バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

スランプから…

2011-11-23 00:17:22 | やっぱりミニバス!
平成23年11月23日 水曜日
 
「スランプから…」


スランプとは、スポーツをやっている人達などが陥る調子の悪い状態のことです。

広辞苑には、「心・身について一時的に調子が出なくなる状態。不調。不振。」と書かれています。

心と身体の一時的な不調…一時的ですから、いずれそこから抜け出るのでしょう。

しかし、
そこにいる本人は悩むでしょう。

苦しむでしょう。

心が、気持ちが、辛いでしょう。

その状態にいることが、なぜなのかわからないのですから…

一度そうなると、なかなか抜け出せないようです。

一番やっかいなのは不振にあえぐため、悩み、苦しみ、そこから抜け出るためにどうすればいいか

抜け出ることに想いがいって、集中力が激減することです。

体が思うように動かない。

どう動けばいいかわからない。

失敗がアリ地獄のように続き、

失敗が失敗を呼び、心が集中を切らし、抜け出せない迷路の中をひたすらもがく。

これがスランプという状態でしょう。

特に、チーム競技においては…

新チームに変わったときとか、

進学して、全く新しい同僚、先輩達のメンバーになり、

新しいチームスタイルを習得しなければならないときとか、

そういった節目においてスランプに陥ることが多々あるようです。

つまり、自分を取り巻く環境の変化が原因となって、

精神的な動揺を生み心身のバランスを崩すのでしょう。

心身のバランスですから…身体が健全であるとするならば、

「心」の状態が「身体」に不調として現れるのだと思います。

例えば、
新しい環境になじまなければならないといった気持ち…

それは、「心」の焦りでしょう。

それに本人は気付かない。

焦っているのではなく、そうしなければならない…という想いが心を占有するのです。

ですから、「心」の状態によるスランプとは、

本人の心が起しているのです。

そのことに本人が気付かないからスランプを脱する事ができないのでしょう。

決して練習不足や能力の限界からスランプが起っているのではないのです。

さて、スランプから抜け出す魔法の薬はないのでしょうか?

ありません。

誰かが言っています。

『ひたすら練習するだけだと…

自分を追い込むことだと…

悩む余裕がないくらいにトレーニングで自分を追い込むことだと…

疲れてベッドに倒れ込んで、考える間もなく寝込み…

ぐっすり寝て、また起きて、

ひたすら練習をして追い込み…

不調であることに気持ちを向かせない。

そしてまた疲れて、ベッドに倒れ込んで…

考える間もなく寝込み、ぐっすり寝て、

そして思い出したようにプレーに臨んでみる。

不調であると思っている「心」を受け入れて…なぜ不調かは考えない。

トレーニングでいじめた自分の身体をもってプレーしてみること

そこには、
同じ自分がいるかもしれない。

しかし、追い込みをする以前の自分とは違う自分であることを意識して…プレーをしてみること。

この緩急でスランプというトンネルは必ず抜け出すことはできる。』

一番いいのは、
「心」を休ませることです。

「心」を休ませる最善の方法は、

その競技から一端「気持ち」を離すことです。

うまくいかないことに悩まないことです。

うまくいかないことを続けることです。

悩まないで続けることです。

心の疲れがたまっている状態ですから、

とにかく「心」を休ませることです。

「心」を休ませるということは…不調だという気持ちに、

「心」を向かわせないことです。

ですから、トレーニングで身体を追い込むことで…

身体をヘトヘトにさせて、「心」を休ませるのです。

本当に心身ともにリラックスさせる休ませ方もあるでしょう。

しかし、チーム競技では個人がそのようにチームから抜けて休むことは困難です。

不調の状態でチーム練習をしながら、

それが終わったらひたすらトレーニングで追い込むのです。

「心」を休ませるために、身体を追い込むのです。

それを日々繰り返していけば、新しい環境は新しいものではなくなり、

自分に馴染んだ環境になっていくのです。

そして「心」は、なじんだ環境の中で全力を出そうとする気持ちになっていて…

その気持ちに身体が応えることが出来るようになっていき、

やがてスランプから脱しているのです。

学生スポーツをしている皆さん…

とにかく「心」を休ませて身体を追い込む強い気持ちは保ちながら…

無理をせず頑張ってください。

無理は怪我を引き起こします。

無理をしないで、身体で頑張ってください。

健闘を祈ります。