あるひっそりとした明け方のことです。一匹のセミの幼虫が、静かに、地面に姿を現しました。そして、木に登り、おあつらえ向きの場所を見つけ、止まりました。
しばらくすると、背中が裂けてきました。少しずつその避け口が広がっていきます。
ついに、その避け口から、セミが出てきました。まだからだは、白っぽくて、とても柔らかです。だんだん、からだが堅くなり、一人前のセミになりました。
セミは、力強く、森の中に飛んで行きました。
(つづく)
しばらくすると、背中が裂けてきました。少しずつその避け口が広がっていきます。
ついに、その避け口から、セミが出てきました。まだからだは、白っぽくて、とても柔らかです。だんだん、からだが堅くなり、一人前のセミになりました。
セミは、力強く、森の中に飛んで行きました。
(つづく)