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ぷっちーガーデン

お庭、お花  
日々の出来事

永遠の0(ゼロ)

2013-01-27 20:45:23 | 絵本・本
読みたかった本【永遠の0】を見つけたので購入


内容は・・・

零戦に乗り特攻で亡くなったという会ったこともない祖父 宮部久蔵の生涯について調べる事になった孫・・・最初は『臆病者だった』と聞かされた祖父

いろんな人に会って行く中で明かされていく祖父の姿は『生きる事に固執』する男だった。生きたいと願う事が許されなかった時代の中あれほど生きて帰ることにこだわったのになぜ特攻で戦死したのか・・・みたいな話です

もうとにかく胸がぎゅ~っとなりながらあらゆる隙間時間を駆使し読みふけっちゃいました。恥ずかしながら普段あまり小説は読まない私・・・読んでるうちに内容忘れちゃうし(笑)この本はそんな私ですら読むのやめられなくなっちゃう本でした 600ページ2日で読んじゃったし(笑)読むのやめられなくってもうちょっと・・って読み進めちゃって結局寝れないんだもん

私にとって戦争は映画やTVでしか知らないもの。戦後責任とか言われても『そんな昔の事今となってはよく分らないしいつまでも言われても』なんて思ってる部分もあった。だけど本を読みながら・・

この戦争の事本当は日本人全部がきちんと知らなければいけない事かもしれないと・・・もの凄く思った

何が起こって どういう事をしたのか どういう事があったのか 日本という国が国民に対して他国に対してどうだったのか・・・という事を

でも戦争を経験した人が一人もいなくなってしまうという事もそう遠からず・・・
それを聞く事もできなくなってしまう

そうなった時自分の国が行った事実や戦争の本当の姿を知らずに私達はみんなで『戦争には反対』っていえる国でいられるのかって・・・なんか怖くなった

この小説の中の若者はいつも死と隣りあわせ・・・

生きたいと願う事が許されなかった中 生き抜いて戦後を必死で生きてきた人達 
生きたくても生きる事ができなかった人達 
まるで使い捨ての道具のように扱われ死んでいった若者達・・・ 
そして『生きて帰る』と誰より生に固執したのに特攻で命を落とした宮部さん・・・

敵にも味方にもそれぞれ大切に思う誰かがいて・・・小説に出てくる一人一人の気持ちに思いを寄せて読んでしまいました

今の日本は幸せで なのに自ら命を絶つ人や 簡単に人を傷つけたり 自分勝手だったり・・・物に溢れ豊かだけどなんか満たされなくって なんでも人のせいにして・・・

こんな私達を 生きたいと口にする事すら許されず 自分が大事に思う人や日本の未来を想って戦って亡くなった彼らはどう思うんだろう?

特攻・人間爆弾桜花・人間魚雷こんなのって・・・
 
人間をそんな風に扱うなんて・・・
国民を守らなければならないはずの国が 国民に死ねと命じてるなんて・・・
自分や家族を守ってくれない国なのに・・・

そんな悲劇が二度と起こらないよう・・・戦争という事実があった日本の国民だからこそ現代の私達がやった事ではないけれど 正しく戦争を知るのは義務みたいな事なのかも・・・日本を動かしてる偉い人達も正しく知って正しく国民に説明しておくべき事だよね・・でも日本はずっとそこ逃げてきちゃったのかも・・・日本っていう国をなんだか表しているような気もする

前にグアムでツアーのガイドさんが『知り合いのフィリピン人のおじいさんは日本人ってのは何か知らんが強かった。何か知らんが根性があったんだ!たいした奴らだった』と言っていたと・・・

グアムはたくさんの方が亡くなった激戦地だったんですよね・・・参加したツアーで思いがけなく錆ついてまるでおもちゃのような小さな日本軍戦車や魚雷だの太平洋戦争の残した跡を見ることになるとは・・そんな歴史も知る事もせず考えずのんきに遊びに行って笑ってる私達って・・・と申し訳ない気分になった グアムは日本占領下『大宮島』と呼ばれていたんですよ・・・知らなかったよ・・そんなグアムの歴史

