野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

夏になじみの花だった「ヒマワリ」(夏の花 2022-73)

2022年08月15日 06時48分40秒 | 

夏になじみの花だった「ヒマワリ」。今はすっかり小ぶりになった。以前は種をとって食べられるくらいの大きさだったものだが。太陽に顔を向ける習性で名前がつけられた。向日葵とも。立ち姿の花が顔にみえるので、俳句の世界でも好まれる。「「受胎告知」向日葵面を伏せにけり 水原秋櫻子 餘生」「向日葵に見下されつつ甘んぜり 相生垣瓜人 明治草抄」。

(2022年夏 川崎市)

夏の花シリーズ(2022年夏)

「キンシバイ」(初夏の花 2022-01)
「どくだみ」(初夏の花 2022-02)
「アマリリス・アップルブロッサム」(初夏の花 2022-03)
「カラー・ピカソ」(初夏の花 2022-04)
「ペンステモン・ハスカーレッド」(初夏の花 2022-05)
「オルレア」(初夏の花 2022-06)
「 サルビア・ミクロフィラ・ホットリップス」(初夏の花 2022-07)
「アスチルベ」(初夏の花 2022-08)
「ゴデチア」(初夏の花 2022-09)
「ルリマツリ」(初夏の花 2022-10)
「アネモネ・ヴィルジニア」(初夏の花 2022-11)
「ハタザオキキョウ」(初夏の花 2022-12)
「サフィニア」(初夏の花 2022-13)
「エケベリア "七福神"」(初夏の花 2022-14)
「ホタルブクロ」(初夏の花 2022-15)
「ハクチョウソウ」(初夏の花 2022-16)
「マルバシモツケ」(初夏の花 2022-17)
「ブルビネ・フルテスケンス」(初夏の花 2022-18)
「オオヒエンソウ」(初夏の花 2022-19)
「キリンソウ」(初夏の花 2022-20)
「西洋オダマキ”イエロークイーン"」(初夏の花 2022-21)
「シラン」(初夏の花 2022-22)
「ワスレナグサ」(初夏の花 2022-23)
「トキワツユクサ」(初夏の花 2022-24)
「コウホネ」(初夏の花 2022-25)
「トリアシショウマ」(初夏の花 2022-26)
「タチアオイ」(初夏の花 2022-27)
「アルストロメリア・プルケラ」(夏の花 2022-28)
「ストケシア」(夏の花 2022-29)
「オランダハッカ」(夏の花 2022-30)
「ペンタス」(夏の花 2022-31)
「ダイヤモンド・フロスト」(夏の花 2022-32)
「ヒルガオ」(夏の花 2022-33)
「トレニア」(夏の花 2022-34)
「アカリファ」(夏の花 2022-35)
「サニークラウン」(夏の花 2022-36)
「ヒメヒオウギスイセン」(夏の花 2022-37)
「サルビア・ガラニチカ」(夏の花 2022-38)
「カンパニュラ・メディウム」(夏の花 2022-39)
「ルドベキア・ヒルタ」(夏の花 2022-40)
「エキナセア」(夏の花 2022-41)
「アガパンサス」(夏の花 2022-42)
「アカンサス・モリス」(夏の花 2022-43)
「シロタエギク」(夏の花 2022-44)
「ザクロ」(夏の花 2022-45)
「ネジバナ」(夏の花 2022-46)
「ヒルザキツキミソウ」(夏の花 2022-47)
「ハンゲショウ」(夏の花 2022-48)
「メマツヨイグサ」(夏の花 2022-49)
「アベリア」(夏の花 2022-50)
「オニユリ」(夏の花 2022-51)
「コバノランタナ」(夏の花 2022-52)
「ミズキンバイ」(夏の花 2022-53)
「ユウゲショウ」(夏の花 2022-54)
「キキョウソウ」(夏の花 2022-55)
「コメツブツメクサ」(夏の花 2022-56)
「ハマナデシコ」(夏の花 2022-57)
「ハマボウホウ」(夏の花 2022-58)
「ミヤコグサ」(夏の花 2022-59)
「カワラサイコ」(夏の花 2022-60)
「温帯スイレン」(夏の花 2022-61)
「ビヨウヤナギ」(夏の花 2022-62)
「 ムラサキナツフジ」(夏の花 2022-63)
「ノウゼンカズラ」(夏の花 2022-64)
「キクイモモドキ」(夏の花 2022-65)
「天竺斑蓮」(夏の花 2022-66)
「艶陽天」(夏の花 2022-67)
「浄台蓮」(夏の花 2022-68)
「キキョウ」(夏の花 2022-69)
「サルスベリ」(夏の花 2022-70)
「ナツズイセン」(夏の花 2022-71)
「ヤナギハナガサ」(夏の花 2022-72)

 

 

