バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

ペナルティーとやる気

2011-11-14 00:43:33 | やっぱりミニバス!
平成23年11月14日 月曜日
 
「ペナルティーとやる気」


これは昨年の1月に
『ペナルティー』と題して書いたものです。

当時、指導していた
ミニバスの子供達に

5メン・ブレイクからアーリー、

そして、
ハーフコートエントリーのオフェンスプレーの一連の流れを指導していました。

それがチームとして中々修得できないのです。

最後の手段として、
時間内にやりきれない時にペナルティーを課すようにしたのですが…

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ミニバス小5男子(当時)の練習です。

さて私が目指すチームスタイルは、

何回も書き、
子供達にもしつこいほど語っていますが、

「DFからのスピード&ノーミス!」です。

DFについては、
「予測と反応」
「最初の一歩」
「あきらめないDF」
「攻めるDF」

などを基本とした徹底したマンツーマンDFを指導してきました。

そこから、
攻めるチームDFを創りつつあります。

OFについては、
「縦パス速攻を基本としての5メンブレイク」

「速攻で攻めきれなかったときのアーリー」

さらに、
「ハーフコートエントリーとしての4メンフィギア・1メンアウト」

これらのプレー全体は
、オフェンスプレーとして

9個のブレイクとアーリープレー

ハーフコートエントリープレーとして3個のプレー

これらを、
1番から12番までのプレーとして

連続・連繋して行うようにしています。

その全体の目標タイムは、

ロスが無い場合は、
1分54秒で設定し、

練習の目標タイムは、
2分で行っています。

この練習の目的は、

OFプレーの、

「スピードとノーミスとシュートイン」

…でとにかく

「走る! 走りきる!」こととしています。

しかし、
子供達は、
12番までのプレーがやりきれません。

次に何をすべきか、
5人全体が抜けるときがあります。

さらに、
DFなしのイージーシュートを外します。

試合をイメージした、
「走り」ができていません。

私は、
試行錯誤しながら、

試合に近い状況でやってみようと思い、

DFをタイトにしない程度に、

DFありでやってもみましたが、

できない状況は同じです。

それで、
この練習の目的を達成するため、

「2分間でやりきれないときは、

5人のチームメンバー
は1往復ダッシュ…

さらに、
シュートを1本外す
ごとに片道ダッシュを1本」

というペナルティーを
果たしました。

しかしそれでも、
子供達はやりきれません。

逆に、子供達は、
そのペナルティーがあるが故に、

「やる気」がなくなっていくのが見えました。

そして、
久々に子供達から、
「無理」の声が聞こえました。

私は、
これはまずいと思い…

すぐに子供達を集合させて語りました。

「久しぶりに無理という言葉を聞いたね。

前にもみんなに言ったけど、

無理!と思った瞬間に…

それは本当に無理になるんだよ。

コーチはお前達なら
やりきれると思ったから、この練習をしている。

ペナルティーが嫌で…
無理!と思うなら、
それは違うと思うよ。

であれば…
そのペナルティーを
しないようにするには、

自分達がどうすれば
いいのか考えて…

意識してやるだけではないのかな。

『よし!
 やってやろう!』

と思うことで自分達は
、やりきれるようになる…

ということを信じること

その気持ちが大事なんだよ。

無理だと思うなら…
このチームスタイルは
目指さないけれど、

それでもいいかな?」

子供達は、
全員、私の目を見つめて…

「やります」という
気持ちをにじませて、
うなずいています。

そして、
気持ちを乗せて練習を
続けました。

私は怒鳴りません。

ミスってもタイムイン
しなくても怒鳴らず…

「はい、そこのところ
最初から行こうか」
と言い続けます。

そして、
「はい、ダッシュ行こうか」を繰り返しました。

子供達は自分達で声を出し始めました。

この子達は、
あと少しでやりきるでしょう。

私は確信しています。

それで、
この練習については

全体の流れを
A4・1枚にまとめて
子供達に渡し…

まずバスケノートでも
なんでもいいから、

紙にバスケコートを書いて、

10円玉をプレーヤーにして、

1円玉をボールにして
、このOFの流れを
全員が徹底して身体で覚えるように…

イメージトレーニング
をすることを課題としました。

うちのクラブは土日の週二日の、

しかも各日の半日しか
練習をしていません。

ハビットスポーツの
バスケでは、

この練習量では、
身体に習慣付けるほどのことは難しいと思っています。

ですから、
合理的な練習を創造しなければなりません。

そして、
子供達自身が練習のない日でも、

バスケに自ら向かう
気持ちを創ることが大事だと思っています。

その根本は、
子供達のバスケに向かう気持ちを乗せることにあること

そして練習中では、
気の抜けているときは
一喝して叱りますが…

子供達自身がやろうと
意識しているときは、

怒鳴ることなく語ることなのだと思っています。