英語で「肉」を何と言うか?

2004-09-29 08:52:49 | Weblog
ヨーロッパはおおむね狩猟民族か牧畜民族であったから「肉」に関する語彙がやたらと多い。日本語の魚の語彙と良い勝負だ。
まず別格として「人間の肉」は flesh だ。
食用肉としては主に哺乳動物の肉を食べるが、総称は meat である。その下位区分としては、まずbeef/pork/mutton(羊肉)/
horse beef(horse flesh)/lamb(子羊の肉)/
venison(鹿肉)/chicken/fowl/turkey/など百花繚乱の様である。子牛の肉は veal という。そうすると、veal - beef の関係は日本のイナダ→ワラサ→ブリなど出世魚の関係によく似ている。出世獣?
lamb - mutton もそうだろう。その他にもありそうだ。これほど入念に肉を区別しても、日本語の「肉」に相当する語、つまり何の肉にも当てはまる語がない。これは不便ではないのだろうか?それに、爬虫類の肉などはどうするのだろうか?ワニの肉など美味しいそうですね。日本語はその点自由自在である。牛肉、鶏肉、羊肉、ワニ肉等々、「肉」の前にその生前の名称をつければいい。便利なことこの上ない。あるものの名称が多ければ多いほど良い、というものではないことの証拠になりそうだ。

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