そしてガイドさんは『アメリカ軍も日本兵に対してはある種の敬意みたいな気持ちを感じていたようですよ』とも言っていました

国を動かしてた 戦いの中心にいた偉い人は決断もせず 責任も取らずお粗末だったとしても・・・ 最前線で戦った名前すら語られることのない普通の日本人はいつだって立派に頑張っているのにって・・・なんだか胸が締め付けられます本当に

読んだあなたが何を感じるのか・・・

これはあくまで小説で中に描かれる事はすべて事実ではないだろうし小説だからそれでいいと思う 読む人によってどこを大事に読むか何を感じるかはそれぞれでしょう・・・それでいいと思う 

興味があったら是非読んでみてください

【永遠の0 講談社】



 



めうしのジャスミン

2012-12-29 21:40:11 | 絵本・本
めうしのジャスミン




これね~っ(笑)ホント女の世界だったり今の世の中を象徴してるお話です!!
コワイコワイ!!でもジャスミンはとても自然体で素敵なめうし

めうしのジャスミンが農場で素敵な帽子を見つけ気に入って被るの・・・
それを見て周りの動物達がやいのやいのって言うんです

『うぬぼれてる』『ろくなもんじゃない』『またみんなと違う事して』ってね(笑)

でもジャスミンは気にしません『自分が好きなようにすればいいのよ』と・・・
周りはブーブーです(笑)

でも猫は言います『人それぞれさ それには勇気がいる ジャスミンにはその勇気があるよ』と・・・

みんなが真似して帽子を被り始めるとジャスミンは脱いでるし!おい~っジャスミンってば(笑)そんなだからみんなはとうとう許せなくなって・・・さあ最後はどうなるんでしょう・・・(笑)

人間の世界にもあるよね・・・こういうの!心に納めて黙ってられない人がそれを周りの誰かに言いふらして『そうよそうよ』ってなり・・・そういう人が群れて騒いで
『あいつをとっちめてやろう』って事になる・・・

結局そうしたくてもできない自分や相手に対する憧れ羨ましさとか・・だよね!
凛としたジャスミンが結局は羨ましいのよね(笑)意地悪女ってこうなのよ!誰かを巻き込んで群れていじめる(笑)文句あるなら1人で対決してみろってんだよね(笑)

『私は私 誰でもその人らしくすればいいのよ』と言うジャスミン!!どうあれば自分が幸せで自分のままいられるのか知ってるし実践できるジャスミンは素敵ですよね!

みんなとは違うのは嫌!みんなからどう思われてる?これっておかしい?って気にして生きるのは大変ですよね・・・
『周りからどう思われるか』ではなく『どうすれば自分は心地よくいられるのか』それが大事だと思いませんか?

この絵本は周りの目が気になり始めるお年頃の高学年女の子に是非読んでほしい!

娘は『ジャスミンは私にないものを持っているな・・・こんな風にできないもん私』って言ってました

うん!そうだと思って(笑)だからあなたに読んで欲しかったのこれ!!
この先・・・自分らしいままのあなたを認め付き合ってくれる良い友達 恋人 旦那さんとめぐり合って欲しいな!その為には自分も強くならなきゃね!

みんながこう言ってるから みんながいいって言うから・・・ではなく自分で見て感じ決断し『私はこれが好き』『これを美しい・正しいと思う』っていう自分の基準をね

そういう自分の尺度を持つ事は人生を充実させるための大事な事だと思うんだ
自分で美しさを発見し 自分で考えて物事選ぶってとっても難しいかもしれないけど
ぼ~っと生きてたら発見できないし 選べないもの・・・

群れなくても 一人でいることを恐れない強さを持った女の子になって欲しいな
だからって相手無視して自分勝手に生きていいっていう訳ではないんだけど・・・

めうしのジャスミンは私にとってとても大切にしたい絵本です

時間はたっぷり・・・

2012-11-19 20:58:04 | 絵本・本
ちょっと用事があり実家まで一人帰省・・・

いや~っ毎回感じるけれど道中がほんっと時間がかかる(笑)朝家を8時頃出ても実家到着が夕方5時 1人だとなおさら遠いな~って感じちゃう!!

