太陽に割と近づく軌道を持った新彗星C/2025 F2 (SWAN)が今月後半から来月
にかけて明るくなると期待されていましたが、光度が低下傾向を示してきたらしく
既に崩壊が始まっているとの噂が出てきています。具体的には、今週後半に6等台
に到達しているはずだった光度が実際には9等台半ば程度と暗く、4/15まで写真で
はっきり捉えられていた長めの尾(イオンテイル)が極端に薄くなってしまったよう
です(下記リンク先の画像参照)。
Comet C/2025 F2 (SWAN) tail faded
個人的に写真でシッポを捉えた先週半ばの時点で金星軌道の内側にまで入り込んで
おり、これからさらに太陽に近づいていってどんどん明るくなると期待していたん
ですけどねぇ。本体が小さくて太陽熱に耐えられなくなってるのかもしれません。
"SWAN"の名を冠した彗星はこれまでにいくつかあって、2020年春に発見されたもの
(C/2020 F8)も双眼鏡で楽に見える明るさになると予想されながら途中で崩壊して
しまって期待外れに終わったことがあります。この名前が付いた彗星はなんかダメ
だなぁーっていうイメージが定着してしまいそうです。
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