バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

ミニバスについて・その2

2012-03-01 06:00:25 | やっぱりミニバス!
平成24年3月1日 木曜日
 
「ミニバスについて・その2」


子供達は間違いなく成長します。

それはコーチとして14年間の経験から得たことです。

ですから「やる気」というのは3年生から6年生のうちで、いつ開花するかわからないものです。

コーチは、しっかり子供達を見守って、

今、技術的に未熟でも、バスケに対する積極性さえ、無くさないように指導していけば、

その子の気持ちは、バスケから離れることはないのです。

コーチの勝手な独断で、判断してしまうと、

将来「やる気」を持ち、積極的にバスケに取り組む可能性のある子供達の「やる気」を失わせる可能性があります。

コーチは絶対にそれをしてはならないと思います。

子供達の「やる気」を尊重するのであれば、

全員を同様に、等しく扱い、指導として、個別にあたるやり方をとればいいのです。

子供達は、どんな子供達も自分の能力がどのくらいかわかっています。

それでも「やる気」を持たせるのは、コーチの一言なのです。

「自分と上手い他の仲間の子と比べるから、だめだと思ってしまう。」

「他の子と比べるのではなく、自分に負けない、自分を目指して頑張ろう」

「そうすれば、いつの間にか仲間と同じになっている自分に気付くよ」


うちのミニバスクラブは、昨年から現在の5年生以下は、学年縦割りの態勢で臨んでいます。

それまでは学年横割りでしたので、先輩や後輩はいなくて、自分達の学年のメンバーだけで練習や試合をしてきました。

ですから自分達の代で頑張るという考え方が通用しました。

しかし学年縦割りというのは、他のミニバスチームがそうであるように、

先輩と後輩がいるチームです。

それは縦に繋げていくチームです。

チームの伝統を創っていくという意味では、縦割りはとても意義深いものだと思います。


チームとは何か?

先輩達と自分達と後輩達が一丸となって、チームの目標を共有することがチーム一丸のあり方です。

指導するコーチは、そのように考えるべきだと思います。

チームを縦に繋げていくことは、コーチの大事な務めだと思います。


次年度から新6年生が臨む、公式戦のすべてが、ミニバスでの最初で最後の試合です。

だから、一生懸命に頑張る最上級生を大事にしてあげたいのです。

一方で、新5年生になる子供達の「やる気」も育てなければならないと思っています。

その新5年生が、先日の新人戦で、試合に出られなくても、チームが負けたことに悔しさを感じてくれたことは、

チーム一丸とは何かを肌で知ってくれたものと思います。


また試合に臨むチーム編成の考え方として大事なことは、

練習に休むことなく参加し、一生懸命に練習に取り組んでいること…

それは、上級生にも、下級生にも求められる姿勢です。

上級生だから優先的に試合に出すという考えでは、

上級生はそれにアグラをかき、向上しようとする努力をしなくなるかもしれません。

下級生は、一生懸命に練習で頑張って、能力的に上級生より上手くても試合に出られないのであれば、

バスケに対するモチベーションは下がることは間違いありません。

上級生のおごりをなくし、下級生のモチベーションを上げることはコーチの責任です。

だから、コーチはその責任を自覚して、

選手起用を考えなければならないのです。

これは、言うは易く、行うは難しことです。

時として、コーチはジレンマに陥るでしょう。

チームの勝利と、上級生を大事にするという、両者のジレンマです。

しかし、選手起用の責任と権限はコーチにあることは間違いないことです。

いわゆる『泣いて馬謖を斬る』という想いを断行しなければならない時もあるのです。

その想いは非常にキツイものです。

それでもコーチは断固として行なわなければなりません。

それが主担当コーチの役割だからです。


保護者は我が子第一なのは当然でしょう。

その気持ちを持ちながら、チームの子供達に対し…、

また、そのチーム自体に愛着を持って欲しいのです。

それこそが、学年縦割りチームにおける、『チームの保護者のあり方』だと思います。