『名も無く豊かに元気で面白く』

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❝あなたの大切なお金を守る❞Facebookでよくある詐欺と、それらを回避する方法❷

2024-05-07 04:29:42 | 日記
プレゼント詐欺

プレゼント詐欺は、ライブ詐欺と概ね同じ流れだ。参加者側は少ない手間暇か、全く手間をかけることなく価値ある商品などを手にできると騙り、ユーザーを欺く。この手法では、たいてい偽のFacebookページやアカウントを作成する。特定の企業や有名人、音楽バンドなど、被害者が魅力を感じるものは何でも、なりすましの対象だ。そして、なりすました人物や組織に関するキャンペーンを展開する。
実際に行われたキャンペーンに倣って、次のステップに進むため、ユーザーは「いいね!」、「コメント」、「タグ付け」、「登録」、「シェア」をするよう促される。これらのステップが完了すると、ファーストクラスの航空券やコンサート・チケット、各種商品や他の魅力的な景品が当たるキャンペーンに登録されたと信じ込ませるのだ。
その後、個人情報を送る、アンケートを入力する、悪意のあるWebサイトへ誘導させられる、あるいは、その他の手法で個人情報を入力するようなステップを踏むよう促される。しかし、多くの場合そうであるように、被害者は何も得られず、個人情報を詐取されるか、アンケート入力により詐欺師に金銭が渡るといった結果に終わる。
プレゼント詐欺を仕掛けられているかどうか、確認する方法はいくつかある。まず、プレゼントを送っているFacebookページが認証されているかを確認する。また、運営している組織の公式プロフィールやWebサイトに行き、プレゼントキャンペーンが行われているかを確認する方法もある。キャンペーンを実施しているかどうか、直接連絡して聞くのもよい。文法やスペルの誤りもまた、詐欺であると明かしているようなものだ。

暗号資産に関する詐欺
暗号資産(仮想通貨)の普及が急激に進む中、それに便乗した詐欺もまたインターネット上にあふれている。ビットコインやイーサリアムに関する詐欺を拡散させるため、イーロン・マスク氏の名前を騙ったり、Twitterアカウントがハッキングされたりしている。これらの詐欺の狙いは、これまでと同様で、個人情報を詐取する、暗号資産のウォレットへ不正にアクセスする、あるいは暗号資産を送金させるといったものだ。
これらの詐欺では通常、悪意のあるWebサイトへ誘導させるリンクが送られてくる。偽のWebサイトでは、個人情報や暗号資産ウォレットへのログイン情報を入力するよう促される。サイバー犯罪者がデータを手に入れた後は、なりすましに使われたり、ウォレットから暗号資産が引き出されたりするのだ。あるいは、暗号資産を使った投資詐欺を持ちかけられる場合もある。
また、暗号通貨のプレゼント詐欺では、ある暗号通貨アドレスに送金すると2倍にして返してもらえる、と伝えられるが、当然ながらそのようなことは起こらない。
いかなる投資話であっても、すぐに投資が回収できたり、容易に高い利回りが約束されたりするものは、注意深く精査するべきだ。また、個人情報を渡すよう促してくる、いかなる提案には十分に注意しておく必要がある。

詐欺広告とショッピング詐欺
これら2つは、イチゴとミルクのように組み合わせて用いられるものだ。広告自体は標的を騙す最初のステップになる。広告をクリックすると、不自然なほど大幅に値引きされた商品を販売する偽のマーケットプレイスに誘導されるのだ。レイバンのサングラスのような高級品を提示したり、ブラック・フライデーやサイバー・マンデーといった季節的なイベントを中心に展開されることもある。
いずれの場合でも、偽のマーケットプレイスを通して商品を購入すると、最終的には残念な結果に終わる。偽造された販売サイトは、個人情報や決済データを収集し、なりすましやクレジットカードの不正請求に悪用される。
あるいは、実際に小包が届くかもしれないが、安価な模造品など、注文したものとは異なる商品が届く。この販売元に連絡すると、商品を返送すれば、注文したものを再送すると伝えられるかもしれない。しかし、配送料は注文の金額以上にかかってしまい、それが返金される保証もない。
誇大広告が用いられる場合、その被害者は消費者だけにとどまらない。本来の販売元のWebサイトにある商品画像を使って宣伝をしながら、同一商品の模造品を配送されるケースがある。そして、商品のトラブルを本来の販売元に対応させるのだ。
ここでできるアドバイスは、やはり、購入する販売元についてよく調べることだ。利用規約や配送、返品に関するポリシーを見てみよう。また、他の顧客がそのサービスをどう評価しているか、レビューを確認するのも良い。販売元が過剰に個人情報を要求してくる場合、そこから商品を購入するのは考え直すべきだ。

チャリティー詐欺
クラウドファンディングや寄付など、チャリティーを騙る詐欺はサイバー犯罪者が用いる常套手段として知られる。共感や助けを必要とする人を支援したいという気持ちにつけこみ、偽の慈善活動を作ったり、実際の活動になりすましたりする。直近の惨事を悪用する場合もあり、自然災害や事故など、寄付を促すような悲劇的なイベントを騙ってくる。
一方で、寄付を募る動機は年中あるのも事実だ。退役軍人の支援や、特定の病気に関連した活動、あるいは、気候変動への対策といったものが挙げられる。親身になってくれる人から金銭を詐取するよう、詐欺師はFacebookページやグループを作成し、さまざまな慈善活動に対し寄付を促す。さらに、センシティブな画像や衝撃的な動画を投稿し、寄付するよう感情に訴えるのだ。
ソーシャルメディアで見かけた慈善活動に寄付する際には、いかなるものであってもよく調べるべきだ。検索エンジンで調べてみて、どんな情報が出てくるかを見てみるとよい。本物の慈善活動は通常、きちんと登録されているものだ。個人情報や決済情報を要求する慈善活動には注意する必要がある。現金での支払い、送金、ギフトカードでの支払いを要求してくるものは、すぐに警戒しなければならない。寄付をしたいときは、本物の慈善活動や基金の公式Webサイトを通すべきだ。どのような活動が行われ、正式な寄付のチャネルを検証するようにしてほしい。

偽の警告
通常のユーザーに加え、サイバー犯罪者はFacebookページを介して企業やブランドも標的にしてくる。この手法は比較的単純だ。Facebookのサポート担当者になりすましてページの所有者に連絡し、コンテンツポリシーに違反し、著作権を侵害していると主張してくる。
このメッセージには正式なものに見せかけたFacebookサポートへのリンクが含まれている。そして、24~48時間以内に回答しなければ、そのページやアカウントは停止させられると伝えられる。しかし、これらすべては精巧に練られた作り話であり、Facebookページのログイン情報を詐取するためのものだ。メッセージに含まれたリンクをクリックすると、入力フォームに誘導された後、偽のFacebookログインページへ遷移させられる。
Facebookのポリシーに違反があった場合、正式なサポートチャネルから通知されると思って間違いない。フォロワーや友達が直接メッセージを送るような方法はとらないだろう。ページの所有者へ連絡するため、Facebookにはサポート専用の受信箱があり、サポートに関する、すべてのメッセージが表示される。このようなダイレクトメッセージを受信したら、リンクをクリックするのは避け、Facebookのサポートへ直接通報するべきだ。問題に対処し、多くの場合、連絡してきた詐欺師は標的へのアクセスが禁止される。

おわりに
Facebookはプラットフォーム上に表示されるコンテンツの取り締まりについて比較的厳しい態度をとっている。しかし、サイバー犯罪者もまた、詐欺を働くために工夫を凝らしているものだ。Facebookの監視の隙をつき、詐欺の投稿を拡散しようとする。多くのユーザーから金銭を詐取するよう仕掛けてくるのだ。
こうした詐欺から身を守るためには、あらゆるものに対して疑いの眼を向けることを推奨する。特に、ソーシャルメディアは疑わしい投稿であふれている。信憑性のないフェイクニュースから新型コロナワクチンに関する詐欺に至るまで、あらゆるものに警戒するべきだ。

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