昨日1月7日の夜に七草粥を食べた。両親が昼に自治会の七草粥を食べる催しに出かけて、頂いてきたものだ。父は自治会の役員をしており、他の役員の人と前日に野山で取ってきたらしい。七草粥はおせちで疲れた胃を休めるためのはずなのだけど、鳥のからあげや焼き鳥がおかずにあったりして・・。
七草をテーブルに並べてみる。七草粥に使われるのは春の七草。ちょっと見難いけど、左から、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ、スズナ、スズシロの順。普段は見向きもされないような雑草の類が多い。ちなみに秋の七草は、ハギ(萩)、オバナ(尾花)、クズ(葛)、ナデシコ(撫子)、オミナエシ(女郎花)、フジバカマ(藤袴)、アサガオ(朝顔)。
●セリ(芹)
セリ科の多年草。湿地などに自生し、解熱、健胃、整腸、降圧作用がある。
●ナズナ(薺)
アブラナ科の多年草。ぺんぺん草とも呼ばれる。道端などで自生する、いわゆる雑草。利尿作用がある。
●ゴギョウ(御形)
キク科の多年草。ハハコグサ(母子草)の異名で、道端などに自生。去痰、咳などに効果がある。
●ハコベラ(繁縷、ハコベ)
ナデシコ科の多年草。ヒヨコの餌によく使われるためか、別名ヒヨコグサと呼ぶ。道端などで自生。歯槽膿漏に効果がある。
●ホトケノザ(仏の座)
コオニタビラコ(小鬼田平子)の別名。キク科の2年草。シソ科のホトケノザとは別種。湿気のある草むらに自生し、解熱・解毒作用がある。
●スズナ(菘)
カブ(蕪)の異名。アブラナ科の1年草。七草では小さいカブの葉を使用する。利尿や便秘に効果がある。
●スズシロ(蘿蔔)
ダイコン(大根)の異名。アブラナ科の1年草。スズナと同じく、小型の大根が使用される。食欲増進、利尿作用などがある。
また、春の七草には、それぞれ意味が込められている。
セリ→競り勝つ
ナズナ→撫でて汚れを除く
ゴギョウ→仏体
ハコベラ→反映がはびこる
ホトケノザ→仏の安座
スズナ→神を呼ぶ鈴
スズシロ→汚れのない清白
今年1年、無病息災でつつがなく過ごせますように・・。
(2006年1月7日撮影)