どの本をどこに置くか?

2008-10-23 14:49:40 | Weblog
本の収蔵場所が狭いので困る、と書く文人が多いですね。亡き司馬遼太郎さんの物凄い蔵書は別格として、たとえば中野孝次さんなどそうですね。中野さんほど活動の守備範囲の広い人なら当然の話です。

ところで、私のように知的に怠惰な者でもある程度の本は読みます。でも、ある本をどこに置くか、によってその日の読書生活はまるで違ってくるのですね。たとえば朝一番で机の上に「おくのほそ道」を出して置く、とします。そうすると、その日は芭蕉関連の読書で終わることが多いですね。
または、ラムの”Essays of Elia"の原書を最初に手に取ると、その日は「エリア随筆抄」などで始まることが多いようです。

朝一番で手に取る本がその日の読書生活を決めるのだとすれば、本にグレードをつけて、グレードの高いものを一番手に取りやすい場所に置くのが常道でしょう。でも・・・・本にグレードをつけるのは私自身であって、それもその日の朝の気分次第で変わる、のですから、一般論はここでは通用しません。

したがって、本の配置はアバウトである方がよろしいようですね。たとえば、右上の方は中国の古典を、左中央あたりには英語の原書を、右中央にはシェイクスピアを・・・などという具合で、いずれも雑然と並べておきます。番号をつけるなどとんでもありません。単なるアマチュアはアバウトに徹するのがよろしいようです。

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