Junko散々語々

ライブ活動の紹介やシャンソン、自作の詩の解説、日常の雑感を三々五々綴ります。

涙雨の七夕…

2011年07月08日 08時53分49秒 | Weblog

このところ、親しい方のお身内のご不幸が相次ぎ、いささか滅入っておりますところへ…信じられない、とんでもない、訃報が飛び込んで、一瞬暑さも冷風になって時が止まりました……昨年「夏の思い出」として8/30にupした中で、故郷福井の中で一番落ち着く場所、三国町・魚志楼をご紹介しましたが…

            北前船時代の面影を残すこの港町の置屋は、約20年前料理茶屋として復活、ここでライブさせて頂いたこともあり私の歌の歴史と重なると言っていいほど長く深いお付き合いをしてきました。今や有形文化財指定となっても変わらず料理に腕を振るう粋なママ、そして、このようにカウンター越しにお客様と地域コミュニケーションを計る味のある名物マスター…つい先だっても「順子さん、地震は大丈夫でしたか?」と温かいお電話を下さったばかり。

日帰り覚悟で早朝の新幹線に飛び乗り、降りきしる雨の北陸路へ。三国町「永正寺」まで辿り着けば門前にこのような大きな立て看板が!本当なんだ……  正信念仏偈の読経の中焼香に立つと今にも語りかけそうな遺影に息がつまり、出棺の時は大好きだった谷村新司の「Far away」が流れてたまらず嗚咽……                         夜出先から戻り胸が痛いと苦しみ出し救急車搬送、2時間の心臓マッサージの甲斐もなく62才の若さで急逝されたのですから、ご家族は茫然自失の状態、それを表すように最初から最後まで「遣らずの雨」か「涙雨」のご葬儀でした。

今月末には久しぶりに三国町でライブをすることになっており、マスターも楽しみにして下さっていたし、私たちも前後魚志楼にお寄りして飲み食べおしゃべりするのを楽しみに……ママをどうやってお慰めしようか、今から心痛む福井ツアーとなってしまいましたが…

                         65才も過ぎてマジで初の東京~福井日帰り!重い辛い七夕から一夜明け、今朝はさすがにウォーキングの元気はなく、それでも6時半にはゴミ出しをして戻ってきたら、門扉の前に「誰か」の気配…

そばへ寄ってみると、大きなヒキガエルが門に向ってじっと動かず手を突いているではありませんか!目が大きく愛嬌のある顔立ちだったマスターに似ていなくもない(怒るかな;)…「お礼を言いに来てくれたのね」…この家に9年住んで初めて見た大きなカエルとこのタイミングに、どうしてもそんな気がした私でした。合掌。