忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

熱望。コジコジ大統領。CRにもなったョ!

2010年06月12日 | 過去記事
テレビだったと思うんだが――――

「ブラウン管使用中止の呼びかけ」と出た。私の脳内処理ではもう、頭の中にゴードン・ブラウン前首相と管直人新首相が使用中止なのだと理解し始めていた。「長期使用により内部部品が劣化して~」などの文字を目で追うと「長期使用で内部劣化したのは自民党だったんちゃうんかい!」などと声に出してしまう始末。嗚呼ぁ、こりゃダメだ、ちょっと寝ようと思った瞬間、妻がブドウを喰いながら「すごいことに気付いた」と興奮している。

妻のことだ。普段はぴこぴこっぷっぷくぱらぴーであるが、存外、これがなかなか、目の付けどころがソニーなのである。以前も「スピード水着」が問題になっていた頃、妻は「ハマチとかマグロを上から着る」という画期的に過ぎる提案をして、我が家内における「水着問題」は解決していたほどだ。もちろん、他にもある。例えば、北朝鮮問題を妻に問うと「全員、ぶち殺せ」という抜本的解決策を、なぜだか命令口調で述べる。テロとの戦いにおける妻の意見を問うと「ぺロってなに?」と問い返すのである。我が妻ながら、私はテロル(恐怖)を覚えたものだ。ぺロってなに?こっちが聞きたいのである。また混迷する日本の政局、くるくる代わる日本の総理大臣には「コジコジしかいない」という政治的スタンス、また、その暁には国民にはスイカを配ると言う。

さて、そんな妻が気付いた「すごいこと」とはなにか?気になるのは私だけだろう。



「ゾンビが襲ってきたら木に登るねんやンか!」

妻は私よりも3つ上、今月で42歳である。今、この国の42歳のパート主婦は「ゾンビが来たらどうするか」を考えながらブドウを喰うのである。しかも、また、ゾンビである。この提案の決定的な問題個所は「ゾンビはいない」なのであり、さらに妻は「木に登れない」のである。しかも、それからどうすんだ?と問えば、「ゾンビのいない隙にご飯食べたりトイレ行ったりする」という無計画さも私を唖然とさせた。妻は「ゾンビはエネルギーを補充するために墓場に戻る」という無根拠を強引に通そうとするのだが、ゾンビは携帯電話ではない。墓場で充電はあまりにも杜撰ではないか。

大学受験のため勉強に勤しむ倅の邪魔をしながら夫婦の議論は白熱する。そもそも、我が家の「ゾンビ対策」はもう決定済みで、各関係閣僚の署名も済んでいるはずだ。決定事項なのである。一応確認しておくが、それは先ず、私が窓から指を少しだけ出してゾンビに噛んでもらう。そして然る後、家族全員を少しだけ噛む。するとどうだろう、ここに「明るいゾンビ家族計画」の完成をみる。あとは外に出て、死体の仲にも礼儀あり、ゾンビの皆様に挨拶をしてから、この世に蔓延る人間どもの生温かい肉を喰らいに彷徨うだけである。

虹の会の帝さんのチョコレートブロックの腹筋は固くてマズそうだからいらないが、まあ、ある意味、「家族で肉を喰いに行くだけ」ということだ。もちろん、虹の会長の頭だけは譲れない。また、そんなゾンビな妻の「お肉嫌い」もゾンビになれば解決すると言い聞かせてある。「ブドウはよいのか?」という質問には、これから考えると答えるに留めたが、しかし、ブドウはともかく、ゾンビになってまでスイカを喰えば、それは別に、なんというか、それでいいじゃないかということにもなろう。

しかし、私はこのとき、我ら夫婦二人は「夏バテ」ではないのかと察した。ゾンビとか、いろいろあって精神的にも参っているし、なによりこの暑さにやられているのである。ならば、冷たいモノでも飲んでゆっくりすべきなのであるが、とはいえ、このまま放っておくわけにはいくまい。これを放置することは、次の日、下の階の奥さんから「千代太郎さん!!奥さんが木に登って猫と遊んでます!」というクレームが来る可能性が増すことになろう。ゾンビがいる中、木から降ろすとかも大変だ。


だから私は言って聞かせるのである。

5人の調査団がサル山に登る。猿の巣穴を見つけて空砲を撃つ。すると、猿は驚いて木に登る。空になった穴に人間が入る。そして今度は「一人ずつ」出てくる。ひとり、ふたり、さんにん・・・すると、猿はもう安心と思って巣穴に戻るわけだが、そこには当然、まだ2人の人間がいるから、また猿は驚いて木に登るわけだ。さあ、この猿をどう思う?

