フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
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ガブリエル フォーレ(1845~1924) 

2017年06月20日 | 作品あれこれ


フォーレ、ファンタジーはOp.78?79?らしく、

フォーレが52歳くらいの作品かなぁ? 


OP.73が1895年に作曲され、 

Op.80が1898年ペレアスとメリザンドなので 

作品番号順と信じるならの話だけれど。

 

ドビュッシーは1892年頃から牧神の午後を書いているので

音楽界がセンセーショナルな時期に

フォーレのファンタジーは書かれている。

ファンタジーに全音音階はもちろん含んでいない。

渾身の美しさではなかろうかー


 


素晴らしい演奏が聴きたい  と

CDを10枚程どんと購入。

そのうちの1枚はフォーレのチェロソナタ一番と二番。

カッコいいけど、なんだか現代曲に近いかも?


フォーレの作品はシチリアーノファンタジーラシーヌの雅歌

レクイエムパヴァーヌくらい。

それ以上のイメージがない・・・というのが

正直なところです。

 

ミニヨンファンタジーのオペラ「ミニヨン」を作曲したあのトマが

パリのコンセルヴァトアールの学長だった時、

フォーレの作品があまりにも「急進的」なので

最初は教授への就任の許可をトマは出さなかったのだそうです。

 

そして今やフォーレの方がビッグネームだけれど、

フォーレ自身は当時人気のあったヴィドール

憧れていた、なんて書かれてもいます。


フォーレの前後のフランスのビッグネームを見てみると

トマ、(ワグナー)、フランク、サン=サーンス、ビゼー、マスネ、

ヴィドール、タファネル、フォーレ、ドビュッシー と続き、

ドビュッシーと言う突出した才能の出現には

大きな葛藤があっただろうなと

ドビュッシー 亡き後に作曲された

フォーレのチェロソナタを聴いていて思うのでした。

 

ちなみに女性関係も華やかだったのは伝記だけではなく

パヴァーヌの楽譜を読んでいても伝わってきます。 

  

そして親しくしていた!既婚女性!がドビュッシーの最後の妻になる。

などという、曲目解説にはちょっと書けない様なこともあり

フォーレ,憤慨していただろうな・・・

 

今だってフランスじゃ大統領の女性関係は個人の問題で

政治には関係ないというくらいだもの、

何度もスキャンダルがあったって

それは芸術家としては関係の無いことで、

恋愛沙汰はごく自然なことなのだわ。

 

アモールな人たちのアモールなお国柄は

アモールな音楽をゆらゆらと映し出し、

フランスの音楽はやはりおフランス。