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食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

マグロは普段格納されている4つの鰭(ひれ)で回遊制御している/魚を大事にしない日本人R6-5

2015年02月24日 | 鮪の生態・メチル水銀
Tunatpr8

魚を大事にしない日本人シリーズ R6-5
ROUND6 頼みのツナ(マグロのプロフィール・枯渇防止)
マグロは普段格納されている4つの鰭(ひれ)で回遊制御している

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このROUNDは、マグロの生態や枯渇防止の説明をしております

マグロは、外洋の広い範囲を泳ぐ回遊魚と申し上げました。大海原を短時間で餌を発見しなければ、生きていけません。そのため泳ぐ速度を上げる必要があり、体全体も抵抗の少ない紡錘(ぼうすい)形に進化しました。横から見ると両端が細く、真ん中が太くなっています。まるでラグビーボールのようで、この形こそ水の抵抗を受けにくく、速く泳ぎ続けるのに適した形と言えます。またマグロを正面(顔のほう)見ると、ほぼ円形なっています。素晴らしく、卓越した“フォルム”なのです。

私達が通常マグロの姿を見るのは、魚河岸(市場)で横たわった感じではないでしょうか。実はイラスト図(B・C図)のように、マグロの体には背中(背鰭・せびれ)とお腹(腹鰭・はらびれ)の2か所に鰭があるのです。普段、速く泳ぐ時や直進する際は、鰭の付け根の溝や窪みに畳まれ、隠れているので分かりにくいのです。格納可能な鰭なので、泳ぎにブレーキを掛けたり方向を変える時に、この2つの鰭をパッと広げて水の抵抗を増やし制御するのです。

これで驚いてはいけません。図で分かるように泳いでいる最中は、両脇にある胸鰭(むなびれ)が左右に水平に開きます。顔のほうから見ると、さながら高性能なジェット戦闘機のようです。胸鰭は、まさしく飛行機の両翼と同じで揚力を担当しています。マグロは筋肉質で高密度なので比重が重く、揚力を与えないと沈んでしまうそうです。投稿者は戦争に反対ですが、マグロの精悍なスタイルは戦闘機、あるいは潜水艦の機能原理と同じかも知れません。

尾鰭(おびれ)は三日月形をしており、振るのに大きな力を使わないで済む設計です。長距離を泳いでも疲れず、動かし続けるのに都合がよいのです。また胴体の後ろの細くなった上下には、いくつのも小離鰭(しょうりき)と呼ばれるギザギザ鰭が付いています。これで水流の乱れを防いでいます。これとは異なりますが同じような役目で、新幹線も空気の乱れ防止や風切り音の対策をしています。このように、マグロは極めて機能性がよい体躯をしているのです。

■マグロのひれの解説/3つの図を見比べてみましょう!
F85magurotn02 A図
F87magurotn03 B図
Maguro250 C図

1.有料・無料の画像素材に、名称を挿入しました。A図は暗く、見難いことをご容赦下さい。
  B図はキハダマグロで、A・C図と若干構造が異なります。
2.胸びれ/A図・B図とも、泳いでいる状態で胸びれが水平に出ています。
3.背びれ・腹びれ/A図は遊泳の制御が掛かっていないので、格納されて見えません。
4.後ろの背びれは、第2背びれと言います。しかし前方の第1背びれは、単に「背びれ」と呼びます。
  いわゆる第1背びれは、普段、ジャバラのように折り畳まれているので見えません。

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クロマグロ・ミナミマグロは時速160km以上の高速で泳ぐことが可能/魚を大事にしない日本人R6-4

2015年02月10日 | 鮪の生態・メチル水銀
Tunatpr8

魚を大事にしない日本人シリーズ R6-4
ROUND6 頼みのツナ(マグロのプロフィール・枯渇防止)
クロマグロ・ミナミマグロは時速160km以上の高速で泳ぐことが可能

