ヨナの福音こばなし帳

オリジナルのショート・ストーリー。一週間で一話完結。週末には、そのストーリーから人生の知恵をまじめにウンチクります。

実話。ヘビの話と鳥の話(2)

2008-06-04 | 放蕩息子Part2
「まだ、おるか?」
「いると思うよ・・・」
「どっかに、棒、ないかな?」
「台所にしゃもじがあるけど・・・」
「そら、あかんやろ」

で、今度は、棒を探しに行きました。

適当な棒が見つかったので、
さあ、いよいよ、対決です。

静かに、扇風機に近づき、

扇風機の周りにあった、椅子とか、ゴチャゴチャしたものを、
ひとつひとつ、
そろっと、取り除いていきます。
もちろん、片手には、棒を持って、
ヘビが出てきたら、いつでも叩ける用意はしています。


ついに、扇風機の周りは何もなくなりました。

扇風機のコンセントを抜きました。

あとは、扇風機を動かすだけです。


扇風機を動かしたら、
ヘビが飛びついてくるかもしれません。

静かに、扇風機に近づき、

右手は棒を構え、

呼吸を整え、


パッと、扇風機を取り除けました。

(つづく)