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Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ

Sh2-2

2023-08-22 12:32:55 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-2】
 赤経:17h04m07s 赤緯:-38゚08' 33"
 星座:さそり座
 視直径:60'
 他カタログNo.:RCW 119
 ニックネーム:-
 南中日時(@東京):4月19日03時,6月4日00時,7月19日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2023/06/19 21:36
 撮影地:新潟県魚沼市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,アイダスNBZフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO3200,露出7分×10コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:さそり座南部の尻尾付近にある淡い散光星雲です。データ上は満月の2倍ほどの広がりがあり、
    かなり大型の星雲ですが、日本では南中高度が低いので、大きめの望遠鏡を使っても眼視での
    確認は困難とみられます。撮影では光害の影響を受けやすく、低空まで暗黒度と透明度の高い
    好条件の夜空でないと綺麗に捉えるのが難しいですが、HⅡ領域であるためHα輝線の波長に
    合わせたバンドパスフィルターを使えば、意外とコントラスト良く描出することができます。
    形に特徴がないので、ニックネーム等は付いていないようです。なお、すぐ傍にある散開星団
    NGC6281(上の画像で左寄りに写っている星団)はたまたま同じ方向に見えているだけで、この
    星雲とは無関係のようです。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-36

2023-08-07 00:03:17 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-36】
 赤経:16h05m30s 赤緯:+00゚23' 40"
 星座:へび座
 視直径:45'
 他カタログNo.:-
 ニックネーム:-
 南中日時(@東京):4月4日03時,5月20日00時,7月4日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2023/06/17 22:03
 撮影地:新潟県十日町市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,StarScapeフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×12コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:へび座(頭部)の南端近くにある極めて淡い分子雲です。データ上は満月サイズを超える視直径
    (45')を有しますが、輝度が低過ぎるため眼視観望の対象にはななりません。近くにあるSh2-33
    と同じく撮影対象としても難物で、夜空の暗黒度と透明度に恵まれた好条件下で長時間露出を
    行った上で、強力な画像処理を施してようやく浮かび上がってきます。なお、他の分子雲系の
    天体と同様で、輝線星雲に特有の発光波長(HαやOⅢなど)に合わせたバンドパスフィルター
    はコントラスト向上にはほとんど効果がありません。愛称などは特に付いていないようですが、
    形は何となく「火の鳥」に似ているような感じです。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-108

2023-07-19 03:47:35 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-108】
 赤経:20h22m35s 赤緯:+40゚15' 15"
 星座:はくちょう座
 視直径:180'
 他カタログNo.:IC1318
 ニックネーム:バタフライ星雲(一部)
 南中日時(@東京):6月3日03時,7月25日00時,9月7日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2023/07/16 22:30
 撮影地:静岡県伊東市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,F3.8,アイダスLPS-D3フィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+PHD Guidingにより恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×16コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
 メモ:はくちょう座を形作る大きな十字の星の並び(「北十字」とも呼ばれる)の真ん中の星である
    「サドル」の周辺に広がる散光星雲です。東側の最も濃い部分は形が蝶に似ていることから
    「バタフライ星雲」の愛称が付いています。西側はそれよりも淡いながら広がりは大きく、
    星雲全体の視直径はデータ上では180'となっており、実に満月6個分もの差渡しがあります。
    いわゆるHⅡ領域と呼ばれる輝線星雲であり、ヒトの眼では感じ難い波長で光っているため、
    残念ながら眼視観望では大口径望遠鏡を使っても星雲の色まで確認するのは困難で、どちら
    かと言うと写真撮影向きの天体と言えるでしょう。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-33

2023-07-18 07:38:17 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-33】
 赤経:15h59m52s 赤緯:-01゚37' 03"
 星座:へび座
 視直径:35'
 他カタログNo.:LBN36,LBN37
 ニックネーム:-
 南中日時(@東京):4月3日03時,5月19日00時,7月3日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2023/06/17 20:52
 撮影地:新潟県十日町市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,StarScapeフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×12コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:へび座(頭部)の南端近くにある極めて淡い分子雲です。データ上の視直径は35'で、満月にほぼ
    匹敵する広がりを持っています。輝度があまりにも低いので眼視観望の対象にはななりません。
    撮影対象としてもかなりの難物で、暗黒度と透明度の高い夜空の条件下で長時間露出を行った
    上で、非常に強力な画像処理を施さないと描出が困難です。HⅡ領域の輝線星雲ではないので、
    撮影時にHα輝線に合わせたバンドパスフィルターを用いてもコントラスト向上は期待薄です。
    愛称などはありませんが、形はWitch Hat(魔女の帽子)に似ているような気がします。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-34

2023-07-09 11:03:35 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-34】
 赤経:18h06m24s 赤緯:-21゚39' 31"
 星座:いて座
 視直径:90'
 他カタログNo.:LBN38
 ニックネーム:-
 南中日時(@東京):5月5日03時,6月20日00時,8月4日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2023/06/18 00:09
 撮影地:新潟県十日町市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,StarScapeフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×12コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:いて座西部にある Sh2-30(M20) の北北東約1.5゚に位置する散光星雲です。データ上の視直径は
    90'で、満月の3倍程度の大きさがあります。とても淡いHⅡ領域であるため、眼視観望は困難
    でしょう。写真ではHα光の赤色一辺倒ではなく紫系の色調を示すので、反射星雲の青色光や
    酸素が発するOⅢ光が混在しているのかもしれません。棒状の広がりを持ち、濃淡もあるよう
    ですが、特徴の無い形態であるせいか愛称は特に付いていないようです。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-43

