ヨンイのビニールがさ
ユン・ドンジェ/作 キム・ジェホン/絵
ピョン・キジャ/訳 岩崎書店
韓国の人々の暮しがまだそれほど豊かではなかった
1980年初めに書かれた絵本。
梅雨の終わりなのか、雨が降り続く毎日なので・・・。
やっぱりこの絵本のことが気になります。
ヨンイは、緑のビニールがさをさして
学校へ行く途中、雨にぬれながらコンクリートの
へいにもたれて眠っているおじいさんに出会います。
脇に置かれた缶からは、雨水があふれ出し、
いたずらっこにこづかれても、
文房具やのおばさんに悪態をつかれても、
やっぱり、雨にうたれて眠っているおじいさん。
一旦、始業前の自習まですませたヨンイは、
やはり気になって、まわりをよーく見渡したあと、
おじいさんの元へ・・・。
まるで映像を見ているように進む絵から、ヨンイの
揺れる気持ちがあふれてきます。
薄暗くて、モノトーンの風景の中に際立って見える
ヨンイの黄色い服と、緑のビニールがさ。
水溜りにうつる緑色がだんだん大きく描かれるだけで、
おじいさんに近づいていくヨンイの表情は
まったく描かれていないところが秀逸。
傘をさしかけてあげたあとも、走り去る後姿なのです。
すぐ破れてしまいそうな薄いビニールがさしか持てない
貧しさの中にあって、貧しいからこそわかる痛みを共有して
ヨンイが動く。
最後のヨンイの一言も胸をうちます。
絵の具の質感がリアルな美しい絵が、強く視覚に訴えてきて
この一冊も、出会いの韓国絵本となりました。
ユン・ドンジェ/作 キム・ジェホン/絵
ピョン・キジャ/訳 岩崎書店
韓国の人々の暮しがまだそれほど豊かではなかった
1980年初めに書かれた絵本。
梅雨の終わりなのか、雨が降り続く毎日なので・・・。
やっぱりこの絵本のことが気になります。
ヨンイは、緑のビニールがさをさして
学校へ行く途中、雨にぬれながらコンクリートの
へいにもたれて眠っているおじいさんに出会います。
脇に置かれた缶からは、雨水があふれ出し、
いたずらっこにこづかれても、
文房具やのおばさんに悪態をつかれても、
やっぱり、雨にうたれて眠っているおじいさん。
一旦、始業前の自習まですませたヨンイは、
やはり気になって、まわりをよーく見渡したあと、
おじいさんの元へ・・・。
まるで映像を見ているように進む絵から、ヨンイの
揺れる気持ちがあふれてきます。
薄暗くて、モノトーンの風景の中に際立って見える
ヨンイの黄色い服と、緑のビニールがさ。
水溜りにうつる緑色がだんだん大きく描かれるだけで、
おじいさんに近づいていくヨンイの表情は
まったく描かれていないところが秀逸。
傘をさしかけてあげたあとも、走り去る後姿なのです。
すぐ破れてしまいそうな薄いビニールがさしか持てない
貧しさの中にあって、貧しいからこそわかる痛みを共有して
ヨンイが動く。
最後のヨンイの一言も胸をうちます。
絵の具の質感がリアルな美しい絵が、強く視覚に訴えてきて
この一冊も、出会いの韓国絵本となりました。
いろんな韓国の絵本が紹介してもらえるのは、
うれしいですね。
最後のひと言って、なんだろう。
きょうも一日中雨で・・
やっとあがったと思ったら、
もうすぐアルバイトの時間だ~
(きょうは、夜なのです)
図書館に行って探したかったな。
あしたは、晴れますように。
傘のないこうめさんが、昼間のような雨の中でかけるのは、いやだろうなと思いながら見ています。
でも今は雨も大丈夫そうですね。
韓国絵本、本当にはまってしまってますねー、わたし。
実はまだ気に入ったものがあるのですよ・・・。
韓国絵本もですが、最近、ふしみみさをさんの訳本にも縁があるんですよね~。
この絵本が図書館にありますように!
ぜひ、しみじみ見てくださいね☆
読みましたよ(^^)
とってもすばらしい文章です。脱帽!!
私は力が入りすぎちゃって、いったい何が言いたいのかわかんないようなものでお恥ずかしい限りです。
最後のヨンイの言葉もいいですね。
きっと、置いていってくれたおじいさんの人柄を知って出た言葉でしょうね。
TBおくります。
いや、うっちゃんが書いていたこと、わたしも感じながらうまく言葉にできなくて、とてもあーっさり記事になっちゃったんですよ。
空き缶にたまる雨水、それがクローズアップされるところとか、雨だけのページとか。
そこに言葉がないのが、とてもいいなー。
この絵本、しみじみいいですよね!
久しぶりに読み直して、またよさを実感してしまいました。
うっちゃん、ありがとね