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電管太郎

電気の事が大好きです。仕事もちゃんとしています。

電力使用量とCO2の関係

2013-03-22 07:28:06 | 電気情報

電気を使用すると、CO2が発生します。

地球温暖化で、気になるのがCO2の排出量です。

CO2の排出量の計算方法は、

九州電力のホームページに記載しています。

  『でんきの知っとく情報』

http://www.kireilife.net/pages/yokuwakarusyoene_shittoku_index.html

平成25年度の計算方法の例として、

  (H25年度の計算係数:CO2換算係数0.503kg-CO2・kWh)

 ⇒H22年度は0.348kg-CO2・kWhでしたので、火力主体の発電で相当増えています。

電気ヒーター(1000W)を1時間使用すると、約250リットルのCO2発生

  イメージとしてCO2がどれだけ発生しているかを計算してみました。

  Co2
  1000W×1h=1000Wh=1kWh

  この場合のCO2の排出量は、

  1kWh×0.503kg-CO2・kWh=0.5kg-CO2(約250リットル)

ちなみに、

 1kg-CO2=509リットル(0℃、1気圧の理想気体)・・・別で計算しています。

   ◎1molで22リットルがどうとか、こうとか・・・

   比重は空気の1.53倍で空気より重い。

       高校の化学で習ったことを必死に思い出す。・・・

  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

CO2の排出でシビアになるケースは、

工場や事業場での電力使用量の多い所です。

 「特定排出者」☆として、法律に基づいて、

 CO2の削減目標を定め、使用電力の軽減について対応しなければなりません。

 温対法(地球温暖化対策の推進に関する法律<平成10年法律第117号>)

  で、CO2換算で3000t以上の排出事業場は、『特定排出者』として

  対応しなければなりませんが、ここでは、長くなるので省略

  ⇒会社や大きな団体でこれを管理している担当者は、

   車通勤でのCO2やその他もろもろの計算をして、とても大変です。

原子力発電所の再稼働が無い中で、

これらの話は、あまり言われなくなっています。

また、

CO2の分解は、置換法などで可能ですが、コスト的に無理。

やはり、植物による光合成は本当に素晴らしいと思います。

                                   ・・・・ マっちゃん


カチガラスの恐怖

2013-03-05 10:39:12 | 電気情報

『カチガラス』

 天然記念物である、佐賀県の県庁でもある。

 見た目は黒いカラスより小さく、

 黒と白のコントラストが精悍でいて

 愛嬌のあるしぐさはとてもかわいい。

  Kacchii1
脊振山を越えて最近は福岡市内に

よく見かけるようになりました。

しかし、

カチガラスはよく電柱に巣を作る。

自然の材料なら問題は無いものの、

巣の補強を兼ねて材料の中に針金を組み付けることがあります。

  2013030417460002

これが問題となります。

  2013030417460003_3

上の高圧電線に当たると、付近一帯が停電します。

  2013030417450000

巣の下に落ちている材料の一部にこんなものが・・・(

皆様の周りの電柱に『カチガラス』の巣を見かけましたら、

お近くの九州電力各営業所へ連絡をして撤去をお願いしてください。

  『電柱番号〇〇〇□〇〇〇の鳥の巣の撤去をお願いします』

           (電話はフリーダイヤルです)

  Dentyu_3

<参考までに>

 九州電力の電柱には『電柱番号』なる番号が割り当てられております。

 写真の場合は『246ス381』となります。

 ・・・西営業所、高さ15m柱の表示もあります・・・

 この番号を一緒に言うと、電柱の場所が分かります。

  ◆九州電力には、電柱番号がどこについてあるかが分かります◆

    カラスには悪いですが、巣の撤去をしてくれます。

  当然ですが、

  天然記念物ですので、傷つけたりはしません。

                                  ・・・・ マっちゃん

>>>後日談

その日の夕方に巣の撤去は完了していました。

  Yuuhi

夕日を浴びながら、2羽の『カチガラス』が途方にくれていました。

   ゴメンネ・・・・(


電気が起因する火災

2013-02-26 08:03:54 | 電気情報

『平成25年2月21日の長崎市のグループホームの火災は、

TDK㈱製の加湿器が火元の可能性が極めて高いことが判明しました。』

                       ・・・・  TDK ホームページ より

今回の火災で犠牲になられた方の

ご冥福をお祈りいたします。

・・・・・

このように、

電気に関わる原因で起こりうる火災は、

  ①ヒーターを含んだ電気製品の不良・経年劣化

  ②電気製品のリコール未処理によるもの

  ③コンセント部分のトラッキング

  ④古くなった壁スイッチ・コンセントからの焼損によるもの

  ⑤漏電によるもの(漏電ブレーカーの未設置or未動作)

