バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

シュートセレクションの指導…

2011-11-18 00:01:57 | やっぱりミニバス!
平成23年11月18日 金曜日
 
「シュートセレクションの指導」


昨年の11月に、
「シュートセレクション」と題して書いたものです。

今年、指導している子供達にもミドルシュートについて、

正しいシュートフォームとシュートタッチの速さ、

さらにシュート精度の向上を主眼とした練習の重点にしています。

その際にシュートセレクションの考え方についても教えています。

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シュートセレクションとはバスケ用語です。

ある用語集には、

『どのような状況で、
どの場所からシュートするのが良いかを選択すること

選択するには様々な条件として…

フロアバランス、
シュートの精度、
リバウンド、
セーフティーなどが関わる。』

とされています。

さて、
『外してしまったシュートは…

チームの結果としては間違っていません。

問題はチームとして打つべきシュートを打ったか!?』

このチームとして打つべきシュートとは何か? なのですが…

私はそれが、
シュートセレクションだと思っています。

特に、
アウトサイドからシュートを打つ時に、

打つべきシュートか、

打つべきではないシュートか、

しっかりセレクション
…選択して判断することです。

その判断の基準を次のように子供達に指導しています。

ひとつ、
個人としてのシュートセレクションはあるか?

ひとつ、
チームとしてのシュートセレクションはあるか?

そして、
個人としてのシュートセレクションがあっても…

チームとしてのシュートセレクションがないと判断した場合は、

アウトサイドからのシュートは打たない。

ここで言う、
個人としてのシュートセレクションとは、

まず第一に、
個人が持っている
シュート精度の能力です。

このミドルシュートの練習として、

基本練習とゲームシチュエーションの練習の二つを考えてやっています。

まず、
基本のミドルシュートの練習は…

ミドルレンジの
ワンハンドかボスハンドのセットシュート練習です。

この練習は、
シュートの確率が8割…

10本中・8本インのシュートであるミドルレンジと場所を、

シュート能力として持つようにすることをねらいとしたものです。

それは、
『5ヶ所・100本シュート』です。

これは、
シュートポジションを
、左右0度、左右45度
正面の5ヶ所とし、

シュートレンジをワンハンドかボスハンドのセットシュートで打って…

10本中10本インのレンジをスタートラインとします。

このレンジを、
それぞれのシュートポジションで確認して、

8割のシュート精度が確かになったら、

一足長づづ距離を伸ばしていきます。

そこで、
8割のシュート精度が得られない場合は…

また元のポジションに戻って、8割を確保していきます。

これで、
自分が得意とするレンジとポジションを確認します。

注意点は、
特に男の子は…

遠くからのシュートを打ちたがります。

その時のシュートフォームは…

ワンハンドシュートの場合、

ボールを遠くに飛ばそうとするので…

シュートを打つ側の肩が前に出てしまいます。

シュートを打つ時のシュート側の肩は支点となる軸です。

この肩が前にぶれると
ボールの飛ぶ距離が一定にならないのです。

基本はシュートを打つ
体勢がゴールに対して正対していることです。

その体勢で打てない
シュートは打たせないようにしています。

もうひとつの練習は…
できるだけ試合モードを意識したシュート練習です。

それは、
『1分・10回シュート』です。

これは、
プログラムタイマーを使います。

二人一組になり、
ひとりがミドルレンジからのシュートを打ち

ひとりが、
リバウンダーで
ゴール下でボールをリバウンドキャッチして…

シューターにパスアウトします。

このパスはシューターが示したターゲットハンドのスペースに強く速いパスをして、

シューターは…
このボールをミートキャッチし、

速いシュートタッチで打ちます。

パスをしたリバウンダーは、

そのシュートチェックにいきます。

シューターはシュートチェックがくる前に…

しっかりミートキャッチして、

素早いシュートタッチでシュートを打ちます。

これを、
1分間連続で行い…

シュート本数とイン数を数えて、

イン数の精度を上げていきます。

1分のブザーでシューターとリバウンダーが交代して…

これを10回繰り返します。

注意点は、
試合モードで行うこと、

速いシュートタッチですが、しっかりリングをねらって打つことです。

次にシュートセレクションの第二ですが、

アウトサイドでパスを受けた時に、

相手ディフェンスによるタイトなマークチェックがなく、

もしくは、
シュートチェックに入られても…

ドリブルまたは、
ピボットのフットワークやボディワークで

ディフェンスとの
ギャップをつくりシュートのスペースを確保して

自分のタイミング
でシュートが打てること

それは、
ノーチェックで
シュートが打てる状況にある時です。

さらに、
シュートセレクションの第三は、

チームとしての
シュートセレクションです。

これを確認しなければ
ミドルシュートを打ってはならないと指導しています。

確認すべきチームとしてのシュートセレクションとは…

セカンドチャンスを
メイクできるかどうかです。

セカンドチャンスとは
、外角からのシュート
が決まらずにリバウンドルーズになったとき…

ゴール下にオフェンスリバウンドが取れる態勢にチームメンバーがいるかどうかを判断することです。

その態勢にないということは、

リバウンドルーズが
ディフェンスリバウンドとして相手ボールになり…

トランジションから
カウンターブレイクを喰らうということです。

要は、
ミドルレンジからのシュートを外した時の状態を予測して判断することです。

これが、
個人としてのシュートセレクションがあっても、

チームとしてのシュートセレクションはないという状態です。

このチームとしてのシュートセレクションを作ることが…

オフェンスプレーをシュートで終わらせるために必要なのです。

そのために…
チームメンバーがそれを意識して共有し、

必要なセカンドチャンスの態勢を作るように動くことです。

シューターとリバウンダーとなるメンバーのコンビネーションがあって、

チームとしてのシュートセレクションが取れるのです。