「ヒマワリ」

ヒマワリの基本情報
学名:Helianthus annuus
和名:ヒマワリ(向日葵)  
科名 / 属名:キク科 / ヒマワリ属

特徴
ヒマワリは明るく鮮やかな黄色い花が元気を与えてくれる植物です。草丈30cm程度の矮性品種から3mを超えるロシアヒマワリ、また切り花用など、さまざまな品種があります。花は黄色系の舌状花と、黒や茶色、黄色などの管状花からなり、小輪から大輪、一重咲きや八重咲きの品種など多種多様です。観賞以外にも、タネを炒って食用にしたり、油を搾ったり、飼料に利用することもあります。
ポット苗も流通しますが、タネが大きいのでまきやすく、簡単に育てることができます。

基本データ
園芸分類 草花
形態 一年草 原産地 北アメリカ
草丈/樹高 30~300cm 開花期 7月~9月
花色 オレンジ,黄,茶,複色
耐寒性 弱い 耐暑性 強い
特性・用途 初心者でも育てやすい

 



向日葵 の例句

「受胎告知」向日葵面を伏せにけり 水原秋櫻子 餘生
あかあかと灯や向日葵の裏は海 大野林火 月魄集 昭和五十四年
いつの日も向日葵の種子地をみつむ 古沢太穂 三十代
いつも向日葵までの跫音家賃溜る 橋閒石 無刻
いつも見る安静明けの痩せ向日葵 岸田稚魚 筍流し
いまはいま向日葵見つむ原爆忌 山口青邨
きりきりと痩せ向日葵の貌あぐる 岸田稚魚 負け犬
これを食とする満人と畑の向日葵逞しく 荻原井泉水
しづかなる向日葵黄土より立ちき 加藤秋邨
しばし掌に置く向日葵の俯向く蕊 山口誓子
ひまわりが庇う盲馬の渕なす胎 橋閒石 風景
ひまわりに裁着(たっつけ)袴はかせたし 橋閒石俳句選集 『和栲』以後(Ⅱ)
ひまわりに裁着袴はかせたし 橋閒石
ひまわりの威おそれぬ日あり恐る日も 赤尾兜子 玄玄
ひややけく向日葵立ちぬ諦めぬ 岸田稚魚 負け犬
ひややけく向日葵立てり諦めぬ 岸田稚魚 雁渡し
ろんろんと魂潰えて眼の向日葵 三橋鷹女
わが挫折めくひまわりの枯れざまよ 楠本憲吉 孤客
われら栖む家か向日葵夜に立てり 山口誓子
われ蜂となり向日葵の中にゐる 野見山朱鳥 天馬
キリストに向日葵あげて巷の中 山口青邨
キリストに挿せし向日葵のみ新た 山口青邨
バスとまるわれ向日葵の花に対す 山口青邨
モヒ患者がくりと向日葵に夜が 伊丹三樹彦
中天の月に向日葵みな背く 山口青邨
二人して忘れてしまふ大向日葵 飯島晴子
二重窓小窓をもてり向日葵黄 山口青邨
亡びゆく国あり大き向日葵咲き 三橋鷹女
俗名や月の向日葵陽の向日葵 三橋鷹女
信子待つ窓ひまわりは夜も真顔にて 楠本憲吉 孤客
倒したる向日葵の幹隆々と 右城暮石 散歩圏
倒れたる夜の向日葵酔眼に 石田波郷
八方に向日葵芽生ゆ安からず 三橋鷹女
友とわれ大向日葵の種欲しがる 西東三鬼
友失職向日葵に笑ひ残し去る 草間時彦 中年
口の中より向日葵の咲く娘かな 平井照敏 猫町
向日葵うしろに蹠の砂かわくまで 大野林火 早桃 太白集
向日葵が三つ傾く吾が疲れ 細見綾子
向日葵が咲くのみ運河廃るるか 水原秋櫻子 霜林
向日葵が挑み続けし昼了る 相生垣瓜人 微茫集
向日葵が昼の番人泥の家 鷹羽狩行
向日葵が立てり家運を興せよと 鷹羽狩行
向日葵が赫し「アダム」の行くところ 相生垣瓜人 微茫集
向日葵と塀を真赤に感じてゐる 渡邊白泉
向日葵と立つ門衛や農学部 深見けん二
向日葵と闘ふ如く描くなる 相生垣瓜人 微茫集
向日葵と雨中なれども對峙せり 相生垣瓜人 明治草
向日葵にたぎちて帰る波の列 水原秋櫻子 岩礁
向日葵にとほき紺青の波の列 水原秋櫻子 岩礁
向日葵にながき銷夏の日を迎ふ 百合山羽公 春園
向日葵にひたむきの顔近づき来 石田波郷
向日葵にわれ立つ向日葵曼陀羅仏 山口青邨
向日葵にビルは裏側もて聳ゆ 古舘曹人 能登の蛙
向日葵にヘッドライトや夜の給油 鷹羽狩行
向日葵に人の笑顔の及ばざる 後藤比奈夫
向日葵に今日は後ろを見せられし 相生垣瓜人 明治草
