10月も半ばになり、空気がひんやりして空の透明度が上がってきました。
夜空に見える星たちも、ひときわ輝きを増したように感じます。
さて、夏季には南天から立ち昇るように見えていた天の川は、この季節になるとその濃い
部分が西天に沈みかけ、北極星を跨いで東天まで延びる大きな円弧を描くようになります。
その光景を魚眼レンズを使って撮ってみました(↓)
【北天に架かる天の川のアーチ】
キヤノンEOS kiss digital x + Tokina at-x 107 DX fisheye 10-17mm f3.5-4.5(@10mm)
ISO1600 F5.0 総露出時間15分(3分×5コマ加算合成)若干トリミング
[10月11日 22:11 山梨県北杜市みずがき山自然公園にて撮影]
※画像をクリックすると、大きい画像が別ウィンドウで開きます。
西(左)寄りにある夏の大三角から天頂に近いケフェウス座やカシオペヤ座を通って
東(右)端のペルセウス座に至る天の川の流れが魚眼レンズの広大な写野に収まっています。
天の川の中や周辺に点在しているhⅱ領域の赤い星雲が、よいアクセントになりました。
この晩は低空に雲が広がっていたのが残念。機会があれば再挑戦したいところです。
なお、これを撮影した場所のみずがき山自然公園は山梨県北西部の長野県境に近いところに
あります。2001年に開催された全国植樹祭の会場跡地を利用して整備された公園で、
キャンプ用施設などがあるため、アウトドア派の方々が大勢訪れるようです。
撮影した晩は連休中だったこともあり、駐車場には車が50台ぐらい停まってました。
標高は1500m近くあり、10月中旬ともなると夜半前には5度以下まで冷え込みます。
キャンプ等をするにしても、十分な防寒対策が必要ですので、
行かれる方は万全な準備をしてお出掛けください。
「みずがき山自然公園」地図
コメント
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
- 帽子屋 [2009年10月16日 11:42]
- こんにちは。
これから、星が綺麗に見える季節になりますね!
(寒いですが…)
とても有名な星座が
こんなによく見れるポイントがあるのですか~\(^◇^)
冬のキャンプの目的は天体観測がいいですね! - fornax8 [2009年10月16日 17:35]
- 帽子屋さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
寒くなってくると長時間の星見はやっぱり辛いです。
カメラ任せの撮影中は、氷点下になるとさすがに車中に逃げ込むことになります。
そういう時はムーンルーフ付きの車がいいなぁーって思いますね。 - まめ八 [2009年10月25日 11:40]
- おはようございます。
ルナ天文台の館長さんが言われていましたが、冬でも天の川って見えるんだそうですね。
“冬の天の川もいいですよ”と言われてました。
これから空気が澄んで星がきれいな季節になりますよね。風邪などを召されませんようにして、また美しいお写真をご紹介下さい。 - fornax8 [2009年10月26日 12:23]
- まめ八さん、コメントの連投ありがとうございます。
冬の天の川は、銀河系の外縁方向にある低密度の銀河腕がその実体ですので、
夏の天の川と比べると淡く、国内では見られる場所が少ないかもしれません。
天の川としては寂しい感じですが、その流れに沿って興味深い天体が潜んでますので、
これから紹介していきたいと考えてます。
寒くなりつつあるので、まめ八さんご自身はもちろんご家族がインフルエンザなどに
罹らないよう十分お気を付けください。