これまで土づくりの指標を5つ決めてきた。これに、この項目の最初に論じた土の三相分布を加え6つとしたい。三相分布に関しては、ソバは根が貧弱なため固相は少なく、水分を嫌うため液相も少なく、逆に気相を多くと書いただけであるが、しばらくの期間思案した結果、具体的数値目標を下記の指標6の通りとしたい。
私は、土づくりを次の2つの観点から進めようと思う。
第1の「柱」
今まで述べてきた6つの指標に基づく土づくりである。便宜上、ここでもう一度整理しておけば以下の通りである。
指標1 CEC(塩基飽和度):現在数値維持
指標2 塩基飽和度:60% (pH5.5)
指標3 塩基バランス: カルシウム:マグネシウム:カリウム=7:2:1
指標4 EC(電気伝導率):0.1mS/cm
指標5 リン酸:可給態リン酸50mg/100g 水溶性リン酸10mg/100g
指標6 三相分布:固相30% 液層27% 気相43%
第2の「柱」
落葉の利用である。
私が、土壌学について学び、理解し得た限りで設定した6つの指標に基づく土づくりは、作物栽培のまさに「基本」である思う。「基本」という意味は、これを無視してまともな作物すなわち大切な成分を体内に含み込んだ作物(ここではソバの実)はできないという意味である。それゆえ、ここをソバ栽培の出発点にしようと思う。
しかしながら、この6つの指標(不完全であれば他の理想とする指標)が完璧に満たされたとしても、香りの高いしかもいい香りがするソバができるとは、私には、思われない。理想とするソバに至れる可能性が最も高いのは、やはり落葉を上手く使うことだと思う。今までも期待を込めて落葉を使ってきたが、完熟化するには長い時間がかかり、利用法を様々には試していない。従って、まだまだその利用法を試みる余地はある。今後、さらにこの落葉の利用法を探っていきたい。
この2つの「柱」で、美味いソバができるか判らない。しかし、これが最良の道であると、今は、考えている。
ここまで、主に次の著作を参照させて頂きました。
『農家のための土壌学』 東京農業大学土壌学研究室
武田 健 『新しい土壌診断と施肥設計』 農文協
山根一郎 『土と微生物と肥料のはたらき』 農文協
私は、土づくりを次の2つの観点から進めようと思う。
第1の「柱」
今まで述べてきた6つの指標に基づく土づくりである。便宜上、ここでもう一度整理しておけば以下の通りである。
指標1 CEC(塩基飽和度):現在数値維持
指標2 塩基飽和度:60% (pH5.5)
指標3 塩基バランス: カルシウム:マグネシウム:カリウム=7:2:1
指標4 EC(電気伝導率):0.1mS/cm
指標5 リン酸:可給態リン酸50mg/100g 水溶性リン酸10mg/100g
指標6 三相分布:固相30% 液層27% 気相43%
第2の「柱」
落葉の利用である。
私が、土壌学について学び、理解し得た限りで設定した6つの指標に基づく土づくりは、作物栽培のまさに「基本」である思う。「基本」という意味は、これを無視してまともな作物すなわち大切な成分を体内に含み込んだ作物(ここではソバの実)はできないという意味である。それゆえ、ここをソバ栽培の出発点にしようと思う。
しかしながら、この6つの指標(不完全であれば他の理想とする指標)が完璧に満たされたとしても、香りの高いしかもいい香りがするソバができるとは、私には、思われない。理想とするソバに至れる可能性が最も高いのは、やはり落葉を上手く使うことだと思う。今までも期待を込めて落葉を使ってきたが、完熟化するには長い時間がかかり、利用法を様々には試していない。従って、まだまだその利用法を試みる余地はある。今後、さらにこの落葉の利用法を探っていきたい。
この2つの「柱」で、美味いソバができるか判らない。しかし、これが最良の道であると、今は、考えている。
ここまで、主に次の著作を参照させて頂きました。
『農家のための土壌学』 東京農業大学土壌学研究室
武田 健 『新しい土壌診断と施肥設計』 農文協
山根一郎 『土と微生物と肥料のはたらき』 農文協