「サル・・・ん、ちがう、阿呆とちがうかと思うww」

その通り。猿は「3」しか数えられないとわかる。そして、だ。怖いモノから逃げるときに木に登るとは、その「3」までしか数えられない猿でも思いつく程度の、いわゆる「サル知恵のんうわぁなにすんだやめろてdじぇwbhfoi

・・・・妻は猿のように襲いかかってきたのである。しかし、私の背中を襲った「ドラゴンパンチ」を放った妻の手が痛いとのことなので許してくれたのである。ともかく―――


猿が畑を荒らす。猿は目の前の大根を引き抜いてかじる。すると、また、眼前には美味そうな大根がある。猿はかじった大根をぽいと捨てて、また、引き抜いてかじる。するとまた・・・・得るモノは少ないのに被害は甚大・・・これは「愚か者による被害は少なくない」ことを意味する。困ったもんなのであるが、日本にも困った愚か者が8ヶ月間も畑を荒らした。目の前にあるものだけをポイポイ投げて、これ、このあと、どうすんだ・・?という状況でありながら、本人はさっさと上海に行って支那のパビリオンでもみてるんだろう。さて、そのあとを引き継いだ人たちは大変だが、まあ、一緒になって荒らしていたも同罪なのでどうでもいいが、どうでもよくないのは荒らされた畑とは日本人だけのものだったりするわけだ。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100611/plc1006111108007-n1.htm
<菅首相、亀井氏辞任表明の際「ぐっすり寝ていた」>

しかしまあ、この不倫議員も「(かりそめにも)一国の総理大臣」に対して偉そうにも「叩き起こした」とはなんなのか。ならば議会でやれ。国会で寝ているときに叩き起こせばよろしい。山田バーで飲んでるんじゃないんだから、深夜未明には寝ていても仕方がなかろう。もちろん、今夜は何かあるかも・・として起きていることが普通であるが、そこはカイワレのことだ、その程度のことだと周知である。見え透いたポイント稼ぎは見苦しい。

ともかく、所信表明演説する前に現職閣僚が辞任するという、前代未聞のドタバタである。これに対して驚かなくなっているのは、その前の「愚かな総理」に慣れてしまったからだ。しかも、この明かなる選挙対策優先にすら、世論の怒りも湧きあがらない。昨日、甲府市にて「カメデス」と落書きされたカメがいたとニュースになっていたが、なにかの予言だったのではないかと思うほどの参院選挙前なのである。

公党間での「合意文書」とは軽くないが、党の代表が口に出しても「個人の意見」と逃げることを恥じぬ民主党にとっては屁みたいなものだろう。「約束を破られた」として即刻辞任して民主党を虐めるとは、亀井静香さすがのパフォーマンスであるが、しかしながら、これまた即座の「連立維持」はどうなのか。民主党の「合意破り」は国民新党の連立離脱を想定していなかったのだろうか。いずれにしても「離脱するならすればいい」と「口だけで出来るはずがない」のどちらかしかないのではなかろうか。所詮は野合、そんなもんである。

また、亀井辞任よって「外国人地方参政権が通るかも!」も(まだ)大丈夫である。すかさず後任を立てているし、参院選前、小沢辞任、法案を提出するまでもない。もちろん、それ以前に民主党内でも公然と割れている案件でもある。

また、私もある意味、毒を以て毒を制す、悪魔を倒せるのはデビルマンだったりするわけだから、72歳になっても独善的、徹底して持論を曲げない亀井静香のような政治家は貴重だとも思う。産経新聞のインタビュー記事にあった「多数のいかれた国民に支持されなくてもいい」も、朝日新聞にあった「外国に影響されるアホみたいな日本人が多い」という発言も、国民新党を支持せぬ国民はいかれていてアホみたいだとでも言いたいのかもしれんが、まあ、去年の夏には民主党を大勝させ、小鳩辞任に管直人もってきたくらいで、まぁた支持率上がるんだったら、あながち外れてもいまい。

また、経済対策にしても「日本国債は90%が国内清算されている」もその通りであり、国の借金が800兆円もある、これはいつか国民が返さねばならない金だぁ~というマスコミの阿呆コメンテーターと真っ向異なる根拠を示しての「緊急財政出動」とはそうだと思う。緊急を要する内需拡大には公金ぶっ込むしかない。

というか、そもそも私もずぅっと「郵政民営化反対」である。「さるさる日記」のころから書いてもいる。「モラトリアム法案」や「死刑廃止論」に賛同はできぬが、それでも全部が全部、国民新党・亀井静香を否定するものではない。しかし、だ。

やはり、それでも小沢民主党や社民党との連立は理解できない。売国政策を隠しながら国民を騙し、テレビマスコミを使って政権交代を成し得た民主党に与することはわからない。


民主党など、管直人が「“管”流スター」のように総理官邸で握手してニヤニヤ出来るうちに参院選をやりたいだろうが、あくまでも政権与党としての立場で考えて、連立政権維持も郵政関連法案も関係なく、九州で選挙になると思っているのだろうか。宮崎県で「いかがですか?!」とやるつもりなのだろうか。国民新党も、選挙など8月まで伸ばせるのだから、先ずは口蹄疫だとして国会延長を求めるべきではなかったか。