そんなもんで列車内読書タイム・・・

行きは『のぼうの城』上下巻

これは本当に面白い!一気に読んじゃった!ニヤニヤ読んでてもしかしたら変な人っぽかったかも(笑)
忍城の面々が個性的で物語りに引き込まれました  

私は正木丹波守(まさきたんばのかみ)が好きだわ~ 戦国武将ってホントカッコいい!潔く猛々しく清清しく・・・

豊臣側と成田家忍城側・・・どちらも1人1人が魅力的でイキイキしてた!

豊臣側の石田三成の2万の軍勢に対し『戦いまする』って言っちゃった忍城の のぼう様側500人って・・・おい~っ(笑)

面白すぎるよ のぼう様(笑)いや・・・面白くない!無謀?すぎる(笑)
正木丹波守だってびっくりするっての!!(笑)

のぼう様・・決して でくのぼうではないと思ったけど・・・いや?やはりでくの坊?(笑)策があるのか全くないのか?どっちなんだこの男・・・掴めない(笑)

やっぱり洋も和も騎士とか武将ってかっこいいんだよ!やっぱり男たるもの戦わねば(笑)戦う男最高~!もう武士って惚れる!映画も面白そうだな!

しかものぼう様と呼ばれてる長親・・・私本読んでいて『この人知ってる』って思った 似たタイプの友人がいるんだよね・・・のぼう様に(笑)

この私の友人も・・ぼ~っとしてんだか 出来る人なんだか・・
やるときゃやる人だとは思ってる・・いや・・そうだって知ってるんだけど(笑)

その彼思い出してぷぷっと笑っちゃった(笑)お~いっ!あんたの事だよ~(笑)


帰りは『図書館戦争』  

これもグイグイ入り込み・・・面白かった~ シリーズ物みたいだから他のも読みたくなった!映画化になるんだよね・・・これも!

鬼教官堂上さんは岡田准一のイメージぴったり!
それにしても榮倉奈々・・・のぼう・・にも出てるし図書館にも・・・売れっ子だな!

でも堂上&笠原・・・なんか二人の関係も気になるところだし・・・続き買って読んじゃおう!

列車での読書・・・いいですね!なんてったって邪魔されず約9時間・・・・たっぷり時間だけはあるんだもの(笑)

ルピナスさん

2012-09-12 20:48:01 | 絵本・本
最近はこのブログで かっこいい とか 強い・剣 槍・盾・甲冑・戦いとか・・・

そんななんだか物騒な言葉ばっかり使っていたぷっちーだったので(笑)



今日は私の好きな素敵な絵本をご紹介・・・優しく女性らしい心を取り戻して行きたいと思います(笑)

ぷっちーにも女性らしい部分もあるのですから(笑)それを忘れないように・・・(笑)



今日ご紹介するのは『ルピナスさん』




今はルピナスさんと呼ばれるこの女性 小さな女の子だったときに大好きなおじいさんと約束をします

『世の中をもっと美しくするためになにかする』と・・・

少女はさまざまな国を旅し人と出会いたくさんの経験をして素敵な女性になっていきます・・

やがて年を重ね・・・世の中を美しくするために彼女がしたことは・・・



もうね・・・これは素敵な絵本だと思います ルピナスの花が咲きほこるこの絵がとても美しいし ストーリーも素敵なので大人の女性こそぜひご覧あれ・・・


ルピナスさんと呼ばれるこの女性は世界を大きく動かすほどの何かを成し遂げた人ではありません

ですが たとえ小さな事でも『世の中を美しくする』ため 自分にできる何かを考え実行した人です

美しくするためのなにかをひとりひとりが考え実行すれば・・・

美しい世の中になるのではないかって・・・思わされた美しい絵本でした


世の中を美しくするためにぷっちーができることって何だろう・・・・

私ができる何か・・・は目の前にいる私の娘を心の美しい人に育てていくことかしら・・・?

