G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

籾糠山(1744 m) ~新緑のブナ原生林の精気は清々しく心地良い~

2016-06-08 | 山行

 6月4日(土)、薄曇り、爽やか(山頂:14℃)
参加者:G.G.他9名
歩行距離:9.6 km
標高差:450m
所要時間:5:35
天生峠P 8:40→(ブナ探勝路)→10:35籾糠分岐10:45→11:10籾糠山11:25→11:40籾糠分岐、昼食12:15→(木平探勝路)→14:15天生峠P 

GPSトラック:
「天生峠P→天生湿原(西回り)→カラ谷分岐→ブナ探勝路→籾糠分岐→籾糠山→籾糠分岐→木平分岐→木平探勝路→木平湿原→カラ谷分岐→天生湿原(東回り)→天生峠P」を周回時のGPS軌跡を下に示す。
赤フラグは山行計画時に設定したウエイポイント(WP、通過点)である。
  GPS標高図:
実際に歩行した標高図(断面図)を下に示す。歩行距離:4.1kmに対し、標高差:450mであり、全体としては緩勾配であり楽な登降である事が分かる。山頂への標高差100mの所が比較的に急斜面であるが息が上がる程ではない。
 
(クリックすると拡大) 

山行リポート:
8:30に天生峠駐車場に着いた。駐車場には30台位駐車していたが半分位空いていた。休日であるに係わらず、危惧した交通渋滞もなく、満車でないのは、本年の異常の温暖気象により例年なら見頃の筈である花の時期が終わっているのを知っての事であろうか。
■駐車場側の登山口の受付で500円の協力金を払い、パンフ(登山コース、花ごよみなど)を貰う。
           (入山受付)                             (パンフレット)
■例年ならばミズバショウ、リュウキンカが咲き誇り湿原を覆っているのに、今年の湿原は空っぽである。それでも、所々に僅かに残ったコバイケイソウとミズバショウが失意を慰めてくれる。

■ミズバショウ群生地をパスして歩を進めブナの原生林に足を踏み入れる。空気はひんやりとし、ブナの精気が充満して誠に清々しく、身体にパワーが浸透してくるような気がする。
          (ブナ原生林の小径)                          (巨木)
ブナの樹林帯が終わると針葉樹林帯に入ってくる。籾糠分岐点は鬱蒼とした樅の巨木に囲まれ、倒木で作ったテーブルやベンチが置かれ気持ちの良い休憩スポットである。一息入れて最後の登りに備える。

■籾糠分岐点に来るまで群生ではないが色々な花々が目を楽しませてくれた。

                      (マイヅルソウ)                     (エンレイソウ)
                      (ツバメオモト) 
                       (ヤマデブリ)
                        (ツツジ)         
                   (ゴゼンタチバナ)

■30分程で、山頂に着く。狭い山頂であるが、大勢のハイカーが憩っていて、賑やかである。薄曇りであったが、視程は良好。北と東が開けている。北方には300名山に名を連ねている人形山や医王山が望める。

■カシミール3D、カシバード展望図による山座確認。

■15分程、展望を楽しみ、記念写真を撮って下山する。

■籾糠分岐点まで戻り、樅の木に囲まれた広場で昼食にする。今朝は4時半起きのため、空腹で飯が旨い。何時もながら至福の一時である。

■30分程休み、木平湿原へ向かう。一旦、100m程下り、100m程登り返す。木平湿原は直ぐである。期待していた湿原はカラカラに干上がっていて、見るべきものはなくスルーする。

■木平湿原から再び、ブナの原生林の中を通り、カラ谷分岐へ戻る。分岐点直前でキヌガサソウの群生に出会え喜ぶ。

■復路は天生湿原の東側を回るも新たな花は無し。登山口近くでタニウツギに遭遇する。今日は新緑一色中の歩行であったので赤い花が一際鮮やかに見える。

 ■梅雨入りしたにも係わらず、終日高曇りで、暑くなく、降られることも無く、皆元気で、予定通りに(計画時間:5時間30分、実際:5時間35分)登山口に帰着する。 

雑 感:
■歩行距離:9.5 km、標高差:450 mで危険ヶ所は皆無であり、花一杯の良い初級コースである。
■異常な温暖化により湿原の花は殆ど残っていなくて残念であった。花のピークに出会おうとすれば、開花状況に応じて計画を柔軟に変更する必要があろう。
■湿原の花には遭遇できなかっったが、その他の花は多数あり十分に楽しめた。
■ブナ探勝路のブナ原生林の新緑は素晴らしい。樹林中の空気はひんやりとし、精気が漲り、そのパワーが心地よく心身を癒やしてくれた。此処を歩くだけでも訪れる値打ちがあろう。
■素晴らしいブナ原生林であり、紅葉の時期にも訪れたいものである。
■木平探勝路は木平湿原が干上がっていて、物足りないが、他のコースに比べて静かな点も捨てがたい。

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