向日葵に前後し 椰子林 芭蕉林 伊丹三樹彦
向日葵に基地の迷彩塗りしばかり 伊丹三樹彦
向日葵に夜蝉すがれる蔵屋敷 水原秋櫻子 餘生
向日葵に天よりあつき光来る 橋本多佳子
向日葵に天よりも地の夕焼くる 山口誓子
向日葵に屋うち冷たく覗かるる 橋閒石 雪
向日葵に昼餉の煙ながれけり 西島麦南 人音
向日葵に澄む即興の子を守る歌 中村草田男
向日葵に片手かけをり見知らぬ街 加藤秋邨
向日葵に眼比べを挑まれし 相生垣瓜人 明治草抄
向日葵に脳の芯透くひまはなき 下村槐太 天涯
向日葵に見られ働けりひたすらに 三橋鷹女
向日葵に見下されつつ甘んぜり 相生垣瓜人 明治草抄
向日葵に鉱山びとの着る派手浴衣 飯田蛇笏 霊芝
向日葵に陽転 対人恐怖症 伊丹三樹彦
向日葵に青草の香のたちにけり 飯田蛇笏 白嶽
向日葵に香煙蘇婆詞とのみ聞ゆ 下村槐太 天涯
向日葵に馳せ来る波の礁を越ゆ 水原秋櫻子 岩礁
向日葵のうつ伏す花を蔑めり 相生垣瓜人 明治草抄
向日葵のおとろへふかし海の荒レ 鈴木真砂女 夏帯
向日葵のけぶらふ機関庫の付近 山口誓子
向日葵のただ一茎の炎天下 山口青邨
向日葵のつつましやかに五六本 山口青邨
向日葵のはばたきそめぬ朝日さし 深見けん二
向日葵のまなこ瞠れる園生かな 山口誓子
向日葵のやや俯向きに海荒ぶ 山口誓子
向日葵のガクガク折れて人の死へ 岸田稚魚 負け犬
向日葵の一柱立てて住みつけり 上田五千石 琥珀
向日葵の一群立てる前通る 右城暮石 散歩圏
向日葵の一茎がくと陽に離る 三橋鷹女
向日葵の一茎一花咲きとほす 津田清子 礼拝
向日葵の中一輪の太陽も 山口青邨
向日葵の光芒の裡に明け暮るる 相生垣瓜人 微茫集
向日葵の八方に雷たばしれり 石田波郷
向日葵の公開の蘂孕むなり 津田清子 礼拝
向日葵の円盤垂れて花了る 水原秋櫻子 蘆雁以後
向日葵の十四花ゴッホの場合の如く 山口誓子
向日葵の名残花が塩田の夕風に 種田山頭火 自画像 層雲集
向日葵の大き花うつりゐし河よ 大野林火 海門 昭和七年以前
向日葵の大声で立つ枯れて尚 秋元不死男
向日葵の大愚ますます旺んなり 飯田龍太
向日葵の大輪切つてきのふなし 三橋鷹女
向日葵の大輪金魚田を目守る 山口誓子
向日葵の天一星座深くして 山口青邨
向日葵の太茎剪りて誕生日 右城暮石 句集外 昭和三十五年
向日葵の幹も黄色に黄を吸へる 山口青邨
向日葵の弁に西日の仮借なく 山口誓子
向日葵の弱冠すでに吾を凌ぐ 上田五千石『田園』補遺
向日葵の影か罪量りの影か 鷹羽狩行
向日葵の昼鉦かん~と叩き来る 尾崎放哉 大正時代
向日葵の月に昂然たる一花 山口青邨
向日葵の月に遊ぶや漁師達 前田普羅 普羅句集
向日葵の枯れ伏すにまかせ褒貶なし 小林康治 四季貧窮
向日葵の根まで見せ塀繕へる 石塚友二 光塵
向日葵の炎をさらず昼寝ざめ 百合山羽公 春園
向日葵の焦げて了りし初嵐 石川桂郎 含羞
向日葵の煙突が立つ土の家 津田清子
向日葵の照のむらがりは見のこゞしき 日野草城
向日葵の燦爛と咲き青簾 山口青邨
向日葵の玉座根こそぎ抜きとらる 上田五千石『田園』補遺
向日葵の王冠ふりむけざる重さ 上田五千石『田園』補遺
向日葵の畑の向う側見えず 鷹羽狩行
向日葵の白骨人柱ともならず 三橋鷹女
向日葵の眼は洞然と西方に 川端茅舎
向日葵の瞠る旱を彷徨す 野澤節子 未明音
向日葵の瞳の中にゐて湖に対く 角川源義
向日葵の種に縞あり縞馬の 山口青邨
向日葵の種を埋めたる我慢の日 三橋敏雄
向日葵の種子あまた蒔き何恃む 安住敦
向日葵の種蒔く土に日をそそぎ 鷹羽狩行
向日葵の空かがやけり波の群 水原秋櫻子 岩礁
向日葵の空仰ぎては拳あぐ 原裕 葦牙
向日葵の立ちふさがるや漁夫の路次 草間時彦 中年
向日葵の立ち並ぶ蔭単車置く 右城暮石 一芸
向日葵の立往生となりにけり 平井照敏 天上大風



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