F84oomazaki5838268 大間崎の碑
このROUNDは、マグロの生態や枯渇防止の説明をしております

マグロの生態や驚くべき機能について、4回に渡りご案内します。マグロが泳ぐスピードは、体が大きいクロマグロやミナミマグロは、力学的な計算によると時速160~180kmもの高速で泳げることが可能だとも言われています。しかし実際の外洋では、時速80~100kmぐらいが有力な説です。それも外敵から逃れる時や餌を捕捉する時など、瞬間の最高スピードです。普段は20~30kmぐらいの速度で、大海原を回遊します。

最初は、呼吸と鰓(えら)について説明します。マグロは、常に泳ぎ続けなければ呼吸ができません。そのため、少し口を開けて泳ぎます。そうすることによって、常に口から鰓に新鮮な海水が流れ込み、鰓の内側から水を排出します。鰓を動かさなくても、呼吸ができるのです。この仕組みは、マグロが進化の過程で生活(生息)の場を外洋に求めたことと深い関係があります。一生泳ぎ続けなければならない、回遊魚で得た機能なのでしょう。

マグロは長い距離・時間を泳ぐ必要から、上手く酸素を吸収できるように進化したのです。一般の魚のように鰓蓋(えらぶた)をパクパクと動かしていては、遊泳の際に抵抗が発生してしまいます。またマグロは他の魚より多くの酸素を必要とし、そのため鰓は水中の酸素を取り込む効率が高いことが分かっています。マグロは、体形・鰭(ひれ)の形状も外洋に適した形に進化しました。それらは次回以降で、私達が知らないマグロの生態をお話致します。

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漢字を見れば分かるメバチマグロ・キハダマグロの名前の由来/魚を大事にしない日本人R6-3

2015年01月27日 | 鮪の生態・メチル水銀
Tunatpr8

魚を大事にしない日本人シリーズ R6-3
ROUND6 頼みのツナ(マグロのプロフィール・枯渇防止)
漢字を見れば分かるメバチマグロ・キハダマグロの名前の由来

F831221051 ビンナガマグロ
このROUNDは、マグロの生態や枯渇防止の説明をしております

前号に続いて「日本かつお・まぐろ漁業協同組合」「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」様のサイトへリンクして、マグロの種類をご説明致します。メバチマグロ・キハダマグロなどの生物種は、カタカナで書くことから名前の由来が分かり難いですね。元々は漢字なので、目鉢鮪・黄肌鮪と書けば凡そその特徴が分かります。なお鰹(かつお)も、マグロの種類に含みます。
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▽6種類のマグロのご案内
前号と同様に、「日本かつお・まぐろ漁業協同組合」様のサイトへリンクします。
イラストによる6種類のマグロ紹介
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▽メバチマグロ(目鉢鮪)
目がパッチリ大きなことが所以で、2m前後の中型鮪です。英名も目が由来のようで、“ビッグ
アイツナ”です。※リンク先の写真は、余り眼がパッチリしていません(笑)
「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」様のサイトへリンク
メバチマグロの写真と解説
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▽キハダマグロ(黄肌鮪)
Kihadapkf813
背鰭(せびれ)の一部と尻鰭(おびれ)が黄色、また体色もいくらか黄色を帯びることからキハダ
マグロと呼ばれます。キハダマグロやインドマグロ・メバチマグロが中型鮪です。
キハダマグロの写真と解説
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▽カツオ(鰹)
Katsuo200pkf83

鰹は、名前や味が全く違っても鮪の仲間・一種なのです。体長は50~80cm程度。年配の方
はご存じの通り、かつて遠洋漁業が華やかし頃は「かつおまぐろ船団」として注目されました。
また現在でもデータ上は、かつお・まぐろ類、あるいはまぐろ類の中に鰹が含まれる表現をします。
カツオの写真と解説

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クロマグロ・ミナミマグロ・ビンナガマグロの簡単なプロフィール/魚を大事にしない日本人R6-2

2015年01月19日 | 鮪の生態・メチル水銀
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魚を大事にしない日本人シリーズ R6-2
ROUND6 頼みのツナ(マグロのプロフィール・枯渇防止)
クロマグロ・ミナミマグロ・ビンナガマグロの簡単なプロフィール