      などが挙げられます。

これらの対策として、(番号順)

  ①電気機器からの焦げた臭い、温度上昇を感じたら、無理して使用しない。

    『中身の電線が出た物、ヒビが出たりした古くなった電源コードは取り換え』

   ⇒ ビニールテープやガムテープで応急処置をしない

  ②電気製品のリコール品の把握、リコール情報入手

    ⇒(消費者庁リコール情報サービスのサイトを確認)

  ③コンセントのホコリの撤去、掃除を気に掛ける。

  ④スイッチやコンセントを触り温度を感じたら裏面が焦げている可能性有り。

   ⇒結構な割合で交換を行いました。

  ⑤漏電が発生すると、『漏電ブレーカー』が動作しますが、

   ⇒漏電ブレーカーが未設置の回路も実際あります。これの把握

といったことに気を付けてください。

ちなみに、

火災が発生した場合、建物が焼けた状況で以下の判断がされます。

  ・0~20%    ・・・部分焼

  ・20%~60%  ・・・半焼

  ・60%以上    ・・・全焼

   ※判断は、消防署で行います。(時期を見て確認します)

◆高圧受電の建物に関しては、

電気が起因する火災が発生した場合には、

お客様が、電気管理技術者と一緒に

『経済産業省』

電気事故報告書を作成し、

報告する対応をしなければなりません。

Kaji

電気はエネルギーそのものです。

異常を感じましたら、電気製品の使用を控えてください。

                                ・・・・ マっちゃん

 

 


発送電分離の話

2013-02-03 18:44:44 | 電気情報

経済産業省が2日、

電力会社の発電部門と送電部門を切り離して新規参入を促す「発送電分離」

「平成17年から19年度に実施する方向で検討に入った」とのニュースが入ってきました。

ここで、家庭も電力会社を自由に選べるようにする小売りの全面自由化は、

平成16年度から段階的に実施し、電気料金の規制も撤廃するそうです。

メリット・デメリットはいろいろと言われていますが、

ここでは、実際のイメージをまとめたいと思います。

  ⇒そちらの方は、別で色々情報が流れています。

<電気の需要家までの流れ>

 『発電会社』⇒『送電会社』⇒『電気の需要家(高圧受電設備・家庭)』

となります。

 ●『発電会社』は、電気を安定的に発電を行います。

   ◆ただし、『発電会社』は会社が違えば、横の連携が弱くなることが考えられます。

 ●『送電会社』は、各『発電会社』からの電気と『電気の需要家』のバランスを調整します。

   ◆発電量(kW)<使用電力(kW) となれば、『大規模停電』となります。

   ◆『送電会社』は、『電気の需要家』の使用状況に応じて『発電会社』との連携を行う。

    いわば司令塔的な業務ですので、とても重要となります。

 

<手続きなど>

 ●電気代の請求は、『発電会社』及び『送電会社』となります。

  ◆電気代の計算については、請求書の形態を把握しましょう。

 ●電気に関わる問い合わせについては、ケースごとに違いますので、

  『発電会社』と『送電会社』の関係を十分把握することになります。

 ●高圧受電の『電気の需要家』の場合には、停電を行う作業の場合は、

  『発電会社』と『送電会社』の双方に連絡をとり、確認作業が必要となります。

  ◆今までの様に、『九州電力だけに問い合わせを行えば良い』とならず、

   お客様自身でどこと、どこに契約をしているかを把握しなければなりません。

「発送電分離」のニュースが流れると、

そんな風に感じました。

すでに、

高圧受電の『電気の需要家』電力自由化を実施しております。

九州電力以外で電気を購入されている事業場については、

電気に関わる事項を九州電力に問い合わせをしても

契約している電力会社とのやり取りをお願いされます。

携帯電話と違って、電気に関してはとても分かりずらいので

お客様の方も電気の勉強が必要となります。

ややこしいですが、

がんばりましょう。

                               ・・・・  マっちゃん