ある農場に、ロバの子どもが生まれました。とてもかわいいロバでした。耳の後ろに白い斑点があって、ちょうどリボンのように見えるので、 リボンちゃん と呼ばれるようになりました。
お父さんロバもお母さんロバも、それはそれは、働き者でした。お父さんロバは、農場一の力持ちで、じゃがいもをいっぱいに積んだ荷車でも引っぱることができました。お母さんロバは、バランスを取って歩くのがとても上手で、背中に山のように積んだわらを、一本も落とすことなく運ぶことができました。それで、農場のみんなから、いつも感心されていました。
でも、リボンちゃんは、何にもできませんでした。
「よぉし。私だって、みんなが『わぁっ』と言うような、ロバになるんだ。」
(つづく)
お父さんロバもお母さんロバも、それはそれは、働き者でした。お父さんロバは、農場一の力持ちで、じゃがいもをいっぱいに積んだ荷車でも引っぱることができました。お母さんロバは、バランスを取って歩くのがとても上手で、背中に山のように積んだわらを、一本も落とすことなく運ぶことができました。それで、農場のみんなから、いつも感心されていました。
でも、リボンちゃんは、何にもできませんでした。
「よぉし。私だって、みんなが『わぁっ』と言うような、ロバになるんだ。」
(つづく)