F82magurotn01
葛西臨海水族園のマグロ/フリー素材
このROUNDは、マグロの生態や枯渇防止の説明をしております

なかなかフリー素材では鮪の種別写真まで入手できないため、「日本かつお・まぐろ漁業協同組合」「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」の両サイトにリンクする方法で個別のマグロをご案内します。今回は、クロマグロ(本鮪)、ミナミマグロ(インドマグロ)、ビンナガマグロ(鬢長鮪)をご紹介します。詳細な内容は、リンク先のサイトをご参照下さい。
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▽6種類のマグロのご案内
まずは「日本かつお・まぐろ漁業協同組合」様へのサイトで、代表するマグロ6種の説明をご覧
下さい。 6種類のマグロ紹介
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▽クロマグロ(本鮪) ▽ミナミマグロ(インドマグロ)
Maguro250
説明するもなく高級鮪の代表であるクロマグロの成魚は、大きなものは2~3mにも及ぶ大型
魚です。南半球産はミナミマグロ(インドマグロ)と呼ばれ、2m程度の中型マグロです。
「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」様のサイトへリンク クロマグロの写真と解説
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▽ビンナガマグロ(鬢長鮪)
ビンチョウマグロとも言います。名前の由来は、刀状の長い胸鰭(むなびれ)を、もみあげ(鬢
・びん)に見立てたことからです。1m前後の体長で、元々は缶詰用でしたが、最近は寿司ネ
タにも使われます。
同サイトへリンク ビンナガマグロの写真と解説
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※次号は、メバチマグロ・キハダマグロ・カツオをご案内します。

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あなたはクロマグロの他にマグロの種類をいくつ知っていますか?/魚を大事にしない日本人R6-1

2015年01月06日 | 鮪の生態・メチル水銀
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魚を大事にしない日本人シリーズ R6-1
ROUND6 頼みのツナ(マグロのプロフィール・枯渇防止)
あなたはクロマグロの他にマグロの種類をいくつ知っていますか?

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葛西臨海水族園のマグロ/フリー素材
このROUNDは、マグロの生態や枯渇防止の説明をしております

ここからは、「ROUND6/頼みのツナ(マグロのプロフィール・枯渇防止)」の連載です。何が“頼み”か分かりませんが(笑)・・・マクロ経済より、マグロ経済。それは冗談で、本当はマグロ(ツナ)に対する「皆様のご理解」が頼みの綱です。このROUNDでは、まずマグロそのものを知って頂くことから始まります。マグロの意外性が、分かってきます。食べるだけではなく、マグロの生態(知識)を知りましょう。

このままマグロへの過剰な乱獲や乱食が続けば、20年後に枯渇します。そのためマグロの生態や日本人のマグロの食べ過ぎ、危機迫るマグロの漁獲規制、日本のマグロ漁業の実態などのご紹介致します。完全養殖は別ですが、現在のような養殖は却ってマグロを減少させるのです。その説明も後号で致します。子や孫、さらには末永くマグロが食べられるように、マグロを正しく理解して欲しいと思います。

最初は、マグロの種類(プロフィール)です。大まかに言えば、マグロの種類はクロマグロなど6種類に分類されます(カツオも含む)。あるいは、マグロだけで8種類に分類することもあります。あなたは、何種類知っていますか? 下記の種類を、次号以降でご案内します。
▽クロマグロ(本鮪) ▽ミナミマグロ(インドマグロ) ▽メバチマグロ(目鉢鮪)
▽キハダマグロ(黄肌鮪) ▽ビンナガマグロ(鬢長鮪) ▽カツオ(鰹)…カツオもマグロの一種です。

ROUNDの最初なので、イラストで“マグロ君達”の一部をご紹介しましょう。アカマンボウもネギトロに使われる(偽装)ので、一緒にご挨拶です。

Maguro250 クロマグロ(本鮪)

Kihadapkf813 キハダマグロ(黄肌鮪)

Manbopkf81 アカマンボウ

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