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周期約70年のオルバース彗星を撮ってみた(2024/03/10)

2024-03-14 22:25:00 | ほうき星

先日、ポンス・ブルックス彗星を撮影した後に、もう一つ別な彗星を撮影していました。


【オルバース彗星(13P)03/10】
 キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,STARRY NIGHTフィルター,
 総露出時間15分(1分×15コマ,加算メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,トリミングあり,静岡県西伊豆町にて

この彗星の周期は69.5年で、ポンス・ブルックス彗星とほぼ同じ周期だったりします。軌道要素は異なりますが・・・
有名なハレー彗星(周期75.3年)などと同様に、生涯で2度見られるかどうかっていう周期彗星の1つと言えそうです。

1815年にこの彗星を発見したオルバースはドイツの天文学者で、夜空が暗いのは何故か?という素朴な謎に関する
オルバースのパラドックス」を提起した人物として知られており、月のクレーターにもその名を残しています。
ちなみにWikipediaによると、この彗星の軌道はドイツの数学者/天文学者のガウスやベッセルが計算したとのこと。
両者とも「数学」で出てくる関数の名称として、理系の人には比較的馴染みがある名かもしれません。

今回帰の近日点通過(太陽最接近)は今年の6月30日と計算されており、その頃に7等台まで明るくなる見込みです。
まぁ、小型双眼鏡で確認できるレベルの光度止まりになるでしょうか。現在はまだ遠方にいて、撮影時の予報光度は
11.5等でした。捉えた姿は弱々しく、尾も確認できませんが、ごく淡いながら緑色のコマの広がりが認められます。

彗星の見え方は水物なので、光度が上振れすれば見映えの良い姿になる可能性もゼロではないので、
これも継続的な撮影で追跡していきたいところです。



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