みどりの船

絵本と絵本まわりのこと、日々の雑感を少し。

しろいはうさぎ

2007-08-02 | 韓国/アジアの絵本
少し前に出た韓国絵本。
書店で見たとき雰囲気がよくて、じっくり手元で見てみたいと
思っていた1冊です。


クォン ユンドク 文・絵  チョン ミヘ 訳 福音館書店

 さよなら三角  またきて 四角
 四角はとうふ  とうふは 白い
 白いは うさぎ うさぎは はねる
 はねるは かえる かえるは 青い
 青いは やなぎ  やなぎは ゆれる
 ゆれるは ゆうれい ゆうれいは 消える
 消えるは 電気   電気は 光る
 光るは・・・・ オヤジの*****!

日本にも、こんなわらべうたがあるけれど、
韓国にも似たようなわらべうたがあるんですね。

こちらは、韓国・済州島(チェジュド)で唄い継がれてきた
わらべ唄をもとに作られた絵本。

唄の続き方は似ているけれど、空や海の大きな自然が
出てきたあとに、
”ふかいは かあさんの こころだね” で
終わるところが、とても好きです。
まだまだ頼りたいばかりで、頼られないかあさんではあるけれど・・・。

はじまりだってユニークで、一番はじめは”クモ”の巣から。
クモのことは”コミ”というのだそうで、
シリドンドン コミドンドン シリドンドン コミドンドンと
クモがぶ~らぶらしている様子が、目に浮かぶようです。

コミといえば。
先日、外出先でお昼を食べている間に、いきなり横殴りの
雨が降ってきて、あーあーと外を眺めていたら、建物の柱で、
ちょうどこの”コミ”が大変なことになっている最中でした。
巣は、雨と風とで半壊状態。
クモも上へ下へ右往左往していて、コハと思わず15分以上
見入ってしまった。
クモの動きって、案外早いんですね。
観察の成果あって、コハも”コミ”の様子は、
よくよくイメージできるみたいです。

絵本のはじまりに、コミの奮闘記を必ず語ってくれて、
そんな一途なところがまたおかしい・・・。

この絵本で気に入っているところのひとつに、
目があります。
片目が、顔の輪郭の外に描かれているのがとても独特で、
最初驚き、次第に愛着・・・。
女の子やうさぎの角ばった線も、バックの色の美しさに
馴染んでいるのが、不思議な感じです。
島の自然や生活が、絵から存分に伝わってきます。

そういえば、今NHKで放送中の「春のワルツ」の舞台
チョンサン島の雰囲気にも、なんとなく似ているかな~。
どこか懐かしく、質素だけど堅実な生活風景が
心をおだやかにさせてくれます。
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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ruca)
2007-08-03 11:15:33
フラニーさん、こんにちは。

私もこの絵本、やっと見ることができました。

>片目が、顔の輪郭の外に描かれているのがとても独特

聞いてはいたものの、最初に見た時は、やはり驚きました。そして、「しだいに愛着‥」にも納得です。

韓国のお話は、なんかいいですよね~
やっぱり同じアジア人の血なのでしょうか‥。


そうそう、この場を借りてなんですが。
リオデジャネイロが「1月の河」だと知ったのは、角野栄子さんのエッセイからなんです。大昔、ブラジルに侵攻してきたポルトガル人が、アマゾン河の河口に着いたのが1月だったので、この名前がついたと書かれていました。

角野さんのお嬢さんのお名前が「リオ」さんだと知ったのもおなじ本で‥その時にはすでにうちの赤ちゃんに命名したあとだったのです。それ以来、リオデジャネイロがとっても身近な?地名となりました。
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お久しぶりですー (ペンギンブルー)
2007-08-03 13:47:00
フラニーさん、こんにちは。
ちょこっとお久しぶりな私とは対象に、いっぱいフらにーさんのログがアップされてて、だだっと読ませていただきました~♪
いっぱい読書されてますね!

韓国の絵本って、全然知らないんですが、こんなに可愛い絵本もあるんですね。
”ふかいは かあさんの こころだね”
確かに、ぐっときますね。

「穴」おもしろそうですねー。
ジャック・ベッケルというフランス映画の監督の「穴」っていう映画も、脱獄の話なんですが、
それもあざやかな展開とどんでん返しで名作なんですが、それと似ているものを感じて興味あります。
「穴」って言葉、このタイトル自体が、なんか印象的なんですよね。

「オーシャン・ワールド」は近所の雑貨屋さんにおいてあって、印象的な表紙だなーって思ってたんですが、
ラッピングされてるので、中身が見れず....
フラニーさんの紹介で、中身が想像できました。
ピーターシスですもんね、なんだかよさそう☆
読んでみたいです。
いろんな表情、色を見せてくれる海、
やっぱり海っていいですね。生命の源って感じがする。

