花が咲いていますが
分かるでしょうか?
写真を拡大しても
花はひとつだけしか
咲いていません。
イノコヅチの花ですが
大きさは5㎜強
色は薄緑色で目立ちません。
花被片(花弁と萼の区別がつきませんので)が5枚。
雄しべが5本あります。
花の根元には
小さな苞葉と
針のように細くとがった
2本の苞葉があります。
花は横向きに
咲いていますが
果実が熟してくると
下向きになり
茎(花軸)にぴったりと
くっつきます。
まるでヘアピンを2本
外向きにつけているようです。
このヘアピンが
人や動物に引っ掛かり
あちらこちらに
運ばれて行きます。
いわゆる
「ひっつき虫」と呼ばれる
植物の果実はたくさんあります。
イノコヅチはさしずめ
「ヘアピン型」です。
イノコヅチの名前は
この茎のふくらみが
猪の膝頭に似ているから
と言われていますが
定かではないようです。