2023-06-28 00:10:00 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-43】
 赤経: 18h16m25s 赤緯:-17゚24' 02"
 星座:いて座
 視直径:15'
 他カタログNo.:RCW 156
 ニックネーム:-
 南中日時(@東京):5月8日03時,6月23日00時,8月6日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2023/05/18 01:51
 撮影地:新潟県魚沼市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,StarScapeフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×12コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:いて座北部にある Sh2-45(M17) の南西約1.5°に位置する目立たない散光星雲です。データ上
    の視直径は15'で、満月の半分程度のサイズです。非常に淡く、眼視観測は困難とみられます。
    写真では分子雲と思われる彩度の低い光芒に包まれた赤い姿が薄らと確認できる程度にしか
    写ってくれません。東側に似たような色調の星雲が広がっており、それも合わせてRCW156
    として別カタログにも登録されているようです。なお、愛称などは特にありません。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-47

2023-06-25 00:20:00 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-47】
 赤経: 18h17m44s 赤緯:-15゚36' 50"
 星座:へび座
 視直径:5'
 他カタログNo.:-
 ニックネーム:-
 南中日時(@東京):5月8日03時,6月23日00時,8月7日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2023/05/18 01:51
 撮影地:新潟県魚沼市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,StarScapeフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×12コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:へび座(尾部)といて座の境界付近で Sh2-45(M17) の北西に隣接するごく小さな散光星雲です。
    視直径は5'しかなく、淡いこともあって大きめの望遠鏡を使っても眼視での確認はまず無理。
    写真に撮ると天の川の微光星で賑やかなイメージが得られますが、星雲は埋もれてしまって
    見映えがしません。形に特徴が無く、ニックネームは付いていないようです。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-44

2023-06-23 00:30:00 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-44】
 赤経: 18h16m29s 赤緯:-16゚44' 01"
 星座:いて座
 視直径:60'
 他カタログNo.:IC4701
 ニックネーム:-
 南中日時(@東京):5月8日03時,6月23日00時,8月6日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2023/05/18 01:51
 撮影地:新潟県魚沼市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,StarScapeフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×12コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:いて座北部にある Sh2-45(M17) の南西に隣接する散光星雲です。データ上の視直径は Sh2-45
    と同等の60'で、満月の2倍程度の広がりがあります。淡いため眼視観測の対象にはならず、
    写真でもコントラスト良く捉えるのが難しい星雲です。内部に暗黒帯があって複雑な様相を
    呈している印象ですが、全体としては形が不明瞭で、特に西側はどこまで広がっているのか
    判然としません。そのせいかニックネームは付いていないようです。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-45

2023-06-11 09:55:00 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-45】
 赤経: 18h20m46s 赤緯:-16゚10' 24"
 星座:いて座
 視直径:60'
 他カタログNo.:M17,NGC6618
 ニックネーム:オメガ星雲(Omega nebula),白鳥星雲(Swan nebula),馬蹄形星雲(Horseshoe nebula)
 南中日時(@東京):5月9日03時,6月24日00時,8月7日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2023/05/18 01:51
 撮影地:新潟県魚沼市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,StarScapeフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×12コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:いて座北部のへび座(尾部)との境界付近にある著明な散光星雲です。データ上の視直径は60'と
    満月の2倍相当の広がりがあります。光度は6.0等と明るく、口径3cmの双眼鏡でも存在確認が
    可能です。形がギリシャ文字の"Ω"に似ていることから、「オメガ星雲」と呼ばれています。
    望遠鏡で覗いた際には倒立像となり、もう一つの愛称である「白鳥星雲」がしっくりくる姿
    に見えます。また、ループ状の構造から「馬蹄形星雲」の別名もあります。写真写りも良く、
    広角レンズでも小さいながら北にあるSh2-49(M16)と共に南北に並んでいるのが捉えられます。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-28

2023-06-07 00:07:06 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-28】
 赤経: 18h02m41s 赤緯:-23゚35' 03"
 星座:いて座
 視直径:40'
 他カタログNo.:RCW 145
 ニックネーム:-
 南中日時(@東京):5月4日03時,6月19日00時,8月3日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2023/05/18 00:46
 撮影地:新潟県魚沼市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,StarScapeフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×12コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:いて座北西部にある有名な「三裂星雲」のすぐ南西にある散光星雲です。視直径は40'と満月
    よりも大きく、隣の三裂星雲の2倍に相当しますが、非常に淡いため眼視観測の対象にはなり
    ません。銀河赤道(銀河系を真横から見た際の厚み方向の中心線)が星雲の西端を通っていて、
    背景に濃い暗黒帯があるせいか天の川の糠星に埋もれてはいないものの、写真でも淡過ぎて
    強めの画像処理を施さないと描出が難しい天体です。形に特徴がないため、ニックネームは
    特に付いていないようです。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成