九州大学 ある”研究者”の死を追って =非常勤講師の焼身自殺=。
過日、NHKが放送した【九州大学 ある“研究者”の死を追って】を見られましたか?
NHK news web ←クリック。
焼身自殺した非常勤講師は、
竹中平蔵が行った国立大学改革の犠牲者です。
竹中平蔵は、大学教授の肩書で、人材派遣会社・パソナを経営し、
労働者を奴隷に落とし込んだ張本人です。
竹中平蔵は、安倍内閣の”未来投資会議”で、
格差社会を築き上げる政策ばかり提案しています。
マスコミは、
竹中平蔵が人材派遣会社を経営していることを全く報道しません。
私の知人の多くが、竹中平蔵を偉い大学教授だと思っています。
人材派遣会社・パソナの経営者だと知りません。
NHK・WEB 特集 =九州大学 ある“研究者”の死を追って=
画像は、非常勤講師が焼身自殺を行った解体予定の九大研究室。(サイトから無断拝借)。
生活場所(解体予定の研究室)にも追い詰められ、ついに自ら命を絶ちました。
2018年9月7日の早朝、
九州大学箱崎キャンパスの通称 “院生長屋” と呼ばれる1室で火災が起きました。
焼け跡から発見されたのが、九大大学院法学府博士課程の元院生の男性(46歳)でした。
自殺とみられています。
男性は移転・取り壊しが決定した研究室で、深夜一人研究を続けていました。
火災が起きた日は大学側による強制退去日でした。
解体が決定した研究室を、不法占拠した元九大院生による放火自殺事件でした。
しかし、事件後からSNSで 「他人事ではない」 という声が相次いでいます。
多くが40代の研究者たちです。
’90年代後半、政府の大学院重点化政策で大学院生の倍増が行われました。
ところが、2000年代に入ると、国立大学の人件費削減が行われました。
’90年代後半は大学院生の倍増、そして、小泉改革による人件費削減でした。
(竹中平蔵が唱える国立大学・民営化です)。
非常勤講師(非正規職員)が急増しました。
二つも三つも大学を掛け持ちし、月々の収入は15万円以下です。
九大院生長屋の放火自殺事件は、
時代に翻弄され、行き場を失った研究者たちの叫びなのです。
自殺した非常勤講師の男性は、親の事業破綻で中学卒業後、
自衛隊へ進み、苦労して九州大学に進学し、
大学院博士課程まで進み、憲法の研究に打ち込みました。
自殺した彼のどこが悪いというのでしょう~?
奨学金の返済に苦しみ、非常勤講師の職も雇い止め、
生活場所(解体予定の研究室)にも追い詰められ、ついに自ら命を絶ちました。
【生家に資産がないと、どんなに頑張っても報われない】。
これが真実です。
若者を死に追いやる社会が完成しているのです。
富の世襲、貧困の世襲、階級社会が完成しているのです。
奨学金の返済に苦しみ、非常勤講師の職も雇い止め、
生活場所にも追い詰められ、ついに自ら命を絶ったのです。
何を夢見て研究を続け、なぜ研究室で焼身自殺を行ったのか。
一人の男の死が問いかけているものを見つめる。(NHK)。