忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

ヒヌククンジョウ!

2010年02月07日 | 過去記事


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京都産業会館から出ると、京都の街には粉雪が舞っていた。

その8Fにあるシルクホールにて青山繁治氏の講演会があったのだが、虹の会理事長からお声がかかったので行ってみた。青山氏の講演会は大阪護国神社以来、2度目である。その第一部だけに参加して、虹の会理事長とコーヒーを飲んでから、「BARをするならスコッチを置いておけ」という右翼男性からの命令を受けて、はい、かしこまりましたと店の買い物などをして自宅に戻る。ところで、この右翼中年男性、また「白梅の塔」の話で泣いていた。ま、私も泣いていたがね(笑)。

いつの間にか雪はやんでいたがとても寒い。重くはないが、嵩張る荷物を持った手がかじかんでいた。これからオープンまでは忙しくなる(はずだww)。買い物ついでに小説も買ったから、今日はこれを読みながら妻の帰りを待っていよう。妻用のイチゴも買ったし、マシュマロも買った。チョコも買ったし、なんか、青い悪魔の可愛らしいトレイがあったからそれも買ったし、今日を過ぎればもう、しばらくの間は休日などないから、家族団欒的な意味でゆっくりしようと思った。久しぶりに犬とも遊びたい。

私は暑がりだから、家の中にいると暖房器具はいらない。いや、書斎にハロゲンヒーターがあるが、これも最初の「寒い時だけ」つけたらもういらないし、そのあとも「指」だけをあぶったりするが、基本的には「ちょっと寒い」がちょうど良い。しかし、昨日はちょっと寒かった。凍りつくような強風に、行ってきたばかりの対馬を思い出した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100207-00000007-jij-soci
<強風、大雪に警戒呼び掛け=北・東日本で冬型続く-気象庁>

東北の雪の量には驚くが、それでも昨日、対馬も寒かっただろうと思い浮かべた。対馬で一番寒いのは上対馬町の鰐浦らしい。私もタクシーを降りた瞬間に信じることが出来た。

毎年のことだが、日本海沿岸に大雪を降らせるのはシベリアからの寒気団である。東日本を凍らせるのは、この北西からの季節風だ。これを対馬では「あなじ(穴西)」と呼ぶ。まさに「穴から吹き刺してくる寒風」ということだが、昔の対馬の人々はこの寒風から逃れるため「石の屋根」で防いだ。

シベリアから遠く離れた対馬でも、石の屋根で防がねばならないほどの寒さだが、今から65年ほど前、対馬よりも、いや、北海道よりも極寒の地に60万人とも100万人とも言われる日本人が強制連行されて、ロシア側の数字をもって少なく見積もっても1割の人が亡くなった。シベリアとはロシア帝政の時代から続く「流刑の地」であり、その悪辣な環境を旧ソ連はだれよりも知り尽していた。そこに日本の民間人を含む、それだけの日本人を送って殺したのである。労働環境や食事の酷さは言うまでもなく、その抑留者の管理における杜撰は「ソビエト連邦共和国」という共産主義の性質を如実に表している。

国際法上、停戦協議が結ばれると、民間人はもちろん、兵士すら「家庭に戻さねばならない」と定められているが、ソ連の軍隊がそんなことを理解するはずもなく、さすがは「戦争に勝ったらレイプしても良い」としてベルリンで満州で、朝鮮北部で千島列島で、鬼畜の所業を嬉々として行う軍隊らしく、ピストン輸送で日本人をシベリアに送り込んだのである。「木箱に名前を書いたカードを入れるだけ」という管理で他国の国民を強制連行して強制労働させ殺してしまう国、それがロシアである。それが共産主義である。

昨年、新たに数千名の抑留者がいたことが判明したと報道があった。その資料というのも、ロシア政府がひた隠しにしていたものが出てきた・・・・わけではなく、既存の資料から出てきたと、ロシア国立軍事公文書館のウラジーミル・コロタエフという副館長は呑気に述べている。つまり、探してなかっただけである。ちゃんと検証すらしていないのである。この信じられない怠惰からは、日本人が、日本という国が「どのように扱われているか」がよくわかる。北朝鮮のようなチンピラ国家が舐めてかかるはずだ。

また、その当時、日本の旧社会党の議員らからなる「視察団」をシベリアに送っている。もちろん、ソ連側が準備したものではあるが、その際、この「日本の政党」である旧社会党の議員は強制労働させられている日本人抑留者から手紙を託されている。しかしながら、なんと、旧社会党の議員らはそれを帰国後に握りつぶして「とても良い環境で労働しており、食事も行きわたっている」と国会で大ウソを報告した。

ならば、その後進である土井たか子が、横田めぐみさんのご両親の訴えを握りつぶし、日本の政府でもなく警察でもなく、北朝鮮の将軍様に報告したことも当然と言えば当然である。信じられない話だが、この国には「日本の国民のために働かない」どころか、日本国民をさらったり、殺したりする国に協力する国会議員が堂々と存在しているのである。しかしながら、もっと信じられないことは、その流れを汲む社民党が政府与党の一角を担っているという、今の日本の現実である。今も昔も日本国民が外国から被害を受けていることを知りながら、それを黙しているだけではなく、虚偽の報告までして他国に忠誠を尽くす売国奴が、今でも、尚、堂々と日本国民の税金で成り立っているという恐るべき現実なのである。


