スターバックスのこと

2008-10-12 19:44:32 | Weblog
スターバックスというチェーン店が好きだ。理由は、まずコーヒー店としては肩の凝らない雰囲気が良い。ここで仕事をしているビジネスマンも見かける。
さらに、外の街路を見ながらコーヒーが飲める構造が良い。コーヒーの味はまあまあだけれども、コーヒーに凝る趣味は持たないのでこのくらいの味で十分だ。ネダンも安い。

スターバックスはシアトルで始まった店だそうだ。「スターバック」という名称だが、どこかで聞いた名だと思っていたら、何とメルビルの小説「白鯨」に登場する航海士の名前なのだ。洒落た命名ですね。あとはシアトル近辺の場所の名前も絡んでいるのだそうだ。

東京に行くと、先ずはどこかのスターバックスでコーヒーを飲んで精神統一する。これが良い。私にとっては一つの文化である。
別に「スターバックス」という企業の宣伝として書いたつもりではない。誤解のないように。



ヨドバシカメラ

2008-10-12 19:01:17 | Weblog
先日上京した折、新宿で1時間くらい時間をつぶすことになった。ところがどういうわけか自然に西口に出てしまう。西口から外に出るとごく自然にヨドバシカメラの界隈に出てしまう。街がそういう構造になっているらしい。

新宿西口のヨドバシカメラを訪れるのはたぶん35年ぶりだろう。ここがヨドバシカメラ本店である。巨大な高層ビルに改築することなく、昔のままのただずまいなのが嬉しい。そうそう、35年前に登った狭い階段もそのままだ。置いてある商品は違うけれども。

今のようにデジタルカメラ全盛時代の前は、カメラファンにとってヨドバシカメラは特別な店だった。ここに来ればカメラに関するモノは殆ど何でも揃うのだ。カメラはもとよりフィルムや現像用器具や薬品の類も何でも手に入った。たとえば、その頃は田舎のカメラ屋ではコダックのトライエックスなどという白黒フィルムは入手困難(不可能?)だった。それがここにはいくらでもゴロゴロしている。エクタクロームなどのリバーサルフィルムも置いてあった。さらに「長尺フィルム」まで置いてあった。何十メートルかのフィルムで、使う人は自分でカラのパトローネに巻き込む。面倒でも経済的ではあった。
そのカラのパトローネも、ミカン箱か何かに入れて無造作に置いてある。客にタダでくれてやるのだった。

あの頃は写真にはそこはかとない詩情が漂ってましたね。その詩情の元締めがヨドバシカメラだったらしい。この店で買い物する目的だけで何度も東京に来たものだった。今度は買うべき物が何も無かったので、何も買わずに店を去った。近くにスターバックスの店があったので、アイスコーヒーを一杯。





疲労と美術

2008-10-12 08:41:01 | Weblog
先週の木・金にかけて用事で上京してきた。金曜日の10日は、上野(尾形光琳)→九段下(山種美術館)→新国立美術館(ピカソ展)と美術館巡りを予定していたのだが、板橋区立美術館で「北斎DNAのゆくえ」という美術展をやっているのを行く間際になって知り、上野と板橋に切り替えた。これが間違いではあった。

根拠地の新浦安は10時過ぎに出かけた。東京から池袋に出て、東武東上線で成増という駅で降りる。せいぜい20分くらいだろう、と踏んで歩いたのだが、これがいつまでも着かない。暑い日である。板橋区は道路が狭く道標の類も皆無である。いきなり三叉路に出たりする。店が無いので道を尋ねることもできない。市民農園や竹藪などがあって、田園的なところではある。あちらこちらに迷ってようやく美術館に着いたのは正午ちょっと前だった。脚は棒のようになっており、クタクタに疲れている。頭は熱気で朦朧としている。

企画展のタイトルは「北斎DNAのゆくえ」とある。葛飾北斎とその門人たちとの芸術的な関わり、を主題にした企画である。

と・こ・ろ・が、何を見ても何の興味も感動も涌かない。作品を保護するために照明を落としてあるので目を凝らしても何やらボーっと見える。楽しくない。面白くない。ホクサイが何だ!オレには何も関わりがないではないか!と思える。今、ホクサイの肉筆画の前に居るのだぞ、と自分に言い聞かせてもダメである。こんな場所に長居してもムダなので早々に退去した。帰りは美術館のすぐ前のバス停から成増駅前のバスに乗る。たちまち着いた。狭い道と寂れた街、それだけが印象に残った。

疲れるとこうなのだ。

ここで東京に帰るのが上策だったのだが、上野の尾形光琳を見なくては、と乞食根性を出したのがいけなかった。上野は池袋から山手線で8駅目である。車内は混んでいて、どの駅でも誰も降りない。誰もシニアに席など譲らない。
上野に着いた頃はヘロヘロである。国立博物館は上野駅から大変な距離だ。着いた頃は立っているのも難儀なほどに疲れてしまった。
尾形光琳?何だそれ?ということでした。ホウホウの体で東京駅に出て新幹線に乗って福島に帰る。

疲れたら美術展は見るな、という教訓を胸に抱いて福島駅に降り立った。お粗末とも何とも言いようがありませんね。
あ、それから、板橋区立美術館までは歩いては行けません。成増駅前からバスに乗るべし、という教訓も。
また、上野の国立博物館にはシニアは行かないのが上策である。どうしても行くのであればタクシーを・・・・。シャトルバスくらい出してくれてもいいのにな、と思うのだけれども。

それにしても、同じ区立美術館でも渋谷の松涛美術館があんなにシックな建物だったのに板橋区立美術館はずいぶん殺風景なものだった。それも疲労の一因だった。