Junko散々語々

ライブ活動の紹介やシャンソン、自作の詩の解説、日常の雑感を三々五々綴ります。

我が詩作②~歌ある限り

2009年08月09日 11時54分28秒 | Weblog
昨夜、NHK教育TVで作詞家の松本隆が、日本語でロックを歌い始めた草創期の苦労話をしていましたが、こんな私めも「シャンソンなのにどうして仏語で歌わないの?」という言葉を何度投げかけられたか分かりません
その度に「いえ、仏語のできない私が下手な原語で歌っても…」と、情けない言い訳をしてきましたが、先日札幌「銀巴里」で久しぶりにこの言葉をかけられた時「私は作詞家でもあり、日本にはないシャンソンの詩の内容の面白さを日本人に伝えたいと思っているので」と答えたら、ものすごく納得してもらえました。
ナ~ンダ、この手があったんだ
さて、シャンソンではないけれど、昔ペギー葉山の歌でヒットした「歌ある限り(If I never sing another song)」という曲のリクエストがあり、原語を直訳して貰ったところ「涙で振り向けば いつもそこに歌があった~歌はやさしかった~」という昔の日本語詩とはかなり違い、「私は若い頃皆に注目され絶賛され名声を得た、態度を変えなくてもお辞儀しなくてもよかった。今、褒め言葉の数々がスクラップに閉じ込められ思い出される~」といったシビアな内容でした。

   ♪いつでも太陽は 華やかな私に降り注ぐ
    誰もが私だけを見つめている
    輝くステージ 人々は争うように 私を求めていた あの頃
      歌は いつの日にも その時代の その願いを覚えている
      歌は 私だけの甘い夢を 置き去りにして 生きてる・・・

歌は愚かな人間を越えて生き残っていく~私なりの解釈で詩をつけた今年の詩作中の気に入り曲です。
(Photo:GAKU WAKAMATSU)