今日、2月7日は「北方領土の日」であるが、マスコミやタレントではなく、運動家や活動家ではなく、民選からなる国会議員に売国奴がいる、それも隠れて活動しているわけでもなく、堂々と国会の場で発言しており、外国人地方参政権や夫婦別姓法案や人権救済法案などの売国法案を「絶対に通す!」と気勢を上げている限り、周辺のチンピラ国家に奪われ続けている日本の領土は砂の一粒すら還ってくるはずもない。

青山氏の講演によれば、もうすぐ「まつもときょうこ」さんという、鳥取県米子市で拉致された被害者女性の名前がマスコミで流れるだろうと言うことだった。安倍政権の時、北朝鮮側から「2名を返すから国交正常化しろ」と言われた2名のうちの一人である。もちろん、安倍政権はそれを一蹴した。全員返せとやった。しかし、青山氏は言わなかったが、これからマスコミで名が出るだろうということは、現在の鳩山政権が「その方向で動く」ということを述べているに等しいのである。まったく、なんという状況なのか。

1956年、日ソ共同宣言の際、「友愛」の提唱者である今の友愛総理のお祖父さんは「北方領土返還が最大の課題として話題になっているが、ソ連に行く理由はそれだけではない。シベリアに抑留されているすべての日本人が、一日も早く祖国の土を踏めるようにすることが、政治の責任である。領土は逃げない、そこにある。しかし、人の命は明日をも知れないではないか」と言った。その孫は国会の場で両手を広げて「いのち、いのちを守りたいのです」とカルト宗教の教祖のようにブツブツ言っているだけで、領土はもちろん、拉致された被害者を全員奪還するなど、とてもじゃないが考えているようには見えん。



この日の青山氏の講演では、残念ながら時間が無く「小沢鳩山の金の問題」には触れなかった。それでも、青山氏は前回の講演でも「国民が主人公なんです」と繰り返し述べる。いわゆる「国民主権」のことであるも、青山氏はこの「国民主権」の意味を「(最終的に)責任を取らねばならない」立場としての「主役」という解釈で話す。民主政権はどうしようもないが、それでも「選んだのは私たち」だということを忘れてはならんということだ。もちろん、とりあえず私もそう思う。しかし、だ。

私は「国民主権」という言葉は危ういと思っている。やはり、私は「国家主権」であると思う。これはほとんど「主権国家」と同じ意味である。主権は国家にあるべきだ。国民が支える国家が、その国家としての機能を果たせるという「普通の状況」を作らねばならないのである。青山氏は「当事者意識」という観点から「関係無いなどとんでもない。国とは国民が主人公である」という「わかりやすいフレーズ」を連呼しているに過ぎない。これも本来、困った話だが、日本以外の国では「言うまでもないこと」なのである。

要するに「国民意識」のことである。議員制民主主義の日本では選挙というモノが機能せねばならない。この国に住む大人ならば、最低限の「国の動向」くらいは知っておいて、ある程度の情報をテレビ以外からも得て、最終的に自分の頭と心で考えて、責任ある一票を投じねばならない。その結果責任においては連帯責任、例外なく影響を受けることも、ある意味、国民としての責任である。今現在、世界から笑われてバカにされている総理大臣を、まだ、置いておかねばならないという恥が、例えばそれだ。民主党の支持者だけが恥ずかしいのではなく、海外に出れば日本人全員が恥ずかしいのである。外国に旅行にでも行って「友愛ボートww」とかいわれてみろ、下を向いて真っ赤になるしかあるまい。また、7割以上の国民が「小沢はもう辞任しろよ!」と言っても、小沢は「参院選に向けて頑張ります」と言ってよいのも「選んでしまった責任」をとらされているのである。



また、青山氏は「日本は平和だからボケたんじゃなくて、アメリカに依存したからボケてるんだ」という正論を述べた。まさにその通り、我が意を得たりである。私もこれからは「平和ボケ」という言葉ではなく「依存ボケ」ということにする。その典型が、例えばこれだ。

http://www.asahi.com/politics/update/0207/SEB201002060059.html
<「移設先、辺野古なら辞職」 稲嶺・名護新市長が強調>

この市長の「言っている意味」はわかる。日本語として理解している。それに、例え「1票でも」多かった方の民意が優先されるというのも、日本の多数決による民主的な問題解決であることも理解しているつもりだ。しかし、それが成されない場合には辞めるというのはいかがなものかと思う。市長というのは「基地担当者」でもあるまいし、もちろん、この市長は「作戦で言っているだけ」だと信じたいが、まあ、民主党の人間は総理大臣からして「自分の秘書が捕まったらバッジを外す!当たり前のことだ!」と言いながら、辞める気配の無い脱税犯であるから、民主推薦のこの市長が手の平を返しても驚かない。

