GEN事務局会田の大同活動日記

中国黄土高原でのGENの活動や、現地の人々の生活をお伝えします。

ルリビタキ②

2006年12月19日 | 南天門自然植物園
ルリビタキのメス。

このように、色とりどりの様々な野鳥がこの霊丘自然植物園で観測されています。
2000年春には11種31羽、2003年春には15種54羽、2006年春には14種70羽観測されました。このように植生が回復するにつれて、少しずつ野鳥の数が増えてきています。

放牧や伐採を排除すると、自生樹種がどんどん立ち上がってきます。またヤナギハグミ(サージ)などの実をつける木が増えると自然と鳥が集まります。鳥が集まれば、鳥がフンを落とすことで、遠くから様々な種を運んでくれます。こうして山の植生は自然と豊かになっていきます。ここに猛禽類が戻ってくれば、我々の天敵であるウサギの害の軽減も期待されます。ウサギにはちょっとかわいそうですが、こちらもそんなことは言っていられないくらい、毎年植栽している苗に大きな被害を受けています。

山全体の生態系のバランスが回復するには、この先いったい何年かかるのでしょうか。破壊するのはあっという間ですが、それを取り戻すのは気の遠くなるような年月が必要だということを改めて感じています。

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