食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
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インパルス機パラ開会式飛行帰りに「スモーク」を地上30mで噴射・車800台に付着被害/東京五輪の危うさR8-14

2021年10月05日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.122
ROUND8 コロナ禍・猛暑下の東京五輪開催の過ち検証編 14
インパルス機パラ開会式飛行帰りに「スモーク」を地上30mで噴射・車800台に付着被害

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Sindg8olmb 新聞記事切り抜き・市民提供写真

■入間基地低空でのスモーク噴射はパラリンピックを悪用した自衛隊の士気高揚・広報活動
しんぶん赤旗を活用しています/色の付いた煙の尾を引きながら低空で飛ぶ自衛隊機―。猪俣嘉直・埼玉県狭山市議のもとに市民から寄せられた写真です。狭山市で、航空自衛隊のブルーインパルスが低空でカラースモーク(色付きの煙)をまき散らして飛んだ結果、被害が出ました。なぜそんな事態が起きたのか―。被害があったのはブルーインパルスが東京パラリンピック開会式のための曲技飛行を行った8月24日です。ブルーインパルスが帰着した空自の入間基地(埼玉県狭山市)周辺では、自動車や家屋に塗料が付着していたため、住民から多数の苦情が出ています。航空幕僚監部によると、パラリンピックにはブルーインパルスの第1編隊6機と、予備の第2編隊3機の9機が参加。第1編隊が東京上空で曲技飛行をした後、入間基地周辺でカラースモークを使いました。

パイロットからの聞き取りによると、(1)カラースモークを使い切りたかった (2)市民に感謝の気持ちを伝える (3)自衛隊の広報 (4)入間基地に所属する隊員の士気高揚をはかる目的だった―としています。両編隊は、事前の取り決めで、スモークを高度約305メートル以下では使用しないことになっていました。第1編隊は高度約518メートルでパラリンピックのシンボルカラーの赤、青、緑のスモークを使用しました。ところが第2編隊の2機が518メートルから下降しながら着陸直前の約30メートルの高さまで青と緑のスモークを噴出。3番機も最終進入経路の約137メートルの高さまで赤のスモークを出し続けました。第2編隊がどうして事前の取り決めを守らなかったのかは、まだ解明されていません。

■被害は埼玉県狭山市・所沢市など広い範囲に及び苦情相談は200件・車両・家屋に至る
ブルーインパルスを目撃した年金生活の女性(72)は「ずいぶん低く飛んでいると思いました。近くの人は洗濯物などが汚れはしないかと心配でした。コロナで命が危ないというときに、オリンピック・パラリンピックを強行したうえに、こんな被害も出すなんてひどい」と怒ります。被害はブルーインパルスが飛んだルートに沿って埼玉県狭山市、所沢市など広い範囲に及んでいるとみられます。防衛省によれば、同省に寄せられている相談は9月10日現在、約200件で、被害にあった自動車は800台に上り、家屋も数件あるとしています。参加者からは「『市民に感謝の気持ちを伝える』ためだったというが基地周辺の住民にとって自衛隊機の飛行は迷惑行為だ」「1998年に北海道と山口県での航空祭で今回と同様の被害を出し、カラースモークの使用をやめていたのに、なぜ過去の教訓に学ばなかったのか」との声が出されました。

同省側は「東京都からオリンピック・パラリンピック開会式で展示(曲技)飛行をしてほしいと依頼があって」復活させたことを明らかにし、同じ過ちを繰り返したことは「遺憾に思う」と述べるにとどまりました。共産党・塩川衆院議員は「そもそも人口密集地での曲技飛行はやめよ」と抗議。「被害者についてはビラをまくなど広く市民に周知し、被害実態を把握し、誠実に補償すべきだ」と強調しました。同省は「被害については誠実に対応したい」と補償する方向で検討すると答えました。

投稿タイトル付けは、新聞の原題・原文に基づいて投稿者が行ったものです。

■投稿者の文章|車や家屋被害・普通の洗浄では落ちにくく塗装替えは私達の税金で賠償
投稿者からの話の前に、「スモーク」が何の成分でできているのかと噴射の仕組みを調べた。中身はスピンドルオイルという潤滑油で、一般的に車両・モーター・精密機器などに使われている。色付きの煙にするために、油に着色料・染料を混ぜる。機体のエンジン排気口の後部に、スモークオイル用タンクと噴射する装置がある。エンジンの高温の排気で油を加熱 → 気化 →大気で冷やされることで、凝結して煙のように見せている。要は、空中で霧状の油を撒いているようなものだ。

過去、やはり自衛隊による各地の航空ショーの後に、車や洗濯物が汚れ苦情が相次いだことを投稿者は思い出した。自衛隊は、当然、スモークによる被害を知っていたはずで、それを100mの上空、まして30mの高さで撒けばどうなるか想像できなかったのか。やはり証言通り、パラリンピックを悪用した隊員の士気高揚に使った悪質なもの。噴射理由2・市民に感謝の気持ちを伝えるは思い違いが甚だしい。基地近くでは、市民は日常的な騒音や墜落の危険性で困っている。理由1・カラースモークを使い切りたかったのであるならば、ステージとなった国立競技場から離れてもそのまま噴射し続ければいいことで、都心上空なら高い高度が維持でき、見る人も圧倒的に多いはず。行き着くところ、3と4が本音だろう。車800台や家屋にも被害が出ているようだが、普通の洗浄ではなかなか落ちないそうだ。塗装替えや、車ごと替えてくれと言う人がいるかもしれない。これらも、私達の税金が使われる。東京都からの依頼だそうだが、都も都だが受け入れた自衛隊も反省が足りない。東京の空は危険(墜落や部品落下したら大惨事)なので、こんな馬鹿げたセレモニーはやめるべきだった。

Sankoub
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