GEN事務局会田の大同活動日記

中国黄土高原でのGENの活動や、現地の人々の生活をお伝えします。

上海に行ってきました

2007年02月08日 | Weblog
先日、私用で上海に行ってきました。普段は、北京を中心とする中国の北方地域をうろうろしているので、上海にはあまり縁がありません。前回上海を訪れたのは、2001年。前職の時出張で訪れて以来ですから、約6年ぶりです。
前回東京から行ったときも、上海の発展の象徴でもある高層ビル群に心底驚きました。
今回は、前回との比較というより、つい2週間前に訪れた黄土高原の村々の風景と、上海の繁栄ぶりをついつい対比させてしまいました。あの黄土色一色の大地にへばりつくようにたたずむ村々から、このまばゆいばかりの未来都市に、タイムマシーンに乗って何百年もの時を一瞬でタイムスリップしたような気になります。これが同じ国の風景とは。
大同の滞在期間が長くなると、帰国のために北京に戻ると、私もすっかりおのぼりさん状態で、大都会の北京にドキドキしてしまいます。上海は、北京以上です。
1980年代、小平の「富める者は先に富んで、貧しい者を助けよ」の一言から、沿海地域に経済特区を作り、一気に改革開放路線を推し進めました。そしてここ上海を中心とした地域が中国の経済発展を引っ張ってきました。「貧しい者を・・」の後が気になりますが、この街の住民も、猛スピードで変化する時代の流れについていくのに必死なのだと思います。
加速度的にスピードを増して経済拡大に突き進む上海と、その影で忘れ去られ、時間が止まっているかのような黄土高原の村。昨年の全人代で、都市と農村の「調和のとれた社会」がスローガンとして掲げられましたが、その格差は広がるばかり、という印象を受けました。


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4 コメント

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シムシティの街のようだ (dunkel)
2007-02-08 23:15:50
ゲームのシムシティで作った街のような写真ですね。
上海。最後に行ったのは5年前になるけれども、それ以前の時とのあまりの違いに驚いた思い出を思い出しました(ややこしいですが)。
最初に行ったのは今から20年前。その頃は、ただくすんだ街という印象しかなかったけど、5年前の時は、普通の大都会という感じでした。コンビニなんかも普通にあったし。
夜遅くに会社の同僚たちと地下鉄の駅近くの茶館でお茶をして、そこで働いている女の子たちに中国語を教えてもらいながらあれこれ話をしたこともいい思い出です。内陸部から働きに来ているという話を聞いて、格差のことを考えてしまいました。
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シムシティってなんだろ? ()
2007-02-09 13:06:11
dunkelさん:

こんにちは。最初に行ったのが20年前というのがすごいですね。80年代の上海なんて今とはもう完全に別の街でしょうね。
でも上海も一歩路地に入ると、古いアパートに人がひしめき合って生活している風景もまだまだ残っていました。100年くらいの歴史が今この時代に共存しているような印象を受けました。
いろんな表情がある街ですね。
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郵便局 (武迷)
2007-02-14 13:08:46
おなじみの外灘の黄浦江から眺める浦東の景色ですね。
20年以上前にこの写真のビル街付近に住んでいた友人に、「その当時からあって今もある建物ある?」ときいてみたら「郵便局だけ」と言っていました。20何年前はこのへんは草っ原だったようです。
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なくなったもの ()
2007-02-16 13:01:25
武迷さん:

こんにちは。へー、そうですか~。草っ原だったなんて全然想像できないですね。
確か最近まで、この風景に日本の某電機メーカーの大きなネオンのロゴがあったと思うのですが、なくなりましたね。確か広告料に年間何億かかってたと聞きましたが。
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