[WWF]へーげる奥田の空談言説

サークル「WWF」主宰・へーげる奥田が適当に告知したり興味の対象について論じたりするウェブログである。

さてどうなるか福田内閣

2007-09-24 23:46:43 | Weblog
さて、自民党の祭りもとりあえず落としどころに着地したという案配でしょうか。きっと豊臣秀吉と徳川家康の権力抗争なんかもこんな具合に主流派が移動しちゃったんだろうな~、などとも思いました。福田氏が首相になるのはまあ妥当といえば妥当ですが、いま自民党はいろんな意味でかなりテンパった状況ですんで、これが吉と出るか凶と出るかは微妙なところですね。

福田氏はいわば中庸の人とのことで、極端なことはどの意味でもしないとの評価もあるようです。中庸というのは基本的には大変よいのですが、福田氏の中庸というのはどちらかというとアリストテレスっぽい感じの中庸というより儒教の中庸といったところですね。儒教の中庸は平時の運用においてはたいへん有益なのですが、緊急事態の状況下ではじゅうぶんに機能しなくなりそうな気もします。特に民主主義というシステムは、速度という点で大弱点を抱えているというか、極限的状況下で意思決定ができなくなるというような構造的弱点がありますよな。まあ、やりやすかろうと思ったのか、中国韓国は大喜びみたいですが。

今回のテロ特措法なんかもまさにそういう感じで、とりあえずいったんは時間切れになりそうな予感がします。まあそのあと新法をなんとか措定してもういっかい出かける、とかそんな感じの落としどころに落ち着くんでしょうが、民主党はけっこう正論を構えてますから、それをごまかすにはそれなりのテクが必要になっちゃうでしょうね。なんといっても日本は「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」って、戦争だけじゃなくて威嚇すら放棄しちゃってるんで、たとえ雑用係といえども国際的イクサに参加するのはこりゃなかなか難しいものがあります。「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」んですから、テロリストの方々の公正と信義に信頼しなくちゃダメですよな。

しかし国連の謝意決議なるものもふざけた話ですねえ。米下院の日本感謝決議といい、こういうのでも出しときゃチョッパリはハァハァ言って喜ぶニダとか思われてるのかもしれませんが、実際のところツジツマ合わせにすらなっていないところ、今回に関しては民主党の意見がやはり正論です。ロシアの言うことももっともだし。だいたい国連にとって日本は敵国ですしねえ。

とはいえアメリカは、日本が燃料パシリにならないと中東関係の情報はやらねえからな、みたいな露骨な恫喝をしていることですし(2007/09/11中央海軍副司令官スウィフト准将)、いろいろ国益とかに影響するでしょう。さてどう落とすのか、ちょっと楽しみです。


写真はお汁粉。季節はずれですが、ちょっと食べたくなったのでレトルトのをあっためてみました。うまかったですが、カロリーありそうですねえ。