題詠2010 未投稿歌 001～010

先日完走した「題詠blog2010」、
未投稿歌をこれから少しずつアップしてきます。

題詠、即詠、意外と好きなのですぐにできるだろうと思っていたのが
甘かった！
100個も詠題があれば、
すらすらできたものもなかにはあったものの、
一生のうち（ちょっとオーバー？笑）
絶対に使わないだろう言葉のひとつやふたつや三つはありまして・・・
うんうん唸って何日も一首のために時間を費やしたこともありました。

というわけで、一つの詠題にいくつも作ったりしたのもあれば
これしかできなかったよ～ん！　ってのもあったわけで・・・
巧拙はともかく（笑）、数で勝負！？
まずは001～010まで。


001:春
遠くまで来たものだねと独り言駆けてきた春立ち止まる　春
002:暇
縁側で暇をむさぼり伸びをして日がな一日寝転ぶ夢見る
003:公園
なにびとも夜の公園には近づくなかいじゅうたちが目を覚ますから
あの頃の公園は僕の隠れ家でひとりで大人になった気でいた
004:疑
吾を包む世の中すべてを疑ひて背中の冷気もてあましてた
005:乗
波に乗る君の背中をパラソルの下で眺めた海の日の午後
006:サイン
嘆かわし世界遺産にサインする君等の心の中に何棲む
家々のなげしの柄のそのサイン飛騨の大工の心意気なり
007:決
焦るほど未決のトレーにあふれ出る書類の処理に追わるる夢見る
いつまでも決められぬほど難しい選択でなし今宵満月
決まりごとは守られるためにあるものとわかっていても破りたくなる
もがくほど解決の糸は絡まれり無言の肩にストールを巻く
008:南北
東西に壁はあったし南北が戦争をした時代があった
009:菜
ニンニクとオリーブオイルとアンチョビのバーニャカウダには高原野菜
010:かけら