もう遅いが土寄せを行った。茎の根元まで土がいくように、多めに上げた。少しは倒伏防止になれば良いが・・・。
播種後、3週間が経過した。ほぼ順調な生育具合である。
ここのソバは例年「畑作全書」にある信濃1号とほぼ同様の生育状況を示すが、今年も変わらない。現在、草丈は約40cmで、開花直前である。
蒔き幅約30cm、畝幅は1m弱であるが、畝間が随分埋まってきた。この間がある程度空いていれば、風が通りソバが丈夫に育ち倒伏防止にもなる。
播種量が多く、随分薄くしたがまだ多い。また、隙間が均一になっていない。
播種して1週間後の生育状況。
なかなか均一に種子が蒔けない。ここは少いところ。
逆に、ここは多いところ。
なかなか進歩がなく、相変わらず下手である。多いところは生育状況を見ながら減らしていかなくてはならない。最終的に立毛個体数は1平米当たり50~60くらいが適切なところか。
関東でも福島原発から最も遠いこの地でも放射能の汚染が心配されたので、過去2年間落葉集めはしなかった。今年、落葉の使用を再開した理由は2つ。1つは、昨年のそばの味が低下したこと。もう1つは汚染度合いが多少軽減されたのではないかということの2つである。
今のところ、楢や椚の落葉よりそばを美味しくする「材料」を掴んでいない。その使用法も既に過去に続けてきた方法と変わらない。以下は、今年進めてきた方法である。
まず、落葉を集め、圃場全体に約30cmの厚さ(これは8月の状態)で敷き詰め寒冷紗をかけておく。(10袋)
8月には、落葉の厚さが約10cmとなった。
落葉の上面を剥ぎ取り、どのくらいまで管理機でかき混ぜられるかを確認した。
下の落葉を残し、上部の落葉を取り去った。取り去った落葉は2袋。これは次年度の最下層に敷き詰める。
圃場全体を、管理機で方向を3回変えてかき回したところ。
このままだと落葉が上にあったために土に水分を多く含み過ぎているので、夕方まで放置して表面を乾燥させた。夕方浅く表面を2回かき回してソバを播種した。
今年もソバの季節がスタートした。
が、のっけから大失態のスタートである。
今年播種用の昨年の種子が見つからない。いつも保存しておく冷蔵庫の奥にない。慌てて、いたるところを探すが見当たらない。66歳、もう脳がイカレてきたのか、情けない。目指す「在来種」の復権など唱える資格などないのではないかと頭を抱えてしまう。
落胆極まりない中で、やむを得ず保存してあった昨年の播種用の種子(一昨年の種子)を播種することにした。播種日は、8月23日。いつもより2日遅い。これは種子を探していたからではなく、目論んでのこと。何年も播種していた8月21日が若干早いと考えたからである。
毎年、ソバの草丈が大きすぎる。それには幾つかの要因があるが、播種日が早いのがその1つである。草丈は1m程に抑えたい。それゆえ、今年は、播種日を2日遅らせたのである。もちろん、これだけで目標が達成可能だとは考えていないが。
ところで、「2年物」の種子を使ったことで発芽がどのようになるかが問題であったが現在におけるその帰結はどうか。播種5日目で発芽数を数えてみた。その数2252。ところで、播種重量は100gであったのでおよその発芽割合は67%(1000粒を30gとして)。
発芽には問題なかったが、2年前の種子を使わざるを得なかったという根本的問題は、残念ながら、何も解決してはいない。
写真は、播種4日目の写真(昨日)