バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

気力

2011-11-08 05:18:06 | やっぱりミニバス!
平成23年11月8日 火曜日
 
「気力」


これは昨年の1月に
『気力の差』と題して
書いたものを改めて編集したものです。


体力と気力…

フィジカルとメンタル…どちらがどちらを支えているのか?

同じフィジカルなら、その差は精神力という気力によるのだと思います。

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今日は、
武士道という思想の書として知られる。

『葉隠』から拾ってみました。

『葉隠』は、
全十一巻千三百四十三頁に及ぶ書物です。

これは、
隠棲した佐賀鍋島藩士…山本常朝(じょうちょう)が七年間に亘って口述したものです。

その内容は、藩主の言行や、他国のうわさ、
教訓などです。

『葉隠』で有名な言葉は…

「武士道といふは、
死ぬ事と見つけたり」
です。

端的にいえば、
「覚悟をすえて、
目的に向かって突き進む」

…という行動力の大切さのことが、この書物の幹です。

さて、そこに書かれてあることで…

私が教えられたひとつのことに、

「気力」があります。

その大意は次のようなことです。

『勝負というのは、
戦ってみなければわからないが、

一般的には戦う前に
勝負はついている。

それは、勝負に取り組む意気込みの差において、

勝負はついているという。

名人と呼ばれる者の
勝負を見聞して、

自分にはとてもおよびもつかないと思うのは…

人として思うことでしょう。

それは相手を名人と知っているから、

そのように思うのでしょう。

『名人も人である。
我も人である。
何処に劣るところがあろうか…

と思って必死の覚悟で向かうことで、

活路は拓けると信じること。

叩きのめされるとしても、全力で臨める自分であることが出来る。

みじめな自分で終わることはない。

これが一大事なのです。』

この発想は…

覚悟、決意とかを重視
するところから生まれたものです。

勝負において、
「ともに死するをもって真と為す。

勝ちはその中にあり、
必死…すなわち生くるなり」

必死とは死する覚悟をもって、

活きることをいうのでしょう。

勝負事でなくとも、
その道を志す者は、
その道に関して純粋です。

純粋だからこそ、
吸収し、

毎日を悟って生きていくのでしょう。

すべては…
気力の差から生まれる
行動力にあるのです。

焦ることなく、
ただひたすらに気力を
充実させて、

行動することです。

特に、何かを一途に
目指す者は、

落ち込むことがあっても、

そこから這い上がろうとする気力は失わない
という想いを心に刻むことです。