中国は40年前の経済状況に戻ろうとしているのか?住宅価格が一部では50%下落したと騒いでいるが、数年後には更に下落して90%まで下がると予想する人がいる。 1985年の北京の住宅価格は25万元(3万5000ドル)だった。40年前の月給はいくらだったのか? 外食はどうだったか? 今は飲食店は倒産し、仕事を見つけるのも困難だ。理由は単純、40年前の物価水準に見合っていないからだ。
中国では住宅価格は常に右肩上がりに上昇するというのが誰もが共有していた信念だった。しかし、この2年間でその信念は葬りさられた。上海の住宅市場は崩壊した。政府は20%の下落と公表しているが実需ははるかに悪い。
ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)のアナリストたちは2025年6月25日に発表した報告書で中国の不動産危機はすでに4年目に入っているが、市場はいまだ底を打ったとは言いがたいと述べている。
中国の住宅価格はこの4年間で公式発表で20%下落しており、2027年に底を打つまでにさらに公式発表が10%下がる可能性があると彼らは記している。
2018年以降に不動産を購入したほぼすべての人が損失を被った。一部の地域では既に10年前の価格まで下落している。更に上海では今後、3年間で125000戸の限定販売住宅が市場に投入される。今後、2~3年は緩やかに下落し続けるだろう。
中国の某ブロガーが急激に悪化している中国経済を分析したところによると、中国では不動産価格が長年にわたって高い水準に維持されて、本来であれば価格維持やインフレに役立つはずの不動産が高リスク資産に変わってしまった。
しかも、中国では本来なら消費と投資をけん引するはずの中産階級の70%が
不動産に縛られている。一般の人がアクセスできる市場は住宅市場・株式市場・理財商品等々と限られており、住宅市場は言うまでもなく、いずれの商品も裏では不動産と密接に絡んでいる。中産階級の資産が圧迫され、信頼は崩れ去ったのだ。公式発表で30%下落するのであれば、90%は大げさでも、60%の下落はあり得るでしょう。
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