そうすればまた『美しくするための何か』を考えてくれる人が増えるかもしれないし・・・


もうひとつ・・・速やかに実行できそうな事が・・・雑草を抜くこと・・・なんだけど・・・(笑)

とりあえずは自分の庭の雑草を抜くことから始めたほうがいいかもしれません

まずは目の前の草ボウボウの現実から逃れようよしないこと(笑)

美しいぷっちーガーデンを作ること・・・(笑)ルピナスさんのように実行が大事ですね(笑)

指輪感想文

2012-08-22 21:30:56 | 絵本・本
指輪物語を読んで・・・

はっきりいってハードカバー全6巻長かった約1900ページ
ファンタジー小説ってのは捲る楽しさってあるね・・・次はどうなるんだろうって(笑)

でも原作読んでさらに映画の面白みはUP!

本読んで私の心に残った2つの言葉・・・

『ビルボがゴクリ(ゴラム)を殺しておけばよかった』というフロドに対し

ガンダルフが『ビルボの情けじゃよフロド・・無用に刺さぬこれが情けじゃ』っていった言葉・・・

『ゴクリだって何らかの役目を持っている それが悪か善かはわからんが・・・軽率に死の判定をしてはならない・・』

さすがガンダルフ賢者だな!

もうひとつは憐れんでもらうのは嫌だというエオウィンに言ったファラミアの言葉・・・

『優しい心の贈り物である憐れみを軽んじてはなりません』って言うセリフ・・・

く~~~~~~っファラミアいいこと言うね~~~っ!さすがぷっちーのお気に入りさん(笑)そうよ・・軽んじてはなりません!

小説の中での彼は 高潔で見目麗しく人望厚く優しい まさにプリンス(笑)高潔なお方とはこの人のことを言うのよ!!

我らがお見事キャプテンファラミア殿のおっしゃるセリフはすっごくいいのが多い
これについてはいずれまたファラミア語録特集をいたします(笑)

なに?そなたら・・・そのようなものはいらぬとな?いや・・かならずやご披露いたそう これ原作風の語り口調(笑)

かなりオタク的な私・・・私オタクっけあるよね・・・(笑)

愁いを帯びた人間くさい映画版も王子様みたいな完璧なお人柄の小説版もどちらのファラミアも素敵です~~~~~~~

ぷっちーは人間らしい哀しさ・弱さ・強さの感情が見え隠れする映画版のファラミアが好きだけど・・・哀しみに耐える人に弱いのよ・・・私(笑)
 
さて・・・軌道修正して・・・・っと
指輪物語ってすっごく長いんだけど結局私が感じたことは・・・

自分じゃない誰かを思いやる優しい心とか情けが人間の持つ最後の力だって事・・・そして自分の役割を果たそうと頑張ること・・・

暗黒の世の中でそれがたったひとつの希望であり それがすべての物事を変える可能性なんだって・・・

だって結局はビルボがゴクリにかけた情けが指輪を葬ることへつながったんだし・・・
エオウィンも暗闇から光を見出したのはファラミアの優しい気持ちに触れたからだったし・・・

みんなの力がなきゃ指輪は葬れなかった・・・

人間の善い気持ちと・・・そしてこの世に生きるものには種族を超えて誰もが何かしらの役割があるって事ですよ・・・

それが人間の持っている最大の力ってこと・・・

これは中つ国の壮大な物語だったけど・・・きっと私達の今の世界でも大切な事はおなじなんじゃないかな?


ファンタジー小説ってくくりだけど・・・じっくり読むとこりゃただのファンタジーじゃありません・・・哲学書です(笑)

暗黒の力・出会いの不思議さ・背負ってしまった重荷・別れの哀しさ・種族を超えた協力・友情・絶望や希望・・・

たくさんの要素が中つ国のなかで語られていました

でもなんとなく・・・哀しい余韻が残るんですよね・・・この物語

希望とともにどこかチクンとした切ない哀しさがあるの・・・

ただのファンタジーならば指輪を葬りアラゴルンが王になったところでめでたしめでたしで終わるはず・・・

だけどその後にまだ めでたしではない長い物語が続くのよね・・これ・・・

やっぱりこれ哲学書だわ(笑)追補編も読んでみようかな・・・・作者のトールキンってなんか哲学者みたい(笑)