みどりの船

絵本と絵本まわりのこと、日々の雑感を少し。

サンタをのせたクリスマス電車

2005-12-12 | クリスマス絵本
 
ロルフ・クレンツァー/作  ジタ・ユッカー/絵
   ヴィルヘルムきくえ/訳  太平社

前に、「シモンとクリスマスねこ」のところで、
毎年みるユッカーさんの絵本があると書いたのが、
この『サンタをのせたクリスマス電車』です。

ベアーテのお父さんは、電車の運転手さんです。

でもクリスマスの時期には、赤くておとぎ話の絵が
一面に描かれている、クリスマス電車の運転手さんに
なるのです。
サンタの赤い服を着て、白いひげをはやして。
でもこれは、ベアーテの家族の秘密です。

このクリスマス電車の人気は大変なものなので、
ベアーテも妹のヘレンもまだ一度も乗ったことが
ありません。
一度でいいから、二人のかわいい天使が配る
切符がわりのあめをもらいたいのですが、
そう簡単にはいかないのです。

そのあとベアーテが考えた策は、
小さなサンタに扮するということ。

初日は一人。次の日になると2人。3日目には3人
という具合に、小さなサンタは毎日増えていきます。

困ったお父さんは小さなサンタたちに向かって、
サンタが増えると他の子どもたちが乗れないんだよ
と諭します。
けれどベアーテたちだって子ども。
まだ一度も乗ったことがない学校の友達が
たくさんいるのです。
そうお父さんに訴えると、お父さんはある提案を
してくれて、一日限定のサンタ電車が
街の中を走ることになったのです。

絵を見ていると本当にうっとりしてしまいます。
こんな電車があったら、私も乗ってみたい!
それはまさしく夢のような電車です。
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