みどりの船

絵本と絵本まわりのこと、日々の雑感を少し。

こうさぎのクリスマス

2005-12-22 | クリスマス絵本
 松野正子 作/荻太郎 絵  福音館書店

いつだったか、こどものともの原画展に行ったとき、
この絵本の原画を見ました。
クレヨンと水彩で描かれるタッチが美しくて、いいなぁと
思ったけれど、すでに手に入らないもので、あきらめていました。
その後ひょんなところでこの絵本と出会い、難なく手元に置くことに
なったのです。
こういうこと、わりとあるのですよね。
思いが通じるというか、願っていると向こうからやってくるというか。
あ・・・しつこいってのもあるかもしれませんが。

             

うさぎの兄妹のうちには、お父さんもお母さんもいません。
きつねにおいかけられていなくなってしまったのです。
他の動物たちのうちには、きれいなクリスマスツリーがあって、
クリスマスのごちそうのにおいまで流れてきます。
妹のルビーが兄のラビーに、「もうすぐクリスマスね。
サンタクロースのおくりものはなんだとおもう?」と聞きます。
ラビーは、とうさんとかあさんがいなくて、ツリーもかざってない
うちなんか、サンタクロースだって気づかないから、来ないよ
と答えてしまうのです。
その晩、ルビーもラビーもなかなか眠れません。
ルビーもラビーもお互い、プレゼントがもらえなかったら、さぞ
落胆するだろうと思い、何かできないか考えるのです。
翌日、2人はこっそり材料を集め、それぞれ夜なべしてプレゼントを
用意します。
ラビーは、まつかさやどんぐりでお人形を、ルビーはこけやくさを
つめて小さなクッションを作り上げました。
ラビーは、かなづちで手を打ちながら・・・
ルビーは、はりで指をさしながら・・・
そうしてやってきたクリスマス当日、プレゼントに喜んだ二人の
もとに、待ち望んでいたものがやってくるのです。

このお話、絵もいいしお話もいいな。
クリスマスが単にものをもらうだけの日ではないことを、改めて
考えさせられます。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます (AKILLA)
2007-12-17 21:59:30
この絵本、むかし読んで探していたんですけど題名が思い出せなくて…。
検索したらこちらにヒットしました。
良い本ですよね。
紹介していただいていたおかげで題名分かりました。
ありがとうございます。
返信する
●AKILLAさんへ (フラニー)
2007-12-19 23:46:16
AKILLAさん、検索からいらしてくださってありがとうございます。
この絵本のお話も、クレヨンタッチの絵も、とても温かくて素敵ですよね。
わたしも大好きなのです。
題名がわかってよかったですね。
返信する

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