食品のカラクリシリーズ 大丈夫?食品添加物
ROUND3 化学調味料の味から抜け出そう1
化学調味料を国民1人当たり年間約800gも摂っている異常さ
化学調味料の97%が業務・加工用に使われ味の画一化が懸念される
ここからは、「ROUND3/化学調味料の味から抜け出そう」の連載です。以前は化学調味料と言いましたが、世間から不評を買い、業界は「うまみ調味料」と呼び換えています。加工食品などでは、嫌というほど「調味料(アミノ酸)」と表示されています。表示や呼び方を変えても、化学調味料は「味の素」~グルタミン酸ナトリウム(Na)が主体であることには違いありません。かつては家庭の食卓に置いてありましたが、昨今はさすがに極端に少なく(全使用料の3%)なりました。しかし残り97%が、依然、業務用・加工食品用に使われているのです。様々な弊害から、化学調味料の摂取を少しでも減らしていかねばなりません。
化学調味料は、赤ちゃんからお年寄りまでの国民1人当たり、年間約800gも摂っています(食品添加物全体では約4kg)。味の素社の家庭用向け、赤いパンダがデザインされた瓶(アジパンダ大瓶・75g入)に換算すると、11個も摂っている計算です。そんなに摂っていないと思われがちですが、加工食品などからの摂取がほとんどです。若い方は加工食品・コンビニ食・外食が多いので、こんなものではなくその摂取量は凄まじいと推定されます。過剰に摂取すると、身体の“灼熱感”や動悸などを引き起こす恐れがあります。さらには、味の画一化や“味覚音痴”に陥ってしまいます。詳細は、今後伝え致します。
日本で開発された化学的なグルタミン酸Naは、加工食品や飲食店に蔓延しています。中国などから仕入れる食材は品質が悪いため、化学調味料で誤魔化すのです。スーパーや回転寿司の魚介類の生ネタでさえ、化学調味料を塗っているのです。イカが甘いのは新鮮だからではなく、味の素の味です。つまり私達は、見えない形で味の素800gを摂っているのです。食品添加物メーカーは、フィリピンや東南アジアへの販売に狙いを定めています。これらの国では、化学調味料の使用量が急増していることが懸念されます。東南アジアには美味しい食文化が沢山あるのですから、化学調味料を使う必要はないのです。
少し前に見た、味の素社のTV/CMにぞっと寒気を感じました。有名タレントが、卵掛けご飯に「味の素」をたっぷり掛けていたからです。それこそ素材を生かした食べ物の代表である卵掛けご飯は、そのまま食べたほうが美味しいのです。結局、化学調味料を摂り過ぎると、食材そのものの味が分からなくなるのです。そのため、さらなる化学調味料を摂ってしまう悪循環です。「和食」がユネスコ無形文化遺産になっても、日本人の「食の崩壊」が進んでいます。意識して、化学調味料を始め有害物質がほとんどの食品添加物を減らしましょう。忙しい方は大変ですが、できるだけ外食や加工食品を避け、料理は手作りを心掛けることです。