長々と、まとめてコメントでごめんなさい!!
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●rucaさんへ (フラニー)
2007-08-03 16:33:13
rucaさんも、この目の描き方に驚きと愛着を感じますか。
不思議なんですけど、どこかかわいいですよね。
今、一緒に「よじはん よじはん」も借りているんですよ。
あの絵本もやっぱり好き・・・。
女の子の顔の輪郭と行動は、コハそのもので笑ってしまいます。

角野さんのエッセイのおはなし、そういえば前に読ませてもらった記憶があります!
リオデジャネイロはそこからなんですね~。
リオつながりの、忘れられないお話。
荒井さんにも褒められたお名前ですしね!
すてきな偶然(必然かも)がいっぱいですね。

各月アイディア・・・どんな単語になるかな、とっても楽しみです♪
ぜひ採用になりますように。
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●ペンギンブルーさんへ (フラニー)
2007-08-03 16:47:25
ペンギンブルーさん、たくさんさかのぼってくれたんですね。

夏休みの宿題と課して、今、何冊か読めたらいいなの本を借りています(^^;
布もミシンもスタンバイしているんですけど、こちらは全然進まないんですよー。
あっちこっちは無理ですね。

韓国絵本、ここ数年ぐっとすてきな絵本が増えてきているんですよね。
懐かしいなんて、昭和を語るほどの年でもないけれど、やっぱり古きよき日本をどこかに感じる気がします。

同タイトル「穴」の映画、こちらも迫力ありそうですね!
確かに一度聞いたら忘れられないタイトルです。
お話も独特の展開で、おもしろかったですよ。

「オーシャン・ワールド」が雑貨やさんにあるとは!
季節にぴったりだし、飾るにもよしってことでしょうか。
ピーター・シスの画風の中でも、ずいぶん明るくて
さらりとした感じですがすがしいですよ♪
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親近感 (るる)
2007-08-03 17:22:20
先日フラニーさんにコメントいただいて気になったので、書店に行く機会があったときに見てきたんですよ。
でも“片目が、顔の輪郭の外に描かれている”って気づかなかった(^^;
やっぱり立ち読みと、じっくり手元で見るのとは違いますねぇ。
やっぱりお近くの国だけあって、似たようなわらべうたがあるというのも、親近感がわきますよね。
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●るるさんへ (フラニー)
2007-08-04 23:30:34
そうでしたか!
わたしも、書店読みだと文を追いがちで、絵までしっかり見られない人なんです。
なので、もう一度手元で・・・。
また機会があったら、ぜひ見てみてください。
最初は片目が飛び出してる!?と違和感大だったけれど、もうすっかり慣れましたよ(笑)

地理的に近いからか、似ているところもあるもんですね。
わらべうたには、すっかり親しみもちました。
でも、日本がオチに向かっているのに、韓国は壮大な感じがするところがさすがですね~。

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こちらでしたか! (ひろのしん)
2007-08-28 23:14:40
「しろいはうさぎ」のことおっしゃってたので来てみました。^^
このときいっしょに読まれたんですね。
私もいっしょに図書室に入れました。(#^.^#)
本当に日本と似ているし、影響もお互いに受けているんでしょうね。なんてったって、お隣さんですから。
コハちゃんと似てるんですね?
一番かわいい盛りですね~。よいなあ・・・。
そしてここに「チョンサンド」が出てきたことが、私としては一番嬉しかったりして。ぷぷぷ。
ご覧になってるかしら?
もうあと1回で終わっちゃいますよ~。(T_T)
寂しいです。
韓国での放送分とはかなりカットされた部分が多い日本版。ここはひとつ、NHKさんにオリジナルを放送してもらえるよう要望を出そうと思っています。^^
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●ひろのしんさんへ (フラニー)
2007-08-29 23:16:55
「しろいはうさぎ」も「よじはんよじはん」もとっても気にいってしまったんですよ。
図書室にお勤めって、やっぱり憧れてしまいます~。
わたしの場合、公私混同はなはだしくなりそうですけどね(^^;

コハはちょうど「よじはんよじはん」の女の子みたいです。
いや、だめを連発しながら、わが世界の人ですよ(笑)
チョンサンド!もちろんです。見てますよ~。
ようやくチェハの誤解がとけてほっとしたら、もう次回最終回なんですか!?
また冬ソナの時のように、完全字幕版を放映してくれるといいですね。
わたしも俳優さんたちの生声で見てみたいです♪
しかし、チェハさんったら、ほそーいですね~。
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