[WWF]へーげる奥田の空談言説

サークル「WWF」主宰・へーげる奥田が適当に告知したり興味の対象について論じたりするウェブログである。

選挙ですな

2005-09-11 23:53:42 | Weblog
選挙結果がもうすぐ出そうですが、なんか現状では自民党がかなり優勢みたいですねえ。左巻き系勢力の方々におかれましてはたいへんいい気味でございますが、民主党とか郵政民営化反対組とかの負け惜しみがたいへん見苦しくて心地よいですな。

どうも左巻きの方々の解説を聞いていると、コイジュミが郵政民営化というわかりやすい争点で釣ったせいだとかなんとかいろんなこと言ってますけど、あんたがた有権者がみんな愚民だと思ってるですな? 民主党なんかに政権取らせたらチャイナの国益ばっかり重視しそうだし、今までどおりの地方へのカネ引っ張り政治に対していかがなものかという輿論の変化があるんじゃないでしょうか。ムネオ氏は「あんたは知らないだろうけどケインズの均等配分だ」とか言ってましたけど、そんだったらあんた沖縄とか日本の他の地方への配分についてもちゃんとやれよ? 国会議員なんだから。とか思うわけですよ。


さて私の場合、午前中におくさんと一緒に投票に行ってきたんですが、すいませんハガキなくしました。夫婦ともに厳重に保管しておいたんですが、厳重すぎてどこに保管したのか忘れたですよ。

で、しょうがないから個人認証用のいろんなものを持って行こうとしたところ、おくさんは落ち着き払ってそんなの必要ないと言うんです。そんなバカな、投票行為の公正性保持の観点からそんなことはあり得ないゼ! とか思ったんですが、とりあえず投票所に行って訊いてみました。そしたら、住所・氏名を自己申告しただけで簡単に投票用紙引換券くれるんですよ。ナニソレ!? それって変じゃん。あのハガキって、正当な有権者であることを証明するための個人認証用IDカードの意味で事前に送ってくるんでしょ? それはいいと思います。一種のコールバック方式による認証だし。でも、IDカード持ってないヒトに対して、確認もせず投票させちゃダメじゃん。

個人認証は普通3つの原理で行います。その人は正しい何か(カードやハンコ)を持っているか、その人は正しい何か(パスワードとか)を知っているか、その人の物理的特徴は正しいか(顔パスとか、バイオメトリクスとか)か、の3つです。選挙ハガキによる認証は「What you have」ですが、本当だったらもうひとつぐらいの認証方式を併用しないと安全性は低いと言えます。氏名と住所の自己申告というのは、一応は「What you know」の認証の意味もありますが、住所と氏名程度はいくらでも手軽に調べられますんで、ほとんど意味はないでしょう。

今回のケースでは、ハガキというIDカードを持っていない我々に対して、身分証明書の提示を求めることもなく、住所と氏名の自己申告だけで投票させてくれちゃいました。ということは、われわれ夫婦より早く、何者かが投票所に行って私の住所と氏名を言えば投票できちゃうわけで、これは由々しき問題です。どっかの国の人間が投票所に行って「ウリは奥田ニダ」とか言って住所だけ暗唱すれば投票できちゃうですな。

私はてっきり、個人認証の厳密性、なりすましとか多重投票などの制御に問題があるのでインターネット投票がなかなかできないのかと思ってましたが、現行制度がこれだけザルならインターネット投票のほうがよっぽどセキュアのような気がしますですな。