を届けます。

ベスの歩く道

2010-06-07 07:23:11 | 日記
ベスを見て、彼女が心の病にかかっているとは誰も思わないだろう。

ベスは寡黙だが、感情も安定して、作業の能率も高く知的にも優れている。
気配りもきき、人とトラブルこともない。

ベスはきれいな娘である。流行りのおしゃれもするし、清潔感もある。

ベスという名前は、私のこども時代からの愛読書 「若草物語」から取った。

若草物語は、アメリカ南北戦争時代を背景に、四人の仲良し姉妹の青春と家族の絆を描いたオルコットの自伝的文学作品。

10歳の頃私は、この物語をあまりに夢中で読み耽り、辺りが暗くなるのに気づかないほどだった。

四人姉妹の名は、メグ、ジョー、ベス、エイミー。
主人公は男っぽくさわやかな次女ジョーだが、三女のベスは姉妹の中で、一番のはにかみ屋で、周りを気遣う優しい娘。

家族以外の知らない人と話をする時には、ばら色に頬を染める。

シャイなのだ。そんなところがメンバーのベスと似ている。

メンバーのベスは、やはり姉弟の真ん中だが、父と一番仲良しであり、逆に圧力もかけられる存在。

ベスは、父親の感情に日常的に振り回されている。

父が機嫌よければ、ベスも満ち足りる。どこか父とベスの立場は逆転しているように感じる。

家族のEE(感情表出)が高いと、当事者にとって不安を招き、安定を欠き病状が再燃しやすいと指摘されている。

心配しすぎや過剰な干渉、怒りを向けることでせっかく回復しかけた病がふり出しに戻るのだ。

悲しいことである。

近いだけに見えにくい問題なのだろうし、現実には介入も困難である。

どうか、ベスが自分の人生を謳歌できますように。
今日のお弁当

そら豆のかき揚げのポン酢おろしがけ
切り昆布とはんぺんの煮付け
きゅうりとツナのサラダ
メロン