ヨナの福音こばなし帳

オリジナルのショート・ストーリー。一週間で一話完結。週末には、そのストーリーから人生の知恵をまじめにウンチクります。

やっぱり友だち(6)ウンチク前編

2008-06-14 | やっぱり友だち/ モモタロウ鬼ヶ島伝説
ストーリーの展開は、ドリカムッチ先生とデカプリット先生が、それぞれ動物の友だちといっしょに何かをするという単純なものでしたね。ふたりは、同じところにいて、同じことをしているのですが、だれといっしょにいるかによって、楽しくもなりつまらなくもなり、いいことがあったりトラブルに巻き込まれたり、まったく違った状況になってしまいました。

私たちも、そういうことってありますよね。同じことをしていても、いっしょにいる友だちによって、楽しくもなりつまらなくもなり、まったく違った状況になってしまいます。たとえば、同じバンドが好きな友だちとそのバンドのCDを聞いていれば楽しいですが、そのバンドに興味がなかったり、ぜんぜん嫌いだったりする友だちと聞いていれば、その友だちは文句ばっかり言うでしょうから、あなたはせっかく好きなCDを聞いていてもとてもつまらないでしょ。

いっしょにいる友だちによって、いいことがあったりトラブルに巻き込まれたり、それも変わります。ある友だちは、しょっちゅう人の陰口ばかり言います。そういう人といっしょにいると、しょちゅうとばっちりのトラブルに巻き込まれます。あなたは同じなのに、友だち次第で、あなたの立場まで変わってしまうわけです。

ストーリーの中で、友だちを選んだのは、だれだったでしょうか?ドリカムッチ先生とデカプリット先生が、自分で呼ぶ動物の友だちを決めていましたね。そうです。友だちは、あなたが選べるのです。だれといっしょに時間を過ごすか、それはあなたが決めることなのです。あなたが選んだ友だち、あなたが決めた友たちによって、楽しくもなりつまらなくもなり、いいことがあったりトラブルに巻き込まれたり、状況が変わるのです。つまり、あなたの選択、あなたの決定が、そのままあなたの状況にかかわっているわけです。

ある友だちといると、陰口を言うのが普通になってきます。ある友だちといると、万引きすることがカッコいいことになってしまいます。ある友だちといると、カンニングするのは得をすることのように感じられてきます。友だち次第で、黒が白になったり、悪が善になったり、恥じるべきことが誇ることになったり、してしまうのです。やっぱり友だちです。 

(次回は、解決の糸口をウンチクります。)