しかし、今更だが「基地はいらない!」と言っているのが社民党だったり、共産党だったり、民主党内の左派だったりするという事実こそが「戦後日本」における「主役不在」を物語っているような気がしてならない。まあ、これらの政党が「日本解体」を目的としていることは周知であるが、すなわち、こ奴らの言う『基地はいらない』とは、日本の国防という観点がすっぽりと抜けているということも、もはや説明の必要もないのである。

この名護市の市長も、市長なんだから「名護市とは日本国沖縄県にある」と知っていると思う。すなわち、「じゃあ、どうするの?」という話が一向に出てこなくて、ただ、私は基地移転反対で当選したんだから、絶対に名護市にだけは、辺野古にだけは基地を持ってこさせないぞ!と言っているだけなのである。とてもじゃないが、話にならんのだ。ンなもん、末期的な「依存ボケ」なのである。

戦後日本の「誰かが守ってくれる」はついに「誰も襲ってこない」まで昇華した。まだ戦後しばらくは、地面が見えていて、そこで懸命に何か作っていればよかった。チラチラと様子は見ながらも、見えていないふり、見てないふりをしながら、自分は何か作っていればいい、ここが危険なことになったらアメリカが黙っていないだろうし・・と誤魔化しておればよかった。しかし、もう、最近では、背中に羽が生えた子供がラッパを吹きながらフワフワ飛んで、ピンクのゾウやミドリのカメ、「ゆうあい」と書いた風船を持ったハトなんかも仲良く飛んで、夢のような(夢なのだが)お花畑で花を摘んでいるのである。もはや、完全に「依存ボケ」が進行して手がつけられない状態である。だから、そんな平和の公園に基地なんていらないやいと、ジュゴンと手をつないで泳ぐ夢の世界から叫んでいるのである。

出掛ける時や寝るときには玄関に鍵をかけるように、店で仮眠する際も施錠するように、やはり、大人ならば「セキュリティ」というものに意識が無いと危ない話である。それも市民の生活を守る立場にある市長さんが、基地持ってくるなら辞めるぞ!というのも大人げない話だ。それに、その理屈はいつまでたっても「ならば警察もいらないかい?」に説き伏せられる程度の理屈ではないか。

「それとこれは別」という人がいれば、是非とも聞いてみたいのであるが、世の中に犯罪があるように、世界には紛争もあるし侵略行為もあるし、ましてや日本は国民も領土も奪われたまま、何もできないで何十年も過ぎているし、そもそも「戦争」というものは、この世界に厳然としてあるが、これについてはどう思うのか。日本が憲法9条を掲げて「たたかいません!」とやるのは、強盗犯に「ていこうしません!」と言うに等しい行為であると思うのだが、これについてはどう思うっているのか。


また、私は感心したのだが、沖縄県名護市辺野古区のホームページには、

「ヒヌク・クンジョウ」

というモットーが書いてある。意味は「他人の力を借りず、自分の力で生きていく」ということらしいが、沖縄弁も日本語だ。これは普通に「生き抜く根性」ということだろう。「ぬちどうたから」も「ぬち」とは「いのち」のことだ。これも声に出してみれば日本語だとわかる。まあ、それはともかく、このホームページには「辺野古区民とは~」として、

(1)困っている時、他人が物を貸したり与えようとしても、頑として受けない。
(2)人の恩を受けない。
(3)度胸があって腕力も強い。
(4)他人に物を与えるのを惜しまない。
(5)他人が困っている時、自分がなくても与える。


このようなことが書いてある。名護市の市長はこれを読んだことがあるのだろうか。

とくに5番だ。辺野古の人々よ、名護市の市長よ、普天間の人は困っているらしいぞ。自民党も民主党も、総理大臣も外務大臣も防衛大臣もアメリカも、みぃンな困っているらしいぞ。困っていないのは支那朝鮮だけだぞ。


「ヒヌク・クンジョウ」

とてもいいスローガンである。他人の力を借りず、自分の力で生きていく根性こそ、今の日本人に必要なことであり、それだけが「依存ボケ」からブレークスルーする方法である。

日本に米軍基地はいらぬという人は、日本は国軍を持て、核武装も視野に入れた国防を見直せという論調でなければならない。それでなければ、ちょっと「ヒヌク・クンジョウ」
が「ヒジャインカイ(左側)」に曲がっているのではないだろうか。まったく「アギジャビヨー(呆れたよー)」である。

2 コメント

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スコッチ (近江謄写堂)
2010-02-09 11:28:11
はい、右翼男性です。
シングルモルト、これをダブルでロック、かつ普段は煙草吸いませんが、キューバの葉巻をやりながらチビチビ...これが至福の時間であります。

おすすめは、タリスカー、そしてボウモアです。http://www.talisker.jp/
ブレンドのスコッチには、「Glenなにがし」のネーミングが多いですが、Glenとはスコットランド語で「谷・渓谷」を意味します。同地方のピート炭の地層で出来た渓谷をくぐってきた独特の風味ある石清水とモルト原酒のマリアージュが、460年の歴史を誇るスコッチウィスキーの誇りなんです。
(なんかサントリーの回し者みたい)
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Unknown (久代千代太郎)
2010-02-09 22:18:59
>すこっち


ちょっとなにいってるかわかんない
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