忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2009.1.5

2009年01月07日 | 過去記事
毛布などの「救援物資」を運んでいるボランティアがテレビに映っていた。どこかで災害でもあったのかと、座り直して画面を見直したら、なにやら「派遣村」という村の話だった。▼もちろん、朝日新聞も取り上げている。キャンプションはこうだ。<仕事や住まいを失った人たちに食事と寝場所を提供してきた「年越し派遣村」が5日、「開村」。>▼まるで被災民だが、それではいったい、どのような災害の被災者なのかと悩んでいたら、これも天声人語に書いてあった。「政治災害」だそうだ。▼テレビはそのまま「ネットカフェ難民」を紹介する。30代の男性に密着取材。6万円の給与から4万円少しをネットカフェに支払っている。それで住民票がもらえるのだそうだ。▼缶詰やインスタント食品を積み上げ、2畳ほどのスペースを映している。田舎には「帰れない」んだそうだ。6万円を旅費にすればどうにかなりそうなもんだが、そんなことすら「どうにもならない」から、「こんなこと」になったんだろうと得心する。▼「派遣村」では炊き出しを行っていた。「温かい食事がありがたい」と「村民」に言わせる。演出家の質も落ちたもんだ。▼ところで、今日はグループの会長に挨拶に行った。昼食は近所の割烹居酒屋だ。正月だし、大吟醸を呑りながら、アワビを喰う。松坂牛のすきやきもいい感じになった。私も言ってみよう。「温かい食事がありがたい」▲きっとテレビ屋も同じ気持ちのはずだ。


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