アルファロメオジュリアスプリントSS その6
暫くブログをアップできなくて申し訳ございません。
アップしなくては…と恐怖観念に似た状態になってやっと重い腰を上げでは無く キーボードを叩きました。
最近未知の分野に踏み込みここ何カ月か辛い状態でした。
訳はこれです!
40フィートのプレジャーボートにルーフを張るというお仕事ですが、 自動車及び飛行機のお仕事とは違い
ルーフサイズを測ってもご覧のようにこの様な状態でした。
オット アルファロメオでしたね。
お船は機会がありましたらまたアップさせて頂きますので、お話を戻させて頂きます
前回はシートウレタンのお話でした
シートウレタンの新品が出来ましたので、ウレタンを装着するベースフレームもキチンを修復しなくては
綺麗なラインが出ませんのでフレームを修復します。
修復前の状態です麻布を張ってありますが、風化が始まってすぐに切れやすい状態です。
古い麻布を取り外しヘアースプリングを全て新品に取り換えた状態です。
綺麗に復元したシートフレームに新しい麻布を張り込みます。
この時代シートには麻布が良く用いられますが、麻布には他の生地に無い特性があるので良く用いられます。
特性とは布に水分が入ると糸が締まり強固になるという特性です。
簡単に言うと人の汗が沁み込んだ場合他の記事素材ですと弱く為っていまいますが、麻布は水分(汗等)を吸い込み
再び乾くと更に生地が強固になるという事です。
現在の自動車シートにも一部高級車には使用されております。
麻布を張り込んだ面に、さらに吸湿性とスプリングの凹凸を無くす意味で、ウールのフェルトを縫い込みます。
シートベースが出来ましたのでウレタンを装着します。
次に新車時に張られていた生地で表皮を縫製して行きます。
当時画像の生地とは別の生地が後一種類御座いました。
純正生地のお話が出てきましたので、ついでにビニールレザーのお話も致します。
画像のビニールレザーが純正で新車時に付いていた物ですが、これはジュリアSS純正と言うよりも、
ベルトーネの純正と言った方が近いかもしれません。
何故かと言いますと、ランボールギニーミウラにも同質の物が使用されていますし又モントリオールにも
使用されております。
これらの生地を使い丹念に型取りをして更に型紙を製作して次の画像の様にシートが新しくなりました。
サイドビューです。
この様な作業を順次続けていくのが旧車を復元すると言う事になります。
良くレストア済みと書売買欄にで記載されておりますが、単にレストアと言ってもピンキリの世界です。
美術品と一緒で何処の工房で復元したかが重要になってきますね。
最後に今日本の自動車生産が非常に難しい岐路に立たされております、それは生産コスト・円高と新聞は騒いでおりますが、
根はもっと深く、有名大学又はデザイン学校を優秀な成績で卒業された方々が、各メーカーに就職される訳ですが、その
方々が自動車に対して興味がなく、今までリンゴか何かの絵を書いていたのが、偶々自動車メーカーに就職しただけと言う
話です。
そんな方々が自動車を絵に描いても何処かの車の一部を頂戴してデザインするのが関の山です。
そんな中にも優秀な人もおりますが、上層部に目利きなる人が皆無です(財務に長けている人は山と居りますが)
私も最近はメーカーのお仕事はお請けいたしておりませんが、日本の自動車づくりと言う物を危惧しております。
多分自動車会社の上層部たちはお読みになる暇などないと思いますが、是非目利きなる人を育てて下さい。
今回は此処までです。
ではまた次回
自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。
暫くブログをアップできなくて申し訳ございません。
アップしなくては…と恐怖観念に似た状態になってやっと重い腰を上げでは無く キーボードを叩きました。
最近未知の分野に踏み込みここ何カ月か辛い状態でした。
訳はこれです!
40フィートのプレジャーボートにルーフを張るというお仕事ですが、 自動車及び飛行機のお仕事とは違い
ルーフサイズを測ってもご覧のようにこの様な状態でした。
オット アルファロメオでしたね。
お船は機会がありましたらまたアップさせて頂きますので、お話を戻させて頂きます
前回はシートウレタンのお話でした
シートウレタンの新品が出来ましたので、ウレタンを装着するベースフレームもキチンを修復しなくては
綺麗なラインが出ませんのでフレームを修復します。
修復前の状態です麻布を張ってありますが、風化が始まってすぐに切れやすい状態です。
古い麻布を取り外しヘアースプリングを全て新品に取り換えた状態です。
綺麗に復元したシートフレームに新しい麻布を張り込みます。
この時代シートには麻布が良く用いられますが、麻布には他の生地に無い特性があるので良く用いられます。
特性とは布に水分が入ると糸が締まり強固になるという特性です。
簡単に言うと人の汗が沁み込んだ場合他の記事素材ですと弱く為っていまいますが、麻布は水分(汗等)を吸い込み
再び乾くと更に生地が強固になるという事です。
現在の自動車シートにも一部高級車には使用されております。
麻布を張り込んだ面に、さらに吸湿性とスプリングの凹凸を無くす意味で、ウールのフェルトを縫い込みます。
シートベースが出来ましたのでウレタンを装着します。
次に新車時に張られていた生地で表皮を縫製して行きます。
当時画像の生地とは別の生地が後一種類御座いました。
純正生地のお話が出てきましたので、ついでにビニールレザーのお話も致します。
画像のビニールレザーが純正で新車時に付いていた物ですが、これはジュリアSS純正と言うよりも、
ベルトーネの純正と言った方が近いかもしれません。
何故かと言いますと、ランボールギニーミウラにも同質の物が使用されていますし又モントリオールにも
使用されております。
これらの生地を使い丹念に型取りをして更に型紙を製作して次の画像の様にシートが新しくなりました。
サイドビューです。
この様な作業を順次続けていくのが旧車を復元すると言う事になります。
良くレストア済みと書売買欄にで記載されておりますが、単にレストアと言ってもピンキリの世界です。
美術品と一緒で何処の工房で復元したかが重要になってきますね。
最後に今日本の自動車生産が非常に難しい岐路に立たされております、それは生産コスト・円高と新聞は騒いでおりますが、
根はもっと深く、有名大学又はデザイン学校を優秀な成績で卒業された方々が、各メーカーに就職される訳ですが、その
方々が自動車に対して興味がなく、今までリンゴか何かの絵を書いていたのが、偶々自動車メーカーに就職しただけと言う
話です。
そんな方々が自動車を絵に描いても何処かの車の一部を頂戴してデザインするのが関の山です。
そんな中にも優秀な人もおりますが、上層部に目利きなる人が皆無です(財務に長けている人は山と居りますが)
私も最近はメーカーのお仕事はお請けいたしておりませんが、日本の自動車づくりと言う物を危惧しております。
多分自動車会社の上層部たちはお読みになる暇などないと思いますが、是非目利きなる人を育てて下さい。
今回は此処までです。
ではまた次回
自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。