また、いまさらだが、あの社民党など、どこをどうすれば理解し合えたのか。千葉法務大臣と「死刑反対」で協力し合うスタンスにしても、とても容認できるレベルにないのである。「日本は日本人だけのものではない」と言える総理大臣がいる政党は弱体化させることが肝要だと思う。日本人拉致実行犯の釈放に嘆願署名した政治家が総理大臣と法務大臣でおれる政党などあってはならないと思う。青山繁治氏もテレビで言っていたが、日本の国民は拉致実行犯の釈放を嘆願署名した総理大臣を認めるのか、と思われても仕方がない。当事国がそうならば、どこの国が本気で拉致を取り上げてくれるのか。こんな売国奴が大きな顔をしている集団などと、努々「連立」などすべきではあるまい。

つまり、小沢が党を割るのではないか?と懸念する前に、心ある政治家ならば「先に出てしまえばよい」と単純に思う次第である。私の政治的な理解が浅薄なのは認めるが、それでも私の価値観、私の主観において、どうあっても理解できぬことなのだと白状しておく。

自民党が下野したとき、内部分裂と言ってよいほど「泥船から降りた」政治家がいた。「みんなの党」の渡部代表は「与党自民党」から飛び出したから注目もされた。小沢は福田政権と大連立やろうとして失敗すると「代表を辞める」と言って鳩山由紀夫や管直人を慌てさせた。一致協力、一枚岩、なんでもいいが、要するに「小沢に逆らえないだけの集団」が小沢民主党であり、反小沢とか非小沢などといっても、自民党のように公然と批判したりはできないし、その小沢支配の集団から出ようともしない。腑抜けた国士もいたものだ。

「派閥政治による古い体質」と叩かれていた自民党、キングメーカーが後ろで操る自民党とされていたが、今の自民党のどこに求心力のある「ザ・ボス」がいるのか。糾弾されるべき「古い政治体質」とは、そのまま「新しい政治を切り開く」という言葉で遊ぶだけの民主党のことではあるまいか。今の民主党政権など、自民党の劣化コピーに過ぎないのである。加えて、党の政策はクルクル変わる。発言もコロコロ変わる。事の本質を理解しているのかと不安になるレベルの発言が飛び出す。それでも誰一人として責任を取らずにグダグダするだけだったから、80%近く合った支持率は20%を割り込んだ。

今回の代表選でもそうだが、まさに「なんちゃって自民党」のような「派閥争い」が背景にあることはだれでもわかる。多くのマトモな有権者はしらけている。私の周囲は民主党政権がいつまで続くのか?と本気で心配している。不安を隠せないでいる。

マスコミも自民党を叩くときとはモチベーションが違う。明らかに手心を加えている。「料亭」は「日本料理屋」に「失言」は「迷言」になり、当初は「ブレた」でさえ「柔軟な対応」とか「現実路線」とテレビはやった。今も「派閥」ではなく「グループ」であり「小沢の専横」なのに「小沢氏の影響」とやる。選挙の前だけでも「ブラウン管」だけではなく「液晶」も使用禁止にしたほうがいいんじゃないかと思うほど、言い回しだけを変えて批判し切れていないテレビが多い。シンガンスの釈放嘆願書に署名したことも報じない。管政権は産経新聞の質問をスルーしているから新聞にも書かれない。鳩山由紀夫の時と同じく、従兄の妻を取り上げ、ファーストレディ特集でお茶を濁している。



猿山の小猿が病気になったり怪我をしたりして、獣医が治療しようと近寄ると親猿は警戒して牙をむく。捕獲して山に放そうとする人間に敵意剝き出しで襲いかかったりもする。理解できないからだ。しかし、餌をくれるならば様子を見る。手から奪い取る場合もあろうが、気前よくバラマイてくれているなら猿は周囲を囲む。その餌が「毒入り」でも喜んで喰うのだろう。野生動物である猿は警戒すれども疑うことは知らない。

松岡洋石が国連脱退の演説をして帰国したとき、日本国民は日の丸を振って万歳三唱した。いわゆる「サヨナラ演説」であるが、明治時代にはポーツマス条約にサインして帰国した小村寿太郎は石を投げられて家を焼かれた。しかし、後世の歴史家の評価は真逆だ。一喜一憂、踊らされる国民の多さは国家危機とダイレクトにつながる。

野生動物ではない人間は疑うことはすれども警戒心がなくなる。

吉田茂は元旦のNHKラジオで国会議員を猿に例えた。イギリスのリーゼントパーク動物園の話が弾んだ。1月2日の新聞には大きく取り上げられ、新年早々から叩かれた。国会が始まると、これまた当たり前に野党の猛攻撃を受けた。正月の国会で「猿という者が猿だ」「いや、お前こそ猿だ」「なにをこの猿め」とする姿は猿そのものだったに違いない。

もちろん、今はもっと頭の悪い猿ばかりになった。

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