みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

去年のアルバム (8月) 後編

2007年08月29日 22時49分52秒 | 日常のあれこれ
tree0004.jpg: 宵の空に浮かぶヤシの木
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=2.8, SS=1/6s), 0.0EV (Matrix metering), ISO400, WB=Shade (-3), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

行き当たった海岸に座り込んで撮った写真。芝生の上に座り込んで、ひざの上にカメラを載せて撮りました。広角大好き。濃さを増す空の下、しばらく座ったまま。

hanabi068A.jpg: イタリア村の花火
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=5, SS=1/6s), ISO800, WB=Sunny (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

以前から疑問に思っていて、今でも疑問に思っているのが、世間で一般に推奨されている花火の撮り方。一般に、花火を撮影するときにはISO感度をできるだけ低くし、F8~11程度まで絞り、花火が開く前からシャッターを開いて (爆発の芯をとらえて)、花火が消える頃にシャッターを閉じるように言われます。

このような方法で撮影した写真には、花火が描いた光の筋が長く写ります。

しかし、人の目には本当にそんなに長い光跡が見えているでしょうか。実際に人が見ている花火には、目の前で光っている火花とそれ以前の残像があります。その残像まで含めても、実際に人が認識している花火の光跡はもっと短いのではないでしょうか。

私は、現実感に乏しい作り物のような写真ではなく、その場の雰囲気を実感できる写真を撮りたいので、花火を撮るときでも比較的速いシャッターを切ります。花火の種類にもよりますが、シャッタースピードの限界は1秒ではないかと考えています。これより遅いシャッターを切ると、光跡が長くなりすぎる気がします。

当然、その程度の露光時間では周囲の景色が写りません。ISO感度は周囲の景色が写る程度に上げます。

私の花火撮影は、
  • フォーカスを無限遠に固定する。
  • 1秒より速いシャッターを切る。
  • 絞りは、設定したシャッタースピードで周囲の景色を写し込めるように決める。場合によっては絞りを開放することも。
  • 絞りを開放しても周囲の景色を写し込めない場合は、ISO感度を上げる。

一般的な花火撮影のセオリーとは正反対ですね。共通するのは、フォーカスを無限遠に固定することだけのようです。

lamp000.jpg: イタリア村コルサーレ天井の照明
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=4.0, SS=1/13s), ISO200, WB=Incandescent (-3), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

レンズに強い光が入射すると、内部で光が反射して、元の光源とは別の位置に丸い光が写し出されることがあります。これをゴーストと呼びます。この写真では、右手前のランプシェードにゴーストが出ています。

でも、気にしない、気にしない。構図が大事。多少ゴーストが出たからといって、写真全体が破綻 (はたん) するわけじゃないから。1年前も、今でも、ゴーストなんか気にせずに撮っています。

villagio_italia58.jpg: イタリア村の夜景。正門前から鐘楼を見上げる
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=2.8, SS=1/8s), -0.7EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+3), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

広角レンズで見上げて撮るのも好きです。こういうとき、アングルファインダーを用意しておいてよかったとつくづく思います。アングルファインダーがあると、楽な姿勢で自由にカメラをあおれます。

思い返せば、去年は夕涼みを兼ねてよくイタリア村に行ったものでした。この日は、ニコンのサービスセンターでローパスフィルターを清掃してもらい、きれいになったのが嬉しくて嬉しくてイタリア村に向かったのでした。

現在使っているレンズはSIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macroの1本だけです。このレンズで特に不足を感じないので、レンズを買い足さないまま1年半が過ぎようとしています。

当然、レンズは付けっ放しで一切交換しません。頻繁にレンズ交換する人よりはるかにローパスフィルターの汚れは少ないのですが、それでもカメラ内部で発生したゴミが付くことがあります。ブロワーで吹いても取れないと落ち込み、写真を撮る気分ではなくなってしまいます。実験してみたところでは、よほど大きなゴミでない限り、絞り開放からF8くらいまでの範囲なら写真には写り込まないみたいなので、あまり神経質になる必要もなさそうですが、ときに大きく写り込むことがありますから、きれいにしておくに越したことはないでしょう。

自分でローパスフィルターを清掃できるようにならないと、レンズを買い足せないよー。

アルコールを使ってローパスフィルターを清掃する練習もD70sで行うつもりです。D300などの上位機種にステップアップするのは、その後のこと。D70sの第一の役目は、一眼レフのことを何も知らない初心者 (1年半前の私) に使い倒されることで、その初心者にカメラの扱い方を教え込むことです。何かにつけて練習台にされるD70sがかわいそうな気もしますが……。

bug000.jpg: アメリカデイゴの花の奥にセミの抜け殻
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.5, SS=1/50s), -0.7EV (Matrix metering), ISO320, WB=Shade (-2), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

お散歩中に見つけたセミの抜け殻。夏らしいモチーフです。セミは木の枝につかまって羽化するものだと思っていましたが、葉っぱの上でも羽化するようです。

焦点距離は望遠側いっぱいの70mm (35mm判換算105mm)。抜け殻が小さくしか写らず、主役が目立たない写真になってしまいました。やっぱりミル貝レンズを買うべき?

そう言えば、今年の夏はあまり散歩に出ていません。あまりに暑くて、体を動かす元気が出ません。連日、部屋の室温が35℃を超えます。冗談じゃないよ。

お昼寝中に耳に届くのはアブラゼミの声ばかり。ツクツクボウシが鳴く気配はまだありません。私にとって、真夏の終わりを知らせてくれるのはツクツクボウシ。秋はいつ来るのかなぁ。



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