フレッツカンパニー

ウクレレ、真空管アンプなどの修理調整、さらにウクレレ、ベースなどのレッスンをやっています。

むかしばなし 11

2008-03-05 05:08:46 | Weblog
今でこそ観光の島ですが、当時、大きいホテルなど一軒もなく、ホリデイ・インのオーナーが気を使ってくれて軍の関係者が使用している宿舎を用意してくれまし
た。

初日である24日の夜の店内には、日本から来た観光客が多く、その中には大橋巨
泉さんや田辺靖雄さんなんかもいたと記憶してます。
そんな人たちの前で歌うなんてことは過去になかったし、テレビで見聞きしてた田辺さん歌のうまさは知っていたので、いささかあがってしまいましたが、2ステージ目からは平常心で歌うことができました。

丘の上の宿舎からおよそ1時間のところに、グアムに一軒しかない 楽器店 はありました。   ほかのメンバーは興味がなかったのでしょうか、僕は熱い太陽に突き刺されながら、てくてくと歩いて真昼の丘を下っていきます。

小さいお店でしたが、さすがアメリカの楽器店です。   ギター、ベース、アンプなどなど フェンダー、ギブソン ばっかり。   滞在した1ヵ月の間に3回行きました。  そのたびに店内の楽器を1時間ほど眺めておりました。

二回目に行った時は主人が話しかけてきて、身振り手振りでホリデイ・インに出演していることがわかってもらえると、こころよく楽器を弾かせてくれました。

夕方、5時ころになると、真っ黒い不気味な B-59 爆撃機がベトナムの空爆を終えて、何機も何機も帰ってきます。  中には薄黒い煙吐きながらなんていうのもありました。  直接、戦闘の現場を見たわけでないので、アメリカの兵隊さんが戦争やってるんだななんて、実感はありませんでした。  

びっくりしたというか、面白いというか、不思議というか、演奏が終わる頃になると、夜間の巡回中の警察官が店に立ち寄って、ウイスキーのみながら バクチ をやることでした。  拳銃をテーブルのわきに置いてね。 いったいこの国はどうなってるんだなんて思ったりして。

どういうルートで話が来たのか知りませんが、ホームパーティーにも3回ほど招かれ、演奏しました。  これといったトラブルもなく、東京へ戻ることになります。