バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

和の力、個の力

2011-11-21 00:37:58 | やっぱりミニバス!
平成23年11月21日 月曜日
 
「和の力、個の力」


以前の記事で、
「チームの和」
が同じ方向に向かったときに…

「チーム力」
がいかんなく発揮されると書きました。

ただし、
「チームの和」に
こだわりすぎても、

チームの基本となって
いる「個」の力が発揮できないこともあります。

チームも個人も人間ですから、

日々成長し、
体験することにより
価値観も変化し

昨日、体験した
「チームの和」
が今日も同じように
発揮できるとは限らないのです。

「チームの和」を大切に考えすぎても、

チーム力の基礎となる
、「個の力」が不完全燃焼するのです。

個々のプレーヤーが、
「チームの和」
に気を遣い過ぎると、

チームとして息苦しい時間がストレスとなり、

個々が何をすべきか、
わからなくなってしまう。

本当の個々が、
やりたいプレー、
やるべきプレーとは
違ったことをしてしまうのです。

そこのバランスが
「チームの和」
としてのチーム力を作る上で難しいのでしょう。

個々のプレーヤーが、
まったく気を遣わない
というのもおかしなことになるでしょう。

そのためには、
個々のプレーヤーが…

個々を活かしつつ、
チーム力を作り上げる
意識を自分達で持つことです。

コーチは、個々の能力を引き出しながら、

「チームの和」
というチーム力の発揮
に知恵を出し、

プレーヤー個々が本心で、チームを作り上げるということを真剣に考える。

そうでなければ、
見せかけの気持ちほど、愚かなものはありません。

ですから、
個々のプレーヤーは、
気遣い過ぎると…

疲れるばかりであり、
地に足をつけた本当の自分のプレーが出来ないのです。

であれば、
本当の自分の気持ちを仲間に伝えるべきだと思います。

そこに、
衝突が生じるのは明らかです。

しかし、
目的とするところを
見失うことなく衝突すべきです。

共有すべき目的は、
「チームの和」
とは何か?

チームとして何を目標にしているのか?

それを成すために個々のプレーヤーは何を考え、

何をするべきなのか?

「以心伝心」
という言葉があります。

何も言わなくともお互いに理解し合える状態ですが、

これは、
最初からそのような状態になれるわけがないのです。

お互いに衝突することで、

お互いが激論し、反発し…

そして目的を共有することに気付き、

歩み寄り、
ひとつになっていくのです。

それでも、
個々のプレーヤーは自分の中で葛藤するでしょう。

それこそが、
「チームの和」を作り、

それをチーム力にするために、欠かすことが出来ない乗り越えるべき壁だと思います。

すべてを、
個々のプレーヤーが
さらけ出し、言葉で互いに伝えることで、

コーチが見い出した方向にチームが向かっていくとき、

「チームの和」
は成長していくのでしょう。

形ばかりの「和」ではなく、

「個」の力を基礎とした、チーム力が発揮される。

その場で表現せずに、
陰口をたたく者には、
プレーヤーの資格はないのです。

わだかまりを残さず、
すべての心のうちを話すことが…

本当のチーム力を作るために必要なのです。

それを、
「虚心坦懐
(きょしんたんかい)」のチームと言います。

「心に何のわだかまりもなく、さっぱりして
すべてを受け入れることが出来る」

という心の状態です。

このような、
チームを造ることを考えて、

そのようなチームを造るのが…